古典力学
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運動の第2法則
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歴史(英語版)
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トルク(英語: torque)とは、力学において、ある固定された回転軸の周りにはたらく力のモーメントの回転軸方向の成分である。一般的には「ねじりの強さ」として表される。力矩、ねじりモーメントとも言う。
概要
トルクは、力と距離の積(ベクトル積)で表される量(モーメント)である。力の単位はN(ニュートン)だが、トルクの単位はN・m(ニュートンメートル)である。
トルクは主に工学の分野、特にエンジン・電動機・発電機・タービンなどの機械・機械工学などの分野で用いられることが多い。
てこを使って物体を動かすために必要な力は、てこの支点からの距離に反比例する。このことは、てこに支持された物体を動かすために必要なトルクが一定であることと言い換えられる。
あるトルクは同じ軸のまわりの別の作用点に働くトルクで置き換えることができる。同じ軸を中心とするトルク同士を合成したり、またひとつのトルクを複数のトルクに分解することもできる。トルクを平行で同じ大きさを持ち、反対向きの2つの力に分解した時、その力を特に偶力とよぶ。
定義
回転軸 Q の周りに力のモーメント N が作用するとき、トルクは
で定義される。ここで eQ は回転軸 Q の方向の単位ベクトルである。
力のモーメントの定義 N = r × F を用いれば、トルクが
と表わされる。ここで δ は腕の長さ、Feff は回転に寄与する実効的な力の大きさである。
回転に寄与する力 Feff が等しい時、腕の長さ δ が長いほうが物体を回転させる効果が大きい。
回転運動に関する運動方程式は力のモーメント N と角加速度 α、および慣性モーメント I を用いて
と表わされる。回転軸が固定されている場合には、回転軸方向の成分だけ考えればよく
としてよい。
回転運動と直線運動
回転運動に関する量には、直線運動で成り立つ法則に対応する類似の法則を見出すことができる。これは回転運動での量を、法則が類似するように定義したからである。トルクは「力」そのものではなく「力のモーメント」であり、慣性モーメントは質量に距離の2乗をかけたものである。
回転運動と並進運動の対応一覧
量
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回転運動
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並進運動
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力学変数(ベクトル)
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角度
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位置
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一階微分(ベクトル)
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角速度
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速度
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二階微分(ベクトル)
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角加速度
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加速度
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慣性(スカラー)
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慣性モーメント
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質量
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運動量(ベクトル)
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角運動量
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運動量
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力(ベクトル)
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力のモーメント
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力
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運動方程式
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運動エネルギー(スカラー)
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仕事(スカラー)
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仕事率(スカラー)
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ダンパーとばねに発生する力を 考慮した運動方程式
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関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
トルクに関連するカテゴリがあります。
外部リンク
JIS Z 8000-4:2022「量及び単位-第4部:力学」(日本産業標準調査会、経済産業省)
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線形・直線運動の量 |
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角度・回転運動の量 |
次元 |
— |
L |
L2 |
次元 |
— |
— |
— |
T |
時間: t s |
absement: A m s(英語版) |
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T |
時間: t s |
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— |
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距離: d, 位置: r, s, x, 変位 m |
面積: A m2 |
— |
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角度: θ, 角変位(英語版): θ rad |
立体角: Ω rad2, sr |
T−1 |
周波数: f s−1, Hz |
速さ(速度の大きさ): v, 速度: v m s−1 |
動粘度: ν, 比角運動量(英語版): h m2 s−1 |
T−1 |
周波数: f s−1, Hz |
角速度(の大きさ): ω, 角速度: ω rad s−1 |
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T−2 |
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加速度: a m s−2 |
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T−2 |
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角加速度: α rad s−2 |
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T−3 |
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躍度: j m s−3 |
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T−3 |
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角躍度: ζ rad s−3 |
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M |
質量: m kg |
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M L2 |
慣性モーメント: I kg m2 |
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M T−1 |
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運動量: p, 力積: J kg m s−1, N s(英語版) |
作用: 𝒮, actergy: ℵ kg m2 s−1, J s(英語版) |
M L2 T−1 |
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角運動量: L, 角力積: ΔL kg m2 s−1 |
作用: 𝒮, actergy: ℵ kg m2 s−1, J s |
M T−2 |
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力: F, 重さ: Fg kg m s−2, N |
エネルギー: E, 仕事: W kg m2 s−2, J |
M L2 T−2 |
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トルク: τ, 力のモーメント: M kg m2 s−2, N m |
エネルギー: E, 仕事: W kg m2 s−2, J |
M T−3 |
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yank: Y kg m s−3, N s−1 |
仕事率: P kg m2 s−3, W |
M L2 T−3 |
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rotatum: P kg m2 s−3, N m s−1 |
仕事率: P kg m2 s−3, W |
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