アントニオ・カルロス・ザーゴ(Antônio Carlos Zago, 1969年5月18日 - )は、ブラジル・サンパウロ州プレジデンチ・プルデンチ(英語版)
出身の元サッカー選手、同指導者。元ブラジル代表。選手時代のポジションはディフェンダー(センターバック)。
選手経歴
クラブ
1990年、サンパウロFCでプロサッカー選手としてのキャリアをスタートする。そこで3年を過ごしたのちに、スペインのアルバセテ・ブロンピエに移籍するも、1年でブラジルに戻り、サンパウロFCのライバルクラブであるSEパルメイラスで3年間プレーする。1996年には再び海を渡り、Jリーグ・柏レイソルに移籍。日本ではアントニオ[1]の登録名で1年半プレーした。翌年シーズン途中で再び母国に戻り、コリンチャンスの選手となる。
1998年1月にはイタリアのASローマに移籍し、2月11日のレッチェ戦でセリエAのデビューを果たす。ローマでは同胞のアウダイールらと共にDFラインの主力としてチームを支え、特に2000-01シーズンには主にワルテル・サムエル及びジョナタン・ゼビナと3バックを組み、左CBとしてチームの18年ぶりのスクデット獲得に貢献した。
2002年、5年間を過ごしたローマを退団。その後トルコのベシクタシュJK、母国のサントスFC、ECジュヴェントゥージを経て、2007年にサントスで現役を引退した。
代表
1991年10月30日のユーゴスラビア戦で代表デビューを果たすと、1993年まで継続して招集される。その後は声がかからない時期が続くも、ASローマでの活躍を受けて1998年から2003年まで再び代表の一員としてプレー。コパ・アメリカ1999のメンバーにも選出され、優勝を経験した。
指導者経歴
母国のコリンチャンスでテクニカルディレクターを経験した後[2]、2009年6月にADサンカエターノの監督に就任。アウェーで古巣パルメイラスに歴史的勝利を飾るなど[3]、監督業として好スタートを切った。2010年2月にはそのパルメイラスの指揮官になる[4]も、成績は振るわず、3カ月で辞任した[5]。
その後いくつかのクラブを転々としたのち、2013年1月に再びイタリアに渡りASローマのアシスタントコーチとなる。同年10月からはウクライナのFCシャフタール・ドネツクでミルチェア・ルチェスク監督のもと、アシスタントコーチを務めた。
2015年にはブラジルに戻り、監督業を再開。ECジュヴェントゥージを率いたのち、クラブ初の降格が決まったSCインテルナシオナウの指揮官に2016年12月12日に就任した。しかし、2017年5月28日に指揮官の座を下ろされた[6]。同年8月20日にはセリエCのフォルタレーザECの新たな指揮官に就任する[7]と、セリエB昇格を果たした。フォルタレーザの指揮官を務めている同年10月26日に、フォルタレーザとの契約終了後には再びジュヴェントゥージを率いることが発表された。
2018年、オーストリアの大手企業「レッドブル・グループ」が経営するレッドブル・ブラジルの監督に就任。翌2019年に、当時セリエBにいたCAブラガンチーノ(現:レッドブル・ブラガンチーノ)と合弁し同チームの監督に異動。そして同リーグで優勝を果たし、セリエA昇格に導いた。シーズン後、契約は延長せず辞任[8]。
2020年1月2日、J1リーグの鹿島アントラーズの監督に就任した[9]。初年度は5位とまずまずの成績を収めるが、2021年は8試合消化時点で勝ち点8の15位と低迷。4月14日、成績不振により解任された[10]。
2021年7月14日、ボリビアのクラブ・ボリバルのオーナーであるマルセロ・クラウレが自身のソーシャルメディア上でザーゴの監督就任を発表した[11]。なお、クラブ・ボリバルはシティ・フットボール・グループのパートナークラブとなっている。
個人成績
代表歴
- 国際Aマッチ 37試合 3得点(1991年-2001年)[12]
ブラジル代表 | 国際Aマッチ |
年 | 出場 | 得点 |
1991 |
2 |
0
|
1992 |
3 |
1
|
1993 |
6 |
0
|
1994 |
0 |
0
|
1995 |
0 |
0
|
1996 |
0 |
0
|
1997 |
0 |
0
|
1998 |
3 |
0
|
1999 |
12 |
0
|
2000 |
10 |
2
|
2001 |
1 |
0
|
通算
|
37 |
3
|
監督成績
年度 |
所属 |
クラブ |
リーグ戦 |
カップ戦
|
順位 |
勝点 |
試合 |
勝利 |
引分 |
敗戦 |
リーグ杯 |
天皇杯
|
2020 |
J1 |
鹿島 |
5位 |
59 |
34 |
18 |
5 |
11 |
GS敗退 |
不参加
|
2021 |
15位 |
8 |
8 |
2 |
2 |
4 |
- |
-
|
J1通算 |
- |
- |
42 |
20 |
7 |
15 |
- |
-
|
タイトル
クラブ
- サンパウロFC
- SEパルメイラス
- SCコリンチャンス・パウリスタ
- ASローマ
- ベシクタシュJK
- サントスFC
- カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(2004)
- カンピオナート・パウリスタ(2007)
代表
- ブラジル代表
監督
- ブラガンチーノ
脚注
関連項目
外部リンク
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---|
1970年代 |
- 70: モンテイロ, ブリット, レジェス, エヴェラウド
- 71: モンテイロ, ペスクマ, ヴァントゥール, カルリンド
- 72: アラーニャ, フィゲロア, ベット・バカマルテ, マリーニョ・シャガス
- 73: ゼ・マリア, アンチェッタ, モスタルダ, マリーニョ・シャガス
- 74: ロロ, フィゲロア, ミゲウ, ヴラジミール
- 75: ネリーニョ, フィゲロア, アマラウ, マルコ・アントニオ
- 76: ペリバウド, フィゲロア, フスコン, ヴラジミール
- 77: ゼ・マリア, オスカル, ポロッジ, マルコ・アントニオ
- 78: ロゼミーロ, ロンジネッリ, デオドロ, オジルレイ
- 79: ネリーニョ, オスマール, マウロ・ガウボン, ペドリーニョ
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1980年代 |
- 80: ネリーニョ, ジョアンジーニョ, ルイジーニョ, ジュニオール
- 81: ペリヴァウド, モイゼース, ダリオ・ペレイラ, マリーニョ・シャガス
- 82: レアンドロ, フォンセカ, エジーニョ, ヴラジミール
- 83: ネリーニョ, マルシオ・ロッシーニ, ダリオ・ペレイラ, ジュニオール
- 84: エジソン・ボアロ, イヴァン, ウーゴ・デレオン, ジュニオール
- 85: L.C.ヴィンク, レアンドロ, マウロ・ガウボン, バビ
- 86: アウフィネッテ, リカルド・ローシャ, ダリオ・ペレイラ, ネウシーニョ
- 87: L.C.ヴィンク, アロイージオ, ルイジーニョ, マジーニョ
- 88: アウフィネッテ, アギレガライ, ルイス・ペレイラ, マジーニョ
- 89: バル, リカルド・ローシャ, パウロ・セルジオ, マジーニョ
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1990年代 |
- 90: ジウダージオ・バイアーノ, アジウソン, マルセロ・ジアン, ビロ=ビロ
- 91: ジウダージオ・バイアーノ, マルシオ・サントス, リカルド・ローシャ, レオナルド
- 92: カフー, アイウトン, アレクシャンドレ・トーレス, ヴァウベル
- 93: カフー, リカルド・ローシャ, アントニオ・カルロス, ロベルト・カルロス
- 94: パヴォン, クレーベル, G.ルイス, ロベルト・カルロス
- 95: ゼ・マリア, ガマーラ, アンドレイ, マルコス・アドリアーノ
- 96: アウベルト, ガマーラ, アジウソン, ゼ・ロベルト
- 97: ゼ・カルロス, マウロ・ガウボン, ジュニオール・バイアーノ, デデ
- 98: アルセ, ガマーラ, マルセロ・ジアン, ジュニオール
- 99: ブルーノ, ロッキ・ジュニオール, クラウディオ・カサッパ, レアンドロ
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2000年代 |
- 00: アルセ, ルシオ, クリス, ソリン
- 01: アルセ, グスタヴォ, ダニエウ, レオ
- 02: マンシーニ, アレックス, ファビオ・ルシアーノ, アチルソン
- 03: マウリーニョ, アレックス, ファボン, レオ
- 04: パウロ・バイエル, ルガーノ, ロドリゴ, レオ
- 05: シシーニョ, ルガーノ, ガマーラ, ジャジウソン
- 06: イウシーニョ, インジオ, ファボン, クレーベル
- 07: レオナルド・モウラ, チアゴ・シウヴァ, ブレーノ, クレーベル
- 08: ヴィトール, アンドレ・ディアス, ミランダ, ジュアン
- 09: ジョナタン, ミランダ, アンドレ・ディアス, クレーベル
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2010年代 |
- 10: マリアーノ, アレックス・シウバ, シコン, ロベルト・カルロス
- 11: マリオ・フェルナンデス, デデ, パウロ・アンドレ, ジュニーニョ
- 12: マルコス・ローシャ, レオナルド・シウヴァ, レーヴェル, カルリーニョス
- 13: マイキ, デデ, ホドリゴ, アレックス・テレス
- 14: マルコス・ローシャ, ジウ, ラファエウ・トロイ, ゼ・ロベルト
- 15: ハファエウ・ガリャルド, ジェロメウ, ジウ, ドウグラス・サントス
- 16: ジェアン, ジェロメウ, レーヴェル, ファビオ・サントス
- 17: ファグネル, ジェロメウ, バルブエナ, チアゴ・カルレット
- 18: マイキ, ジェロメウ, クエスタ, ヘネ
- 19: ラフィーニャ, ゴメス, ベリッシモ, ジョルジ
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2020年代 |
- 20: イスラ, ゴメス, アロンソ, ギリェルミ・アラーナ
- 21: マリアーノ, アロンソ, オルチス, ギリェルミ・アラーナ
- 22: マルコス・ローシャ, ゴメス, ムリロ, ピケレス
- 23: マイキ, ムリロ, アドリエウソン, ピケレス
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ボーラ・ジ・オーロ - ボーラ・ジ・プラッタ(GK - DF - MF - FW) |
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