アレクサンダル・コラロヴ
アレクサンダル・コラロヴ(Aleksandar Kolarov, 1985年11月10日 - )は、ユーゴスラビア(現・セルビア)出身の元サッカー選手。ポジションはディフェンダー(左サイドバック)。FKのスペシャリストで、ローマダービーで対戦する両チームでゴールを決めた史上2人目の選手である[1]。 来歴クラブ2007年7月17日、セルビアのOFKベオグラードからイタリアのSSラツィオへ、移籍金80万ユーロで移籍した。2007-08シーズンは怪我などの影響もあって17試合の出場にとどまった。しかし、2007年9月30日のレッジーナ戦では、ゴール前35メートルの距離からのシュートを決めた。 2010年7月24日、マンチェスター・シティFCに1800万ユーロで移籍[2]。2014年背番号を13から11に変更した[3]。在籍中はFAカップ、2度のリーグ制覇などに貢献した。 2017年7月23日、古巣SSラツィオのライバルクラブであるASローマに移籍金500万ユーロで移籍[4]、マンチェスターシティ時代の同僚エディン・ジェコと再び同僚となる。2017-18セリエA・開幕戦のアタランタ戦で直接フリーキックから決勝点となる移籍後初ゴールを挙げた。UEFAチャンピオンズリーグ・グル―プリーグのチェルシー戦ではオーバーラップから相手DF2人を抜き去り強烈な一撃でゴールを奪うと、ジェコのゴールもアシストし[5]、決勝トーナメント進出に貢献した。決勝トーナメントでは全試合に出場し準決勝に進出するも、リヴァプールに2戦合計6-7で敗れ、決勝進出を逃した[6]。 2018-19シーズンセリエA第6節のフロジノーネ戦でシーズン初ゴールを決めると、第7節ラツィオとのローマ・ダービーでは得意の直接フリーキックをゴール正面のペナルティーアーク内からゴール右下へ突き刺し、これが決勝点となった。またこのゴールでローマダービーで対戦する両チームでゴールを決めた史上2人目の選手となった(もう一人は元スウェーデン代表のアルネ・セルモソンで、ラツィオで2得点、その後プレーしたローマで3得点を記録していた)[1]。 2020年9月8日、インテルナツィオナーレ・ミラノに完全移籍で加入することが発表された[7]。リーグ開幕戦から3試合は本来のポジションではないセンターバックとして出場するも、怪我や新型コロナウイルスへの感染[8]、またアントニオ・コンテ監督の信頼を得られず、公式戦11試合のみの出場に留まり、チームとしてはリーグ優勝を果たすも、全く良い所なくシーズンを終えたが[9]、シーズンオフにチームと1年間の契約延長をした[8]。 2022年6月19日、現役引退を発表した[10]。 代表セルビア代表としては、2007年夏にUEFA U-21欧州選手権2007へ出場。準決勝のベルギー戦ではフリーキックを決めて勝利に貢献するも、決勝のオランダ戦では警告を2度受けて退場。1-4で敗れ、準優勝であった。この結果を受けて北京オリンピックの出場権を獲得、本選にも出場したが、グループリーグで1勝も出来ずに敗退となった。 2008年5月28日のロシア戦で代表初キャップを記録。 2012年9月11日のワールドカップ予選のウェールズ戦で代表初得点を挙げた。 2018 FIFAワールドカップのグループリーグ初戦のコスタリカ戦にて直接フリーキックを決めチームを勝利に導き[11]、その試合のMOMに選ばれたが、決勝トーナメントには進出出来なかった。 特徴正確かつ強烈な左足のキックを武器とし、またフリーキックを得意とし、「セルビアのロベルト・カルロス」という愛称を持つ[11]。 課題は、好不調の波が激しいことと気性が激しいこと。2009年9月23日のパルマ戦で主審に激しく抗議し、暴言を吐いたとして2試合の出場停止処分が下されている。また、5000ユーロの罰金も科された[12]。 代表歴出場大会試合数
得点
タイトルクラブ
個人
脚注
外部リンク
|