『デスノート』は、2015年7月5日から9月13日まで毎週日曜日22時30分 - 23時25分[注釈 1]に、日本テレビ系の「日曜ドラマ」枠で放送された日本のテレビドラマ。全11回。
漫画『DEATH NOTE』を原作とし、2006年に公開された実写映画版、2015年のミュージカル版に続き、初めて実写テレビドラマ化された。原作とは違うキャラクター設定でオリジナルストーリーとなり、実写映画版では描かれなかったキャラクターも登場する[1][2]。
主演の窪田正孝は本作品の演技が評価され、第86回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演男優賞を受賞した[3]。
ストーリー
ここではテレビドラマ版のあらすじについて説明する
- プロローグ
- 主人公の夜神月(やがみ ライト)は、居酒屋「大衆酒蔵 酔の助(よのすけ)」でアルバイトをしながら公務員を目指している、ごく平凡な大学生。過去に母親を亡くした際に、父親が仕事に追われていたことから、父親に確執を持っており、世の中を斜に見ていた。
- ある日、親友の鴨田マサルが高校時代の同級生・佐古田源武に恐喝される現場に遭遇。恐喝をやめさせようとするも、力無く為す術もなかった月は自分の無力さを知り、「力が欲しい」と願う。
- そんな月の頭上に、夜空からDeath Noteと表紙に書かれた黒いノートが落ちてきた。「名前を書かれた人間は死ぬ」という裏表紙の記述に呆れながれも、つい佐古田の名前を書いてしまう月。そして翌日、佐古田が死亡したという知らせが入り、彼はそれが本当に人間を殺せるノートであったと知る。
- キラの活動開始
- 困惑し殺人の恐怖に怯える月の前にノートの本来の持ち主だった死神・リュークが現れる。だがリュークは月を咎めることもなく、逆に月がこのノートをどう扱うか見届けると言う。月はノートに凶悪な犯罪者たちの名を次々と書き込んで葬りはじめた。
- やがて人々は、何者かによって凶悪犯が断罪されていると感づくようになる。いつしか 殺人者(=Killer)の意味から、「キラ (KIRA)」と呼ばれるようになった。
- Lによる捜査開始
- 国家の枠を飛び越え世界中で殺人を犯すキラの捜査・逮捕はICPO(インターポール)に委ねられた。ICPOは正体不明の名探偵・L(エル)にキラ事件の調査を依頼。Lは来日し、警視庁捜査一課に勤務する夜神総一郎(月の父親)と共にキラに挑む。
- 弥海砂を「第二のキラ」として逮捕したLは、夜神月をキラだと断定して拘束する。しかし、月の策略により2人は解放され、Lと共に「第三のキラ」を追うことになった月は、容疑者の火口を確保してデスノートを触り、キラとしての記憶を取り戻す。
- その後、Lとの直接対決においてLの策略により敗れた月は、自身こそがキラであると自白する。しかしその直後、検事の魅上照によってデスノートに名前を書かれたことで、Lは心臓麻痺で亡くなってしまう。その後、キラによる裁きが再開され、世の中はキラによる「平和の世界」へと突き進んでいく。
- 妹の誘拐と父との決別
- Lの後継者である天才少年N(ニア)が、キラ捜査を開始する。そんな中、捜査員の一人・日村章子ことハル・リドナーによって、月の妹の粧裕が誘拐されてしまい、デスノートと交換することを要求される。二重人格のニアから生まれたもう一つの人格メロによって、人質交換の現場を襲撃される。
- その後、もう一つのデスノートによって日村を操ることでデスノートを取り戻した月だったが、そこを父親の総一郎に目撃されてしまう。総一郎は自らの名前をデスノートに書き、ノートを燃やそうとするが、月によってノートを奪われて亡くなってしまう。
- ニアとの対決
- ニアを逮捕すべく捜査員と共に潜伏先に踏み込むが、ニアは逃亡して月はそれを追う。ニアと対峙した月は、「死神の目」を持つ魅上照がデスノートにニアの名前を書き、勝利したかに見えた。しかし、魅上のデスノートは偽物にすり替えられており、月はキラであることを自白する。
- 追いつめられデスノートに名前を書こうとした月に、松田は発砲して月は負傷。魅上がガソリンに放火したため自身のデスノートが焼けてしまったことで、魅上とミサのデスノートに関する記憶が消える。さらに、月のデスノートにも火が燃え移るが、月は「死神の目」の取引を要求するが、月の身体にも火が燃え移って焼死する。
キャスト
ここではテレビドラマ版のキャストについて説明する。登場人物の詳細は、DEATH NOTEの登場人物やそれぞれの記事を参照。
ゲスト
声の出演
モーションアクター
スタッフ
放送日程
各話 |
放送日 |
サブタイトル |
演出 |
視聴率[5]
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第01話 |
7月5日 |
伝説の大人気コミック遂にドラマ化! 死のノートで壮大な野望を抱く殺人鬼と天才探偵による命がけの頭脳戦・今夜幕開け! |
猪股隆一 |
16.9%
|
第02話 |
7月12日 |
全世代で話題沸騰の新ドラマ 激突! 迫り来る天才Lの刺客 |
12.3%
|
第03話 |
7月19日 |
Lの仕掛けた罠にキラ絶体絶命! 逆襲への最後の切り札とは!? |
西村了 |
08.7%
|
第04話 |
7月26日 |
衝撃の出会い…キラ対Lついに直接対決! 張りめぐらされた罠 |
10.6%
|
第05話 |
8月2日 |
キラ驚きの行動へ! ついに捜査本部へ潜入、Lと再び直接対決 |
猪股隆一 |
08.2%
|
第06話 |
8月9日 |
ついにキラ逮捕! 僕がキラだ…自白に隠された驚愕の作戦とは |
西村了 |
10.2%
|
第07話 |
8月16日 |
全てはキラの計画通り…L、死へのカウントダウン最終決戦へ |
岩﨑麻利江 |
11.6%
|
第08話 |
8月23日 |
さらば正義の探偵…ノートに書かれた名前は、L・ローライト |
猪股隆一 |
11.4%
|
第09話 |
8月30日 |
Lは俺が殺した…告白に隠された逆転劇・復讐を誓いニア始動 |
岩﨑麻利江 |
11.7%
|
第10話 |
9月6日 |
ニア暴走の果て、暴かれる息子の正体! 父の名前がノートに… |
西村了 |
11.4%
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最終話 |
9月13日 |
今夜最終回! 驚愕の結末! 最後の戦いを1秒も見逃すな! |
猪股隆一 |
14.1%
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平均視聴率 11.8%(視聴率は関東地区・世帯・リアルタイム、ビデオリサーチ社調べ)
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脚注
注釈
- ^ 初回は22時 - 23時25分の30分拡大。
- ^ 原作では「旱樹」だが、本作品では本人の写真が掲載されている雑誌表紙の表記・Lによる作中の説明ともに「早樹」となっている。
- ^ 映画版にもアナウンサー役で出演。
- ^ アニメ版にもアナウンサー役で出演。
- ^ データ放送クイズ企画の都合で第2話までエンドロールのテロップでは、リュークと思しきシルエットが記載されていた。
- ^ データ放送クイズ企画の都合で第3話までエンドロールのテロップでは、レムと思しきシルエットが記載されていた。
出典
外部リンク