エアアジア
エアアジア(マレー語: AirAsia)は、キャピタルA (マレー語: Capital A Berhad) によって運行されているマレーシアの格安航空会社 (LCC) である。 概説多くのグループ企業を抱える世界屈指の規模のLCCである。クアラルンプール国際空港を拠点に路線網を構築している。2014年には大規模なLCC専用ターミナル「Klia2」が開業した。 手荷物の受託は有料で、5リンギットである。機内清掃の簡素化を図るため、座席は革張りである。事前座席指定は15 - 25リンギットだが、子供・高齢者などは割引がある。一部路線でパック入りミネラルウォーターが提供される以外は飲料・軽食は有料にて販売される。予めオンラインで予約した場合は割引価格で提供される。原則として機内に飲食物を持ち込むことはできない。 クアラルンプール市内に近いスルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港に本拠地を移転する計画があったが、マレーシア政府に拒否された。 歴史設立当初はマレーシア政府系重工業会社DRB-ハイコム傘下の企業だったが、後に業績は低迷し、経営破綻状態になる。大手レコード会社、ワーナー・ミュージックのアジア地域役員だったトニー・フェルナンデス (Tony Fernandes) は、持株会社チューンエア (TuneAir Sdn Bhd) を設立し、2001年12月2日に1リンギットで買い取る。 クアラルンプール国際空港 (KLIA) を本拠地とし、運賃を格安で提供して、マレーシア航空の国内線独占状態を破り、2003年から黒字化した。有効座席キロ (ASK、Available Seat-Kilometer) は2.19USセント(2005年度)である。 2003年、シンガポール・チャンギ国際空港の乗り入れをシンガポール当局から拒否されたため、シンガポールとの国境に隣接するジョホールバルのスナイ国際空港を第二の拠点と位置づけ、タイのバンコクへ国際線を就航させた。コタキナバル国際空港も拠点としている。 2004年には、タイとインドネシアに、それぞれ国内線を中心に運航する関連会社を設立。以後、マカオ、フィリピンのクラーク、カンボジアのシェムリアップやプノンペンにも進出する。 2006年3月24日、クアラルンプール国際空港にLCCターミナル(Low Cost Carrier Terminal)が開業し、同社のすべての便が移転した。貨物地区に暫定的に建設されたもので、貨物上屋に容易に改装できる設計となっていた。旅客増加に対応するための暫定措置として2008年以降ターミナルの増築工事が行われた。 2006年以降、主力機材であったボーイング737-300を、順次エアバスA320に切り替え、2008年に完了する。2010年、オーストラリアのジェットスター航空と、機材や部品の共同購入などで提携した[1]。 2009年までウィリアムズF1の公式スポンサーでもあったが、2010年より、トニー・フェルナンデスCEO自らが代表を務めるロータス・レーシングが参入した。 2011年5月3日以降の予約についてはサーチャージを徴収していた[2]。 2014年5月、クアラルンプール国際空港に新しいLCCターミナル「Klia2」が開業した。 2014年12月、インドネシア・エアアジア8501便墜落事故が発生、乗客・乗員計162名全員が死亡したと見られる[3]。 2015年1月26日以降、燃油サーチャージは不要となった[4]。 2016年8月、リオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得したASEAN圏内の選手は生涯搭乗券を無料にすると発表した。銀・銅メダルの選手も5年間、2年間と無料になると発表し、ジョセフ・スクーリング選手ら6名が対象となった[5]。 2022年1月28日、グループ持株会社の社名を「キャピタルA(CAPITAL A)」に変更したと発表した[6]。 旧ロゴマーク保有機材運航機材
発注機材
退役機材
就航路線
→「エアアジアグループの就航都市」も参照
グループ航空会社
テレビ番組
関連事業
詳細はCorporate Structureを参照 脚注
関連項目外部リンク
|