チャック・マンジョーネ(Chuck Mangione、英語での発音により忠実な日本語表記は「マンジオーネ」、本名:Charles Frank Mangione、1940年11月29日 - )は、アメリカ合衆国出身のトランペット奏者、フリューゲルホルン奏者、作曲家。ジャズ・フュージョンの活動で知られる。イーストマン音楽学校卒業。
人物・来歴
ニューヨーク州ロチェスターに、シチリア系の両親の間に生まれる。幼少からトランペットを学び、1960年から実兄ギャスパー・“ギャップ”・マンジョーネ(英語版)と、ザ・ジャズブラザーズというハード・バップ・ジャズ・バンドを結成。1965年、アート・ブレイキーのバンドにも参加し、名を上げた。
1960年代後半頃、トランペットからフリューゲルホルンに楽器を持ち替えフュージョン方面に音楽性を転向した。ラテン・テイストをふんだんに取り入れたメロディアスで心地よいナンバーを次々と発表し、全米で大ヒット。1976年アルバム『哀しみのベラヴィア』でグラミー賞を受賞。1978年にはアルバム『サンチェスの子供たち』で2度目のグラミー賞を受賞した。代表曲「フィール・ソー・グッド(英語版)」は全米のヒットチャートでトップ5入りし、同タイトルのアルバムはBillboard 200のトップ2を獲得、ジャズでは異例の大ブレイクを記録した。1980年の「栄光をめざして」は、同年のレークプラシッドオリンピックにちなんで制作され、人気のある曲である。マンジョーネは、フュージョンというジャンルのリスナーに愛されたミュージシャンであった。
ディスコグラフィ
- The Jazz Brothers(1960年)
- Hey Baby!(1961年)
- Spring Fever(1961年)
- Recuerdo(1962年)
- Friends & Love...A Chuck Mangione Concert(1970年)
- The Chuck Mangione Quartet(1972年)
- ランド・オブ・メイク・ビリーブ(1973年)
- チェイス・ザ・クラウズ・アウェイ(英語版)(1975年)
- 哀しみのベラヴィア(1975年)
- メイン・スクイーズ(1976年)
- フィール・ソー・グット(英語版)(1977年)
- サンチェスの子供たち(1978年)
- アンイブニング〜ライブ・アット・ハリウッド・ボウル(1979年)
- ファン・アンド・ゲームス(1979年)
- Tarantella(1980年)
- 70 Miles Young(1982年)
- Love Notes(1982年)
- 虹への旅(1983年)
- Disguise(1984年)
- Save Tonight for Me(1986年)
- Eyes of the Veiled Temptress(1988年)
- The Hat's Back(1994年)
- The Feeling's Back(1999年)
- Everything for Love(2000年)
- Keep in Sight(2019年)
参加作品
CM提供曲
関連項目
- ディジー・ガレスピー
- フュージョン(音楽)
- A&Mレコード
- ニュー・サウンズ・イン・ブラス(New Sounds in Brass) - フュージョンをはじめとする様々なジャンルの音楽を吹奏楽編成向けに編曲した楽譜およびCDのシリーズ。チャック・マンジョーネの楽曲では、「サンチェスの子供たち」、「フィール・ソー・グッド」などが、同シリーズにおけるフュージョン曲の吹奏楽アレンジの主要なレパートリーの一つとして広く知られる。
- キング・オブ・ザ・ヒル - チャック・マンジョーネが本人役で出演。シリーズを通して、国歌など何らかの演奏をする場面には必ず登場してトランペットを吹くが、数小節目には「フィール・ソー・グッド」にすり替えてしまう。彼に焦点を当てたエピソードもある。
参考文献
脚注
注釈・出典
外部リンク