サッカーベトナム代表
サッカーベトナム代表(サッカーベトナムだいひょう、ベトナム語:Đội tuyển bóng đá quốc gia Việt Nam / 隊選䏾跢國家越南)は、ベトナムサッカー連盟(VFF)によって構成される、ベトナムのサッカーのナショナルチームである。アジアサッカー連盟およびASEANサッカー連盟所属。ベトナム国内ではサッカーが国民的な人気スポーツとなっている[2][3][4]。 なお、当項目には1976年までのベトナム民主共和国(北ベトナム)時代の記録および経歴が含まれており、サッカーベトナム共和国代表(南ベトナム)の成績は含まない。しかし、国際サッカー連盟(FIFA)では南ベトナム代表を当チームの前身とみなしている(北ベトナム代表はFIFA未加盟であった故)。 歴史かつてはベトナム民主共和国(北ベトナム)とベトナム共和国(南ベトナム)に分断されていたため、それぞれにナショナルチームがあった。南ベトナムはAFCアジアカップに2度出場し、4位になったことがある。一方、北ベトナム代表は前述の通りFIFA未加盟であったため、専ら共産圏(中国、北朝鮮、キューバ等)との対戦が主であった。南北統一後、活動を始めるのは1991年になってからである。 自国開催となった東南アジアサッカー選手権の1998年大会では準優勝を果たし、その時は決勝でシンガポールに0-1で敗れている。2007年には、自国を含む4カ国共催のAFCアジアカップに開催国枠として出場し、グループBを2位で開催4カ国の中で唯一決勝トーナメントへ進出。決勝トーナメント1回戦は、この大会優勝したイラクに敗北している。2008年には、東南アジアサッカー選手権(AFFスズキカップ)で優勝し、初の国際タイトルを獲得した[5]。 2015年3月、発動機ならびに農機、建機、小型船舶の製造・販売を行う日本企業のヤンマーは、ベトナム代表とオフィシャルスポンサー契約を締結[6]。天然芝の管理に必要なトラクターや、芝管理のノウハウの提供などの技術的な支援と、ベトナム人グラウンドキーパーの育成等も行っている[7]。 地元メディアは「ヤンマーはベトナムで最も美しい練習場を建設して支援しており、選手たちの生活の質から施設に至るまで、あらゆる面で良い影響をもたらしている。」などとベトナムサッカーへの貢献を大きく報じている[8]。長年の酷使で荒れ放題だったベトナム代表の公式練習場は整備されて[9]、2016年から『YANMAR FIELD』と名付けられ年代別含む、男女代表選手たちの練習拠点となっている[10]。これら練習環境の改善といった日本企業を含むスポンサーの貢献があり、その後の、U-23アジア杯準優勝始め、東南アジアサッカー選手権、2019年東南アジア競技大会男女優勝、そして2022年W杯アジア最終予選への初進出につながっている[11]。 AFCアジアカップ2019年大会の3次予選では、2017年11月14日にホームでアフガニスタンを0-0のスコアレスドローに抑え、5節まで無敗で本大会出場を決めた。2007年大会は上述の様に開催国として出場したため、ベトナムが予選を突破してアジアカップの本大会に出場するのは南北統一後初である。 2022 FIFAワールドカップ・アジア最終予選への進出は東南アジア勢で唯一の進出であり、ベトナム代表にとって史上初の快挙である[12]。7連敗で最終予選敗退となったが、2月の第8節では中国に3-1で勝利を収めている[13]。これは東南アジア勢による「最終予選での初勝利」であった[14]。3月29日に行われた試合では通算対戦成績4試合全敗の日本代表相手に引き分けて同チーム相手に史上初の勝ち点をつかんだ[15]。初めて出場したワールドカップ最終予選は1勝1分8敗の最下位で敗退となった。監督は「私たちにとっては、この経験が非常に意味のあるものだった。成績自体はいいものではなかったが、私たちなりのベストを尽くせたと思う」と答えた[16]。10年以上前からの国を挙げての強化もあって、着実に成長を続けており、2022年3月29日時点でFIFAランキングで東南アジアのトップに立つ(98位)[17][18]。 成績FIFAワールドカップ
AFCアジアカップ
アジア競技大会2002年大会以降はU-23サッカーベトナム代表#アジア競技大会の成績を参照。
東南アジアサッカー選手権
東南アジア競技大会
VFFカップ
歴代監督
歴代選手→詳細は「Category:サッカーベトナム代表選手」を参照
GKDFMFFW脚注
関連項目
外部リンク |