トニー・ファデルアンソニー ・M・ファデル (Anthony M. Fadell)、通称トニー・ファデル(Tony Fadell, 1969年 -)は、アメリカ合衆国のコンピューター技術者であり、2016年7月現在、Alphabetとラリー・ペイジのアドバイザー。2006年から2008年までAppleのiPod部門担当上級副社長であった。iPodの発案者であり[1]、同製品やiPhone開発の中心人物の一人[2]。 電動ゴーカートを手がけるActev Motorsの共同創業者である[3]。 略歴1991年、ミシガン大学を卒業(コンピュータサイエンス専攻)。General Magic(Apple、ソニーなどの出資を得てPDAプラットフォームMagic Capを開発していた会社)、フィリップス米国子会社のCTOを経て、家電企業としてFuseを創業。ハードディスクドライブを記録媒体に利用した独自の携帯音楽プレーヤーの開発に着手する[4]。 Fuseは資金難から独自製品の開発を諦め、Appleと契約を結ぶ。ファデルは2001年iPod開発の責任者としてAppleに入社。2006年にはジョン・ルビンスタインの後任として、iPod部門担当上級副社長に就任し、3世代に渡りiPhone開発も担当した[5][2]。2008年11月、同職を退任(後任はマーク・ペーパーマスター)。CEOのスティーブ・ジョブズのアドバイザーとして同社にはとどまっていたが[6]、2010年3月にAppleを退社した[7][8]。 2010年にテクノロジー会社のNest[9]を起業し、家庭でのエネルギー利用の効率化が出来る学習機能を持ったサーモスタットシステムを発表している[10][11]。 2014年1月にGoogleに買収されたNestのCEOを務める傍ら、2015年1月よりGoogle Glassプロジェクト責任者[12][13]も務めていたが、2016年6月に双方ともに辞任した[14]。 2022年11月3日、ARMの取締役に就任した[5][15]。 著書
脚注
|