サッカーカナダ女子代表
サッカーカナダ女子代表(サッカーカナダじょしだいひょう)は、カナダサッカー協会 (CSA)によって構成される女子サッカーのナショナルチームである。 概要2003 FIFA女子ワールドカップでベスト4に輝いた経験があり、実力は世界の中では高い方に入るが、CONCACAF内にアメリカ合衆国がいる事もあり、出場枠がこれまで少なかったオリンピックへの出場経験は、2008年を待たなければならなかった。 カナダ代表にとって、よくも悪くも隣国アメリカの存在は大きい。代表選手の中には、アメリカの大学サッカー経験者・アメリカのクラブチーム(WPSの各クラブを含む)でプレーする選手がかなりの割合を占める。また同国と頻繁に親善試合・練習試合を行う機会もあるという。 国内各州ごとのトレセン(トレーニングセンター)制度が非常に整備された事もあってか、ここ最近は年代別代表も好成績をあげる機会が増加した。2002年開催のFIFA U-19女子選手権では、クリスティン・シンクレアが大会MVPと得点王をダブル受賞、2004年大会においても、ブリタニー・ティムコが得点王となった。シンクレア、ティムコのいずれも、フル代表に昇格済である。 東京2020オリンピックではグループステージ初戦で日本と対戦。前半6分にこの試合でA代表マッチ通算300試合を達成したクリスティン・シンクレアが開始早々に先制ゴールを挙げる。しかし、長谷川唯のアーリークロスをペナルティエリア内で受けたところで田中美南とステファニー・ラビが交錯しPKをVAR判定で取られるが、これをラビが止めて失点を免れる。だが84分に岩渕真奈に同点ゴールを許し9分のアディショナルタイムでも勝ち越しゴールは奪えず引き分けとなった。2戦目のチリ戦は57分にカレン・アラヤのPKで失点するも、ジャニン・ベッキーの2ゴールの活躍で2-1で勝利した。3戦目のイギリス戦は55分にアドリアナ・レオンが先制ゴールを決め、グループステージ突破に1歩近づく。しかし、85分にキャロライン・ウィアーに同点ゴールを決められて引き分けに終わったものの、グループステージを2位で通過した。準々決勝のブラジル戦で0-0からのPK戦を制して準決勝に進出すると、その準決勝でFIFAランキング1位のアメリカをジェシー・フレミングのPKで破り、決勝でも34分にスウェーデンのスティナ・ブラクステニウスのゴールで先に失点するも、74分にジェシー・フレミングが2試合連続のPK成功で同点に追いつき、延長戦でも決着はつかずPK戦に突入。最後はジュリア・グロッソがPKを成功させたところで悲願のオリンピック初優勝が決まった。 五輪女王として挑んだ2023 FIFA女子ワールドカップは初戦のナイジェリア戦を0-0で引き分けるも、2戦目のアイルランド戦は前半4分に先制点こそ奪われるが、53分にアドリアナ・レオンのゴールで逆転し、2-1で勝利した。負け以外で決勝トーナメント進出が決まる3戦目のオーストラリア戦は前半9分に失点するとその後も39分・58分・90+4分と合わせて4点を奪われて0-4で敗戦。同時に行われたナイジェリア対アイルランド戦でナイジェリアが引き分けたため、オーストラリアとナイジェリアに逆転され3位に終わり、2011年大会以来のグループステージ敗退が決まった[1]。 史上初の五輪連覇を目指して挑んだパリオリンピックではグループステージを3連勝したが、初戦のニュージーランドに2-1で勝利した2日後の27日に公式トレーニング会場にて違法なドローンスパイ活動にコーチ陣が関与したとして勝点6を剥奪し、監督のベブ・プリーストマンは残りの試合で指揮を執ることを禁止された。準々決勝はグループB2位通過のドイツと対戦したが、120分経過してもスコアは0-0のままPK戦に突入。2-4で敗れてオリンピック連覇の夢は潰えた。 成績
FIFA女子ワールドカップ→「FIFA女子ワールドカップ」も参照
オリンピック→「オリンピックのサッカー競技」も参照
CONCACAF女子ゴールドカップ→「CONCACAF女子ゴールドカップ」も参照
パンアメリカン競技大会→「パンアメリカン競技大会サッカー競技」も参照
アルガルヴェ・カップ→「アルガルヴェ・カップ」も参照
キプロス・カップ→「キプロス・カップ (女子サッカー)」も参照
FIFAランキング
→詳細は「FIFA女子ランキング」を参照
出典: FIFA Women's Ranking[2] 選手最近の招集メンバー2023 FIFA女子ワールドカップ 招集メンバー
脚注
関連項目外部リンク
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