エクシードアンドエクセル(Exceed And Excel、2000年9月5日 - )は、オーストラリアの競走馬、種牡馬である[1]。
2003年ドバイレーシングクラブカップ(G1)、2004年ニューマーケットハンデキャップ(G1)など重賞を6勝[1][2]。2003/2004年シーズンオーストラリア最優秀スプリンター(英語版)[3][4]
オーストラリアの種牡馬としてはゴールデンスリッパーステークス馬オーヴァーリーチをはじめとする2歳G1勝ち馬などを輩出し、2012/2013年シーズンには豪リーデングサイアーとなった[5]ほか、北半球ではアイルランド産馬エクセレブレーションを輩出するなどシャトル種牡馬として両半球で成功を収めた[6]。
戦績
2歳(2002/2003年)
2003年、主戦となるヒュー・ボウマンの手綱でデビュー戦を勝利し[7]、3戦目のトッドマンスリッパートライアル(G2)で重賞を初制覇する[8]。4月12日のゴールデンスリッパーステークス(G1)では9着と大敗した[9]。
3歳(2003/2004年)
2003年、始動戦のサンドメニコステークス(G2)では6着となった[10]が、続くアップ&カミングステークス(G3)、ローマンコンサルステークス(G3)と1200mの競走を連勝[11][12]。9月21日、迎えた1400mのドバイレーシングクラブカップ(G1)でも優勝し、3連勝でG1初制覇を挙げた[13]。次いで1600mのコーフィールドギニーに出走したが、6着に敗れた[14]。
2004年、1180mのロイヤルソヴリンステークス(G2)を制する[15]と、続いて3月6日のニューマーケットハンデキャップ(G1)を勝利[16]。その後ダーレースタッドによって約2200万豪ドルの価格で購入された[17]。ドバイゴールデンシャヒーンを回避し[17]、ロイヤルアスコット開催のゴールデンジュビリーステークスを目標に据えることになったが、血液の異常のためにこれも回避[6]。7月8日、ジュライカップ(G1)に出走したが、20頭立ての19着に敗れ、これを最後に競走馬を引退した[6]。
エクシードアンドエクセルは、当季のオーストラリア最優秀スプリンター(英語版)に選出された[3][4]。
競走成績
以下の内容は、Racing Australia[18]の情報に基づく。
競走日 |
競馬場 |
競走名 |
格 |
距離(馬場) |
頭数 |
枠番 |
馬番 |
着順 |
タイム |
着差 |
騎手 |
斤量 |
1着馬(2着馬)
|
2003.03.06
|
カンタベリー
|
ハンデ戦
|
|
芝1100m(良)
|
9
|
3
|
3
|
01着
|
1:04.32
|
1馬身
|
H.ボウマン
|
56
|
(Freeze)
|
0000.03.22
|
キャンベラ
|
ブラックオパールS
|
G3
|
芝1200m(良)
|
15
|
10
|
5
|
02着
|
-
|
0.2馬身
|
H.ボウマン
|
56
|
Handsome Ransom
|
0000.03.29
|
ローズヒル
|
トッドマンスリッパートライアル
|
G2
|
芝1200m(良)
|
6
|
4
|
3
|
01着
|
1:10.57
|
0.2馬身
|
H.ボウマン
|
56
|
(Untouchable)
|
0000.04.12
|
ローズヒル
|
ゴールデンスリッパーS
|
G1
|
芝1200m(良)
|
16
|
13
|
2
|
09着
|
-
|
4.3馬身
|
H.ボウマン
|
57
|
Polar Success
|
0000.08.09
|
ランドウィック
|
サンドメニコS
|
G2
|
芝1000m(良)
|
9
|
6
|
2
|
06着
|
-
|
6.5馬身
|
H.ボウマン
|
57
|
Regimental Gal
|
0000.08.23
|
ランドウィック
|
アップ&カミングS
|
G2
|
芝1200m(稍)
|
9
|
9
|
3
|
01着
|
1:11.82
|
2.3馬身
|
H.ボウマン
|
56
|
(Danbird)
|
0000.09.06
|
ランドウィック
|
ローマンコンサルS
|
G3
|
芝1200m(良)
|
9
|
8
|
3
|
01着
|
1:09.14
|
0.8馬身
|
H.ボウマン
|
57
|
(Hasna)
|
0000.09.21
|
コーフィールド
|
ドバイレーシングクラブC
|
G1
|
芝1400m(良)
|
20
|
5
|
7
|
01着
|
1:21.20
|
1.8馬身
|
C.ブラウン
|
53
|
(Reactive)
|
0000.10.11
|
コーフィールド
|
コーフィールドギニー
|
G1
|
芝1600m(稍)
|
13
|
2
|
3
|
06着
|
-
|
4.6馬身
|
H.ボウマン
|
56
|
In Top Swing
|
2004.02.14
|
ランドウィック
|
ロイヤルソヴリンS
|
G2
|
芝1180m(良)
|
10
|
6
|
2
|
01着
|
1:08.27
|
0.2馬身
|
C.ブラウン
|
59
|
(Lightning Star)
|
0000.03.06
|
フレミントン
|
ニューマーケットH
|
G1
|
芝1200m(良)
|
15
|
10
|
3
|
01着
|
1:08.72
|
0.5馬身
|
C.ブラウン
|
55
|
(Titanic Jack)
|
0000.07.08
|
ニューマーケット
|
ジュライC[19]
|
G1
|
芝6F(良)
|
20
|
18
|
6
|
19着
|
-
|
9馬身
|
K.マカヴォイ
|
60
|
Frizzante
|
種牡馬時代
2005年にダーレーグループのケルビンサイドスタッドで種牡馬入りし、シャトル種牡馬としても運用された[20][21]。
オーヴァーリーチ、アースクエイク、リワードフォーエフォート、アウトストリップ、ゲルフ、ヘルメットといったオーストラリアの産駒が2歳G1を優勝するなど早熟性を伝えた一方で、4歳でクイーンエリザベス2世ステークスを圧勝したエクセレブレーションや、それぞれ5歳および6歳でG1を勝利したアンバースカイおよびフランベルジュなど、息の長い競走馬も輩出した[6]。
2024年を持って種牡馬を引退した[22]。
種牡馬成績
主な産駒
- 2006年生
- 2008年生
- 2009年生
- 2010年生
- 2011年生
- 2012年生
- 2016年生
- 2017年生
- September Run / セプテンバーラン(2020年クールモアスタッドステークス、2022年ウィリアムレイドステークス)[39]
- 2018年生
- 2020年産
ブルードメアサイアーとしての主な産駒
- 2010年産
- 2015年産
- 2016年産
- 2017年産
- 2018年産
- Laws Of Indices(父Power)- ジャンプラ賞
- Overpass(父Vancouver)- ウインターボトムステークス2回
- 2021年産
血統表
脚注
外部リンク