ブレスト (フランス)
ブレスト(Brest)は、フランス西部、ブルターニュ半島西端に位置する港湾都市。フランス最大の軍港である。ブルターニュ地域圏フィニステール県所在。ヨーロッパ最大規模のブレスト停泊地に面しており、ブレスト鎮守府・戦略海洋部隊司令部・海事博物館であるブレスト城を有する。 歴史3世紀から4世紀にかけてローマ人が城塞を築き、中世にはブルターニュ公国領となって、百年戦争ではイングランド軍が上陸してきたこともあった。1532年にフランス王国領に編入され、カナダやインドへの植民の基地ともなった。16世紀後半、古い城塞が要塞化された。 昔からフランス海軍最大の軍港であり、第二次世界大戦中はフランスを占領したドイツの潜水艦基地となった。このため連合軍の空襲を受けて町は破壊され、戦後は1960年頃まで町の復興が続いた。また、ドイツ占領下では旧日本海軍が実施した遣独潜水艦作戦のうち、第二次遣独艦伊号第八潜水艦が目的地であるブレストに入港している。
人口統計参照元:1999年までEHESS[1]、2000年以降INSEE[2][3] 教育・研究機関
観光
気候および文化
スポーツ
ブレストは、最古のサイクリングイベントとしても知られるブルベの最高峰、パリ・ブレスト・パリランドヌールの折り返し都市でもある。 2008年には、ツール・ド・フランスの出発地になった。 ブレスト出身の人物
交通市内には、リベルテ広場とルクヴランス橋とを結ぶシャム通りがある。1686年6月18日、シャム アユタヤ王朝の王ナーラーイへのルイ14世からの訪問使節ショーモン侯爵アレクサンドル2世がフランスへの帰国の際に、ルイ14世への返礼使節シャム高官コーサーパン一行が同乗し、ブレストに最初に着いたことから通り名に付けられた。当通りの当初の名称は、ルイ14世時代の卓抜した軍事技術者ヴォーバンが起工したサン=ピエール通りだったが、第二次世界大戦後の瓦礫の山と化したブレスト復興の際に現在の名前に改称した。 ブレストとレンヌとを結ぶ国道12号線、ナントとを結ぶ国道165号線の2本の高速道路、西部方面とを結ぶ国道265号線が街につながっている。また、欧州自動車道路の幹線の1つであるE50号線の西側の起点が存在する。 フランス国鉄のブレスト駅には、TERの電車やモンパルナス駅とを結ぶTGVが発着する。ブレスト・パリ間の所要時間は、早くて4時間20分である。駅に隣接するバスターミナルからは、フィニステール県会による長距離バスが発着している。 ブレスト都市圏では、Bibusと呼ばれるバスとトラムを合わせた交通網が敷かれている。トラムは2012年に運行を開始した。 ブレスト・ブルターニュ空港は、ブレストの東隣のコミューンであるギパヴァにあり、ブルターニュ地域圏で最も大きな空港である。 姉妹都市
脚注
関連項目
外部リンクウィキメディア・コモンズには、ブレスト (フランス)に関するメディアがあります。 |