ジョアン・チェン
ジョアン・チェン(陳 冲、Joan Chen)は中国上海出身の女優で、映画監督でもある。 略歴1961年、上海の学者の家庭に生まれる(祖父はオックスフォード大学で、両親はハーヴァード大学で学んだ)[1]。 1975年、上海で映画関係の専門学校に通っていた14歳の時、映画『井崗山』で女優としてデビューした[2]。17歳で上海外国語大学に入学し英語を学ぶ[3]。1980年、映画『戦場の花』に抜擢され、この作品で高い評価を得て「中国のエリザベス・テイラー」とも呼ばれ、百花奨最優秀主演女優賞を受賞した。 20歳でアメリカ合衆国に渡り、1981年からカリフォルニア州立大学ノースリッジ校に入学して映画制作を学んだ。映画やテレビドラマで活躍し、1987年に『ラストエンペラー』で皇后婉容を演じたことによって国際的な注目を集め、アジア系俳優初のアカデミー賞授与式のプレゼンターをジョン・ローンとともに務めた。1994年の『赤い薔薇 白い薔薇』の頃から再び中華圏の映画にも出るようになり、同作と2007年の『ホーム・ソング・ストーリーズ〜僕の母の物語〜』では金馬奨最優秀主演女優賞を受賞している。 女優としてだけではなく、1998年には『シュウシュウの季節』で映画監督としてもデビューしており、同作で金馬奨の最優秀作品賞と最優秀監督賞を受賞した。 1988年には米国の市民権を得て[4]、1992年には中国系米国人の医師と結婚した。 2014年の第71回ヴェネツィア国際映画祭で塚本晋也監督・主演の『野火』の印象を問われた際に、「戦争で多くの人々が殺され、町が爆撃され、拷問やレイプが行われた」が「日本は遺憾の意を示したことさえない」と発言し、塚本氏の作品は「とても素晴らしく、心を動かされた」と評価した[5][6]。 主な出演作品映画
テレビドラマ
監督作品
参照
外部リンク |