グザヴィエ・マルシャン
グザヴィエ・マルシャン(Xavier Marchand, 1973年8月4日 - )は、フランス・カルヴァドス県ドーヴィル出身の元男子競泳選手。 息子のレオン・マルシャン以前のフランスを代表する個人メドレー選手。個人メドレー種目において、オリンピックで決勝に進出した初のフランス人であり、世界選手権とヨーロッパ選手権でメダルを獲得した初のフランス人である。各大会の最高成績は、オリンピックが2000年シドニー大会の7位、世界選手権が1998年パース大会の2位、ヨーロッパ選手権が1997年セビリア大会の2位(種目は全て200m個人メドレー)。フランスチャンピオンには21回輝いた[1]。 現在(2024年)はフランス・テレビジョンのジャーナリスト[2]。 経歴1996年オリンピック1996年7月、アトランタで開催されたオリンピックの200m個人メドレーに出場し、オリンピック初出場ながら決勝に進出した。結果は8位に終わったが[3]、1964年東京大会から実施されている個人メドレー種目においてフランス勢初のファイナリストとなった[注釈 1][4][5][6][7][8][9][10][11][12]。 1997年ヨーロッパ選手権1997年8月、セビリアで開催されたヨーロッパ選手権に出場。200m個人メドレーの決勝で2分01秒08のフランス新記録(当時)を樹立し[13]、マルセル・ボウダ(2分00秒77)に次いで銀メダルを獲得した。これはヨーロッパ選手権の個人メドレー種目でフランス勢が獲得した初のメダルとなった[14]。400m個人メドレーでは4分21秒64の4位に終わり、1秒21差でメダルを逃した[14]。なお、200m個人メドレーで記録した2分01秒08は、2009年4月にクリストフ・スーリエ(Christophe Soulier)が2分00秒38をマークするまで、12年間フランス記録として君臨した[15]。 1998年世界選手権1998年1月、パースで開催された世界選手権に出場。200m個人メドレー決勝で2分01秒66をマークし、優勝したマルセル・ボウダに0秒48及ばなかったものの、ロン・カルノーを0秒23抑えて銀メダルを獲得した[16]。これは世界選手権の個人メドレー種目でフランス勢が獲得した初のメダルであり[17][18]、オリンピックも含め初の世界大会メダルという快挙だったが[19]、今大会でロクサナ・マラシネアヌ(女子200m背泳ぎ)がフランス勢初の世界選手権チャンピオン[17]、オリンピックも含めフランス女子初の世界チャンピオンに輝いたため[19]、グザヴィエは陰に隠れる形となった[20]。なお、息子のレオンが2022年ブダペスト大会で金メダルを獲得するまで、フランス勢2人目の個人メドレー種目メダリストは誕生しなかった[18]。 2000年ヨーロッパ選手権2000年7月、ヘルシンキで開催されたヨーロッパ選手権に出場。200m個人メドレー決勝で2分02秒06をマークし、マッシミリアーノ・ロソリーノ(2分00秒62)、クリスティアン・ケラー(2分02秒02)に次いで銅メダルを獲得した[14]。 2000年オリンピック2000年9月、シドニーで開催されたオリンピックの200m個人メドレーに出場。2大会連続となる決勝に進出し、前回大会より順位を一つ上げ7位に入った[21]。なお、息子のレオンが2020年東京大会(2021年開催)の400m個人メドレーで6位に入るまで、フランス勢2人目の個人メドレー種目ファイナリストは誕生しなかった[22][23][24][25][26]。 家族兄のクリストフ・マルシャン、妻のセリーヌ・ボネ、息子で長男のレオン・マルシャンも競泳オリンピアン[27][28][29][30]。息子で次男のオスカーもトゥールーズの水泳クラブで泳いでいたが[27]、トレーニングが好きではなかったためバスケットボールを選んだ[31] 主要国際大会の成績
樹立したフランス記録
脚注注釈
出典
外部リンク
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