トチバニンジン属
トチバニンジン属(トチバニンジンぞく、栃葉人参属、学名Panax)は、ウコギ科の植物の分類の一つ。トチバニンジン属の植物は塊根をもちゆっくりと成長するのが特徴で、薬用成分ジンセノシドを含み、薬用植物として利用される。トチバニンジン属の種の多くは北半球の冷涼な地域(主に中華人民共和国、シベリア、朝鮮半島)に自生する。ベトナムに自生するベトナムニンジンはもっとも南に分布する種で、アメリカニンジンは北アメリカ北東部に分布する。最も有名な種は朝鮮人参として知られるオタネニンジンであろう。 属の学名Panaxはギリシャ語で「全てを癒す」という意味である。これは、命名者リンネが漢方医学での用途を知っていたためである。 主に根が東洋医学の生薬として重用される。栽培されたものよりも野生のものの方が薬効が強いとされるため、野生の個体群はしばしば乱獲されて数を減らしてきた。野生のオタネニンジン、アメリカニンジンなどはワシントン条約などの生物保全法で保護されている。 分類トチバニンジン亜属 Subgenus Panax
ミツバニンジン亜属 Subgenus Trifolius
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