ウルル=カタ・ジュタ国立公園
ウルル=カタ・ジュタ国立公園 (Uluru-Kata Tjuta National Park) は、オーストラリア連邦ノーザンテリトリーにあるオーストラリアの国立公園の1つ。ダーウィンから1431km南、アリススプリングの440㎞南西にあり、オーストラリアのほぼ中心に位置する。ユネスコの世界遺産には1987年に登録された。 概要地球のへそと呼ばれるウルル(エアーズロック)と、同じく岩石の山であるカタ・ジュタ(オルガ山)を有し、壮大な景観を有する。アボリジニの重要な聖地の1つでもあり、古来からのアボリジニの痕跡を随所に残す文化的な場所でもある。公園は、アナングと呼ばれるアボリジニの民族集団による所有地である。 国立公園への入園には、3日間有効の入園券(パークチケット)を$25(オーストラリアドル)で購入することが必要である。セイキインコ、コシアカショウビン、チャイロハヤブサなど160種類の鳥類やトゲトカゲ、トゲホップマウスが生息する。コシアカウサギワラビーの再導入も行われる[1]。植物は「逆さま植物」という意味でマメ科のアップサイドダウンスプラウト、マツバボタンの一種のパラキーリャ、ヨーロッパから伝わりレンジャーの駆除対象となっているイヌホオズキが自生する。 1977年にユネスコの生物圏保護区に登録されたが[2]、2020年にはオーストラリアの申請により同国の他の4か所の生物圏保護区と共に登録が撤回された[3]。 登録経緯
登録基準この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
1987年に以下の基準を満たしたと見なされ、登録された。
1994年にはアボリジニの文化が文化遺産の以下の基準に相当すると見なされ、複合遺産として拡大登録が行われた。 公園内の見所脚注
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