アンドゥイユ
アンドゥイユ(Andouille)は、フランスに起源を持つ豚肉の燻製ソーセージである。俗ラテン語で「主導する」という意味の動詞inducerという言葉に由来する。フランス人移民によりルイジアナ州に持ち込まれ、多くのクレオール料理に用いられる。 アメリカ合衆国のアンドゥイユアメリカ合衆国では、このソーセージはルイジアナ州のクレオール料理によく用いられる。豚肉、ニンニク、コショウ、タマネギ、ワイン、調味料から作る粗挽きの燻製ソーセージである。燻製した肩肉を詰めた後に再び燻製する[1]。「世界のアンドゥイユの首都」と綽名される、ミシシッピ川上のルイジアナ州ラプラス(en)は、特にクレオール風のアンドゥイユで有名である[2]。 ルイジアナ州ラファイエット西方のケイジャンでは、フランスとよく似たアンドゥイユが作られる。ブタの腸を塩とカイエンヌペッパーで味付けし、水と酢に一晩浸し、よくすすいでからもう一方に縦方向に詰める。これらをカットしてひもで結び、燻製室に吊るす。密度が高いため、捩じることはしない。切った時には、腸の同心円状の輪が見える。 ホットリンク(en)とよく似ているが別物である。 フランスのアンドゥイユフランスの特にブルターニュ[3]では、アンドゥイユの伝統的な材料は、ブタの小腸、トライプ、タマネギ、ワイン、調味料である。通常、灰色をしており、独特の匂いを持つ。小型のものは、「小さいアンドゥイユ」という意味のアンドゥイレットと呼ばれる。ブタの消化器系全体を使うものもある。 その他フランス語でこの言葉は、愚鈍やならず者を意味し、侮蔑の表現にも用いられる[4]。例えば、フランス語版の『ザ・シンプソンズ』では、ホーマー・シンプソンが隣人のフランダース家を罵る時にAndouille de Flanders !という表現を用いる。 出典
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