イギリス国立公文書館
イギリス国立公文書館(イギリスこくりつこうぶんしょかん 英: The National Archives United Kingdom, TNA、ウェールズ語: Yr Archifau Cenedlaethol)は、イギリス政府の公文書類と1000年[2]の歴史的価値のある資料を保存する独立機関である。イギリス政府の文書保管機関は、いくつかの機関に独立しておりイギリス政府のうち、スコットランドに関するものはスコットランド国立公文書館(NAS)[3]、北アイルランドに関するものは、北アイルランド国立公文書館(PRONI)[4]に保管している。 以前は、資料保管オフィス(PRO:パブリック・レコード・オフィス)、政府情報資料保管オフィス(OPSI:Office of Public Sector Information)、女王陛下の記録資料保管オフィス(HMSO:Her Majesty's Stationery Office)の3つの異なる組織であったが、イギリス国立公文書館として一つの機関になった。 場所イギリス国公文書館は、イギリス、シティ・オブ・ロンドンのサウスウエスト地区のリッチモンド、キューのチャンセリーレーンに1977年に建てられたビルに入っている。第一次世界大戦当時は病院などの政府機関が多く存在した場所である。直近の駅はロンドン地下鉄のキューガーデン駅である。 また、ノリッジに事務所が増設され、資料の保管庫としてチェシャーのDeepstore[5]も利用されている。 歴史パブリック・レコード・オフィスイギリス国公文書館の主要な機関のひとつであるパブリック・レコード・オフィス(PRO)は、1838年にイングランドおよびウェールズ政府の公的資料や裁判資料などを劣悪な環境から守ろうとの主旨で設立された。それまでロンドン塔やウェストミンスター寺院に保管されていた資料が1850年代までにPROに纏められた。 1838年に情報公開法ができて資料を閲覧する権利はあったにもかかわらず、1852年までは閲覧できる資料が限られ、また手数料もかかった。そのため、1851年にディケンズやマコーリー、カーライルなど83名の署名請願により、学術目的などで法的資料や歴史的資料を自由に手数料がかからずに閲覧できるようになった。1866年より一般人でも自由に資料を閲覧できる施設が出来た。 1958年には新たに1958年情報公開法[6]が出来て、資料の収集標準手順が確立された。現在のキューには1977年に移設され、1997年にはイズリントンの家系図資料センターの書類も移された。 ナショナル・アーカイブズ2003年にパブリック・レコード・オフィスと歴史的価値のある資料保管委員会の保管していたもの、法務省など政府機関の保管していた資料をまとめて、イギリス国立公文書館(The National Archives)として統合された。 2006年10月31日には、政府情報資料保管オフィス(OPSI:Office of Public Sector Information)と、内閣府の一部であった女王陛下の記録資料保管オフィス(HMSO:Her Majesty's Stationery Office)もイギリス国立公文書館の元に統合された。 脚注
参考文献関連資料本文の典拠ではないもの。出版年順。 日本語資料旧仮名遣いと旧漢字を現代仮名遣いと新字に書き換えた。 ;イギリス法
洋書
関連項目
一覧記事 外部リンク
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