パブロ・クエバス
パブロ・ガブリエル・ティト・クエバス・ウルロス (Pablo Gabriel Tito Cuevas Urroz, 1986年1月1日 - )は、ウルグアイの男子プロテニス選手。これまでにATPツアーでシングルス6勝、2008年全仏オープンを含むダブルス9勝を挙げる。自己最高ランキングはシングルス19位、ダブルス14位。身長180cm、体重80kg。右利き、バックハンド・ストロークは片手打ち。 2008年全仏オープン男子ダブルスでルイス・オルナとペアを組んで優勝し、ウルグアイの男子テニス選手として最初の4大大会優勝者になった選手である。 選手経歴2004年 プロ転向2004年にプロ入りし、直ちに男子テニス国別対抗戦デビスカップウルグアイ代表選手に選ばれる。 2007年 グランドスラム初出場2007年全仏オープン男子ダブルスで4大大会のダブルスに初出場し、この大会では3回戦まで勝ち進んだ。同年の全米オープンでシングルスに初出場するが、1回戦でアンディ・マリーに2-6, 3-6, 0-6で完敗した。年間最終ランキングは113位。 2008年 全仏ダブルス優勝2008年全仏オープン男子シングルスでは、1回戦でフェルナンド・ゴンサレスに敗れている。2008年全仏オープン男子ダブルスで、クエバスはルイス・オルナと初めてコンビを組み、ノーシードのペアとして勝ち進んだ。2人は準々決勝で第1シードのブライアン兄弟組を6-3, 5-7, 7-6(1)で破る金星を挙げ、この勝利で波に乗った。初進出の決勝戦で、クエバスとオルナは第2シードのダニエル・ネスター/ネナド・ジモニッチ組を6-2, 6-3のストレートで倒した。こうして、クエバスは男子ツアーで最初のタイトルをグランドスラム大会のダブルスで獲得した。クエバスとオルナは全米オープンでもコンビを組んだが、2回戦で敗退した。年間最終ランキングは142位。 クエバスの全仏オープン男子ダブルス優勝はウルグアイのテニス界における大きな記念碑となる。これまでは、32年前の1976年全仏オープン女子ダブルスでフィオレラ・ボニセジがゲイル・シェリフと組んだ優勝が、当地唯一のグランドスラム・タイトルであった。ウルグアイ最大の男子テニス選手であるマルセロ・フィリピーニは、9年前の1999年全仏オープンでシングルスの最高成績を出し、ベスト8まで進出した。フィリピーニの男子シングルス8強を超えて、クエバスが全仏男子ダブルスで初優勝を遂げたことにより、ウルグアイのテニス界は全仏女子ダブルスのボニセジ以来「32年ぶり」の4大大会タイトルを得たのである。年間最終ランキングは50位。 2013年 全仏ダブルスベスト4クエバスは2011年全仏オープンを最後に膝の怪我のため1年10カ月公式戦出場から遠ざかり、2013年4月に復帰した。久しぶりの4大大会出場となった2013年全仏オープンでは1回戦でアドリアン・マナリノを6-3, 2-6, 6-3, 5-7, 7-5のフルセットで破り初戦を突破した。2回戦でジル・シモンに7-6, 1-6, 1-6, 1-6で敗れた。オラシオ・セバジョスと組んだダブルスではベスト4に進出した。年間最終ランキングは220位。 2014年 ツアー初優勝2014年7月、スウェーデン・オープンの男子シングルスでは、初めてシングルスツアー決勝戦に進出し、決勝戦でジョアン・ソウザに6-2, 6-1で勝利して、シングルス初タイトルを獲得した。クロアチア・オープンで2勝目を挙げている。年間最終ランキングは30位。 2015年 ツアー3勝目2015年はブラジル・オープンでツアー3勝目を挙げる。年間最終ランキングは40位。 2016年 ツアー5勝目2016年のリオ・オープンの準決勝でラファエル・ナダルを破り、500の大会で初の決勝に進出した。決勝でギド・ページャに6–4, 6–7(5), 6–4で勝利し、ATP500で初優勝を果たす。また1回戦から決勝までの5試合連続で左利きの相手に勝っての優勝はATPツアー史上初めてのことであった。翌週のブラジル・オープンでも優勝し、大会2連覇と2週連続優勝を達成した。6月のノッティンガム・オープンでは芝で初めて決勝に進出したが、スティーブ・ジョンソンに6-7(5), 5-7で敗れた。 7月のドイツ国際オープンではATP500では自身2度目の決勝に進出。決勝でマルティン・クリザンに1-6, 4-6で敗れた。翌7月18日付の世界ランキングで20位となり、トップ20入りを果たす。年間最終ランキングは22位。 2017年 マスターズベスト42017年のブラジル・オープンでは決勝でアルベルト・ラモス=ビニョラスに6–7(3), 6–4, 6–4で勝利し、3連覇を達成した。3月のBNPパリバ・オープンでは自身初のマスターズ1000ベスト8進出を果たす。準々決勝でパブロ・カレーニョ・ブスタに1-6, 6-3, 6-7(4)で敗れた。 モンテカルロ・マスターズでは3回戦で第3シードのスタン・ワウリンカをストレートで破る金星を挙げ、次戦でリュカ・プイユに敗れたものの再びマスターズベスト8進出を成し遂げる。更にムチュア・マドリード・オープンではマスターズ3度目のベスト8に進出、準々決勝でアレクサンダー・ズベレフを下し、マスターズ初のベスト4進出を成し遂げる。準決勝は第8シードのドミニク・ティエムに敗れる。 全仏オープンでは3回戦に進出するがフェルナンド・ベルダスコに敗れる。10月のオーストリア・オープンではダブルスで優勝。年間最終ランキングは32位。 2018年年間最終ランキングは88位。 2019年年間最終ランキングは45位。 2020年 ATP杯初出場ATPカップにウルグアイ代表のエースとして出場。結果はラウンドロビン敗退で終わったがジョージア戦でのATPカップにジョージア代表のエースとして出場。ニコロズ・バシラシビリとの対戦中に自身が審判から「Lack of Effort」(プロらしくないプレー)により警告を受け、クエバス自身その判定に納得がいかず途中棄権をしようとしたが、クエバスの気持ちに同意して、棄権しないように説得し、試合が再開した。素晴らしいバシラシビリの対応に会場は歓喜した。年間最終ランキングは67位。 2021年年間最終ランキングは97位。 ATPツアー決勝進出結果シングルス: 10回 (6勝4敗)
ダブルス: 17回 (9勝8敗)
シングルス成績4大大会シングルス
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
大会最高成績
ダブルス成績4大大会ダブルス
大会最高成績
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