ボブ・ゴーディオ
ロバート・ジョン・ゴーディオ(Robert John Gaudio、1942年11月17日 -)は、アメリカ合衆国の歌手、作曲家、音楽プロデューサー。1960年から1972まではフォー・シーズンズのキーボード、バックコーラス、作曲を担当し、その後もプロデューサーとして同グループをサポートした[1]。 生い立ちニューヨークのブロンクス生まれ。イタリア系移民の家庭に生まれ、両親は幼い頃からボブのピアノの才能を認めていた。 高校のとき両親とともにニュージャージー州に引っ越し、バンド「ロイヤル・ティーンズ("Royal Teens")」を結成。バンドメンバーとともに作ったダンス曲「ショート・ショーツ ("Short Shorts")[2]」は、1958年にはビルボードチャートで3位を記録する[3]。 その後まもなく当時まだ俳優を志す前だったジョー・ペシの紹介で、フランキー・ヴァリと出会い、ヴァリのいるバンド「フォー・ラヴァーズ ("Four Lovers")」に加入する[1]。ヴァリとゴーディオはすぐに意気投合し、2人はグループの中心的存在となる[1]。 経歴フォー・シーズンズとしてのキャリア1960年にゴーディオは、フランキー・ヴァリ、トミー・デヴィート、ニック・マッシとの4人で、「フォー・ラヴァーズ」から名を変えた「フォー・シーズンズ (The Four Seasons)」を組み、キーボードとギター、作曲を担当する[1]。 1962年、ゴーディオが作曲した「シェリー」は、プロデューサーのボブ・クルーの協力により、フォー・シーズンズの初めてのNo.1ヒットとなり、その後も、「恋のヤセがまん (Big Girls Don't Cry)」「恋のハリキリ・ボーイ (Walk Like a Man)」「悲しき朝やけ」「Ronnie」「Rag Doll」「Save It for Me」「Big Man in Town」「バイ・バイ・ベイビー」「Girl Come Running」「Beggin'」などヒット曲を作った[1]。 音楽プロデューサーとしてのキャリアフランキー・ヴァリのソロとして、ボブ・クルーとゴーディオが作詞作曲した「君の瞳に恋してる (Can't Take My Eyes Off You)」は1967年4月にリリースされた[4]。ミッドテンポのロマンチックなバラードで、ジャジーな管楽器が印象的な一曲。これはヴァリがソロで歌った60年代の曲の最大のヒット曲となる[1]。 この曲をカバーしたミュージシャンは数多く、アンディ・ウィリアムズをはじめ、シュープリームス、テンプテーションズ、ナンシー・ウィルソン、ボーイズ・タウン・ギャング、ペット・ショップ・ボーイズ、ローリン・ヒル、ポール・アンカ、シーナ・イーストン、バリー・マニロウなどがカバーし、スタンダード・ナンバーとなった[1]。 ゴーディオは、1972年にフォー・シーズンズを抜けた後も、グループの作曲家とプロデューサーを兼ねた。妻となるジュディ・パーカーと書いた「愛はまぼろし (Who Loves You)」(1975年)は、低迷していたフォー・シーズンズを救う曲の一つとなり、「1963年12月 (あのすばらしき夜)」などが収録された同名アルバム『愛はまぼろし (Who Loves You)』はフォー・シーズンズ史上最高の売上となった[1]。 脚注参考資料
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