メダロット
『メダロット』とは、1997年にイマジニアから発売されたゲームソフト『メダロット』を始めとする、コンピュータゲーム、漫画、アニメのシリーズの総称である。いずれの作品でも、「メダル」と呼ばれる物体によって機動する1メートル弱のロボット「メダロット」を戦わせる競技「ロボトル」が流行している世界を舞台として物語が描かれる。ゲーム作品ではスタッフとして、ほぼ全ての作品に原作者のほるまりんがキャラクターデザイン、メダロットデザインなどでかかわっている(『メダロット7』以降はメダロットデザインのみ)。 歴史1997年、ゲームソフトの発売と同時期に『コミックボンボン』誌上にてほるまりん作による漫画を連載開始。以降テレビアニメ(1999年と2000年に計2作)、トレーディングカードゲームと様々な方向に展開した。 2004年12月16日に『真型メダロット』を発売して以降シリーズに大きな動きは無かったが、2009年に新作『メダロットDS』が発表[1]、2010年5月27日、ロケットカンパニーより発売され、漫画版『メダロットDS』が『デンゲキニンテンドーDS』で連載された。同じく2010年、廃盤となっていたアニメ版『メダロット』のDVDもDVD-BOXとしてスーパー・ビジョンから発売された[2]。また7月30日と8月27日に『メダロット魂』のDVD-BOXが発売された[3]。 2010年9月22日、ニンテンドー3DSでのメダロットシリーズの作品が開発中であると発表され[4]、2012年9月13日に『メダロット7』が発売された。2013年7月末に新作『メダロットDUAL』製作発表された。以降もどのシリーズでも手が取れるように世界観を一新した物が製作されている。 2013年6月21日より、漫画『メダロット』の単行本が『新装版 メダロット ヒカル編』として復刊される。 2014年8月28日にはニンテンドー3DS『メダロット8』が発売。それに先駆けてniconicoでほるまりんによる漫画やキャラクターデザイン公募などのメディア展開も開始されている。 2017年には20周年記念として、ナンバリングタイトルの『1』から『5』までを収録かつ、手軽に遊ぶための補助機能などを実装した『メダロット クラシックス』が発表された。 2018年にはシリーズ第1作の発売日である11月28日が「メダロットの日」と制定された[5]。 世界設定人と同等以上の知能を持つ機械、メダロットが全世界に普及している現代(近未来?)が舞台である。メダロットはおもちゃとして普及しており、またメダロット同士を対戦させる競技、通称ロボトルが流行している世界が舞台となる。作品によっては、メダロットを悪用し世界征服を企むロボロボ団や街の平和を守るセレクト隊等、世界観に差異があるが、総じて主人公と仲間達、そしてメダロットが協力して危機に立ち向かっていく物語である。 ゲームおよび漫画、その後のアニメ等の各種メディア作品が充実した作品になるように、設定関係は各作品で自由に取り出して使用できる事を念頭に設定されている。その上で最低限の設定として、メダロットの定義(パーツの接続を担う神経兼骨格の基礎パーツと、筋肉および外骨格(外装)の4つの四肢パーツで構成され、メダルを装着して起動するロボット。)が基本的に共通している。故に、メダロットの中枢となるメダルについても例外ではなく、6角形でメダロットにおける思考部分というものからさらに、細かい点についてはメディアによって設定が異なっている。その例としてメダルの起源は、漫画版では宇宙人の生物兵器、ゲーム版では異星人が他星の知的生命体を進歩させるために派遣したロボット、アニメ第1期では、古代メダロ人が形を変えたものとされている[6]。 メダロットとはメダロットとは、メダルによって機動する人型機械、つまりメダルロボットの略称である。その機体はメダルを中核とし、骨子となるティンペットと外殻となるパーツから構成されている。基本フレームであるティンペットに4種のパーツ、頭胸部パーツ、左腕パーツ、右腕パーツ、脚部パーツを装着、最後に人工知能の役割を果たすメダルを装填する事により、人間と同等以上の知能と行動力を有した、全長約1m程の人型ロボットが完成するのである。 ゲーム作中での機能説明は、基本システムの項を参照。メダロット自体の解説についてはメダロット (架空のロボット)を参照。 ゲーム作品一覧
基本的に「カブト・クワガタ」の2バージョン並立発売。バージョンごとに入手可能なメダル・パーツが異なるが、シナリオは同一である。バージョン名は主人公が最初に入手する機体にちなんだもの。シリーズ累計出荷本数は330万本(2015年12月時点)[7]。 ナンバリングタイトル
スピンオフタイトルメダロットRメダロット初のPlayStation作品(ロールプレイングゲーム)である。PocketStationにも対応。バトルシーンが全面3Dとなっているが、システム自体はGB版『2』と同等。ロード時間が長く、回数も多い。 キャラクターグラフィックは藤岡建機、メダロットデザインはまるかた他数名のデザイナーが担当している。 主人公はイッキで、ストーリーは『2』に似ているが、世界観は共有していない独立した作品。波島りんたろうが登場した初のゲームタイトルでもある。 バージョン並列販売とはならず、『R』が本編、パーツコレクションが補完的役割を果たしている。最初のメダロットは必ずメタビーになり、ストーリーが進行するとロクショウも登場する(ただしタイミングを逃すと手に入らない)。登場するメダロットは『2』までのメダロットの一部と今作での新しいメダロット(カンタロスやアークビートルなど)。また、パスワードを利用して『2』からパーツを送ることも可能で、そうしないと入手できないメダロットも存在する。 今作に登場するメダロットには、重機型やバイク型といった子供に人気のあるモチーフをとるものの一方、頭部や腕が巨大なナイフになっているナイフ型や体全体が巨大な拳銃で腕は手榴弾になっている拳銃型といったペットロボットとしては危険極まりないもの、メイド型や魔法少女型といったいわゆる萌えキャラを意識したようなものなど、独特の雰囲気のものが多い。また一部ゲームバランスを崩壊させるような性能を持つメダロットも存在する。 メダロット カードロボトル下記のメダロットカードゲームを題材にしたGBC用ソフト。『2』の世界を舞台に、メダロットのロボトルではなく、カードロボトルによってストーリーが進む。 主人公はこの作品独自のキャラクター(特定の名前設定はなし)で、イッキは主人公のライバルとして登場。人間のキャラクターだけでなく、メダロットとカードロボトルをすることもある。 メダロットカードゲームには『1』までのメダロットしか登場していないが、今作では『2』の主要なメダロットもゲームオリジナルで登場している。 ゲーム中のキャラクターや地名などの他に本編とのリンク性はないが、『メダロット2』中でレアパーツを入手するためのパスワードなどが随所に隠されている。 メダロット・ナビ→詳細は「メダロットnavi」を参照
2001年9月7日発売。ゲームボーイアドバンス対応。宇宙テーマパークを舞台とするシミュレーションRPG。 メダロットG→詳細は「メダロット5」を参照
2002年7月19日発売。ゲームボーイアドバンス対応。『メダロット5』の続編だが、戦闘システムはメダロットを直接操作するアクションゲームとなっている。 メダロットBRAVE
ニンテンドー ゲームキューブ対応のアクションRPG。グラフィックはフル3Dポリゴンである。バージョン並立とはならず、クワガタ型機体はライバル・辛口コウジの愛機として登場する。 ゲーム中にはバグが多数存在し(フリーズする、ゲームの進行が止まるなど)、メモリーカードの修正をサポートしてもらわないと完全クリアはできないため、パーツのコンプリートも難しい。非常に稀だが、バグとして完全クリアできてしまうこともある(このゲームは完全クリアできないゲームであり、完全クリアできてしまうことがバグ)。 完全クリア後のお楽しみ要素としてGBAリンク機能により、『メダロット・ナビ(カブトver.クワガタver.)』『メダロットG(カブトver.クワガタver.)』『メダロット弐CORE(カブトver.クワガタver.)』と連動させることでレアパーツを入手することが出来る。 メダロットDUAL2013年11月14日発売。ニンテンドー3DS対応。メダロットを直接操作するアクションゲーム。 メダロット ガールズミッション→詳細は「メダロット ガールズミッション」を参照
2016年3月10日発売。ニンテンドー3DS対応。『DUAL』のようにメダロットをプレイヤーが直接操作するアクションゲーム。 本作は対象年齢を高めにし、主人公含め登場人物が女性のみで構成されているのが特徴。一定の条件でメダロットを倒すとメダロッターの衣服がはだける演出がある。 メダロットS→詳細は「メダロットS」を参照
2020年1月23日サービス開始。シリーズ初のスマートデバイス向けタイトル。配信はイマジニア、開発・運営は社SoWhat。世界観は本作オリジナルで、主人公を始めとしたオリジナルキャラクターが登場。また、歴代のナンバリングタイトルの主要キャラクターも登場する。 システム関連は現行の最新ナンバリングのものに沿うが、アップデートにより追加や本作オリジナルの要素が追加される。各メダロットにメダロッターと言う形で補強も行うことができ、Ver3.0でメダロットへの追加の支援効果が付与される。 本作を出自としたメダロットによるバーチャルYoutuber企画も行われている。また、他IP作品とのコラボも実施されることがあり、キャラクターの衣装やコラボメダロットが登場する。 メダロットサバイバー2025年2月サービス開始予定。『S』に続くスマートデバイス向けタイトルで、ジャンルはシリーズ初のサバイバー型アクションゲーム[11]。 パーツコレクション通称「パーコレ」。それぞれの本編に登場する全てのメダロットのパーツやメダルを入手することができる補完ソフト。『3』は本編の後日談となっており、登場人物たちのその後を知ることができる。なお、『4』に関しては、通信交換する必要はあるものの、本編ですべてのパーツが入手可能であるためパーツコレクションは存在しない。
戦闘システム基本概要メダロットが最初にいる場所は「コマンドライン」と呼ばれ、ここでメダロットに命令を出す。ロボトルが始まると、メダロットたちは一斉にフィールド中央の「アクティブライン」に向かって走りだす。アクティブラインで命令された行動を実行し、またコマンドラインに戻っていく。これの繰り返しがロボトルである。 前述の通りメダルと頭部・右腕・左腕・脚部の4つのパーツから成るメダロットを戦わせる戦闘システム。メダルにのみ育成要素があり、戦闘を重ねるとレベル、熟練度が上がっていく。 頭部・右腕・左腕パーツそれぞれに定められた能力を駆使して戦う。脚部パーツ自体には能力はないが、メダロットの推進力(行動までの早さ)・機動力(攻撃回避のしやすさ)・移動タイプ(二脚タイプ・車両タイプなど)などを左右する。 各パーツによる行動にはそれぞれ定められた充填・熱量(『2』以降は「放熱」、『DS』では「冷却」)の値が(頭部パーツのみすべて同じ値)、また脚部パーツによるタイプと地形の相性と推進力の値が影響して、行動までにかかる時間と次の行動を入力するまでの時間が定まる。 各パーツ毎に装甲値(ヒットポイント)が定まっており、この値が0になるとそのパーツは破壊される。『3』からはパーツごとに装甲が表示されるようになった。頭部パーツを破壊することでメダロットは機能停止し、両腕のパーツが壊された場合はそれぞれ持つ機能が使えなくなり、脚部が壊れた場合はそのパーツのステータスが半分になる。 リーダーの定まった3対3の戦闘で、敵リーダー機の機能停止を勝利条件とするが、戦闘には時間制限があり、時間切れの場合は機能停止したメダロットの数、それが同じなら破壊したパーツの数、それも同じなら攻撃成功数による判定により勝負が決まる。戦闘に勝利すると相手パーツが一つ得られる反面、敗北する度に自分のメダロットのパーツが一つ失われる(ストーリー中のイベントによるバトルに敗北するとゲームオーバー)[13]。通信対戦においても相手のパーツを奪うことが可能で、この場合はメダルも奪える対象となる。 この基本システム自体は殆どの作品で共通であり、戦闘システムの異なる『ナビ』、『G』、『BRAVE』においても変わることのない「一枚のメダルを核に、四つのパーツを組み合わせて戦う」というシステムの基礎は『1』で築かれた。『2』からはメダフォースが、『3』からはクリティカルが、『3』『4』『ナビ』ではメダチェンジが、『5』ではメダスキルが導入された。
メダルメダロットの頭脳となる部分。
熟練度メダルに設定されている能力値。これが高ければ対応したパーツの成功率が上昇する。『DS』以降は、射撃、格闘の攻撃はそれぞれ一つの熟練度としてまとめられている。一部はシリーズによって名称が異なる。
パーツ
特性
パーツの行動内容。
症状パーツやフィールドの効果でメダロットに付与される。
スキル『DS』における特性だが、多くが変更されている。
漫画→詳細は「メダロット (漫画)」を参照
ゲーム版をベースにしたものから、基本設定に則った独自作まで多様に存在する。 アニメ→詳細は「メダロット (アニメ)」を参照
『メダロット』と『メダロット魂』の2作が製作された。ゲーム及び漫画でのイッキ編の世界をベースにしている。主要人物などは同じだが、メディア別の展開に洩れず、当2作それぞれで作風や設定などが異なる。 メダルゲーム2001年頃にナツメによるアーケードゲームのキッズメダルゲーム『メタビーショット』が稼働していた[14]。 トレーディングカードゲームメダロットのカードゲームは2種類発売された。 メダロットカードゲームスターターパック1種類、ブースターパックは第3弾までが発売。1パックにトレーディングカードゲームとトレーディングカードが同封され、『1』の機体パーツやキャラクターが登場。『2』の初回版には、このトレーディングカードに準じた限定カード「ラピ」が付属し、ゲーム内にラピを出現させるためのパスワードが記されていた。ほかにも『R』の予約・初回特典、ゲームショウのみで配布されたタラバクラバなどもあった。カードゲームはメダロットの特徴である、パーツ交換をフィーチャーした内容で、互いのメダロットのパーツの耐久値を減らしあい、最終的に頭部パーツの耐久値を0にしたものが勝利する。 メダロットオフィシャルカードゲームアニメ版、『3』、『4』、『navi』(および『1』、『2』、『R』、『5』の一部)の機体やキャラクターが登場。スターターパックはVol.1 - 2、ブースターパックはVol.1 - 5までが発売された(Vol.3からはカードの仕様が一部変更されている)。なお、ブースターパックはバンダイのカードダスによる展開。 個性豊かで多彩なメダロットやロボトルのルールを生かし、3機のメダロットをフィールドに出して対戦する。フィールドは「自分」「中立」「相手」に分けられた3×5マスの中で戦う。格闘タイプ、射撃タイプにそれぞれ射程があり、フィールドの配置も戦略となる為、奥が深い戦いができる。最終的には、相手のHPかデッキ(山札)を先に0未満にしたものが勝利する。メダフォースやメダチェンジのシステムも採用されている。メダロットの攻撃力が相手メダロットの装甲値を上回った(強攻撃)場合破壊できるが、相手の装甲値に満たなかった場合でも弱攻撃として攻撃の威力分相手の手札を減らすことができるという独特のルールがあった。 「ビギナーズルール」「ノーマルルール」「エキスパートルール」と3種類のルールが用意されており、自分と相手のレベルに合わせたルール選びが可能。 最も古いのは『3』の初回版に付属、またキャンペーン展開されたものだが、これは一般的なトレーディングカードサイズで、カードダスサイズとなった正式版より一回り大きかった。そのため、人気メダロットが多くカード化されていたにもかかわらず、正式版と混ぜて遊ぶことは困難で、プロモーション的な意味合いが強かった。その後「『3』(『4』の発売に合わせた形で発売された「クリアピューレ」カード付属版と「メタビー」カード付属版)」や、『3パーコレ』、『4』、『navi』、『5』のそれぞれ初回版にも限定カードが付属した。コミックボンボン誌上でも「ティレルビートル」カードのプレゼントや、『男!度胸 メダカードファイターズ』(作、舵真秀斗)が連載され、その単行本の1, 2巻それぞれにも限定カードが付属した。全国大会も行われ、コミックボンボンに大会の様子が掲載されていた(優勝者は児玉君)。 メダロットDS SPトレーディングカードカードゲームではないが、『メダロットDS』早期購入特典として各バージョンの30枚パックがある。また、カブト・クワガタ両バージョンの説明書の応募券をアンケートはがきに貼って応募するとプレミアムパックが抽選で当たる。 その他関連商品メディアミックスを主眼においたメダロットには、様々な商品が存在する。 その中核をなしたのが、イマジニアの発売した「メダロッチ」である。これは劇中に登場する多機能腕時計を模した玩具で、万歩計型育成ゲーム同様の、振動による育成システムを搭載していた(万歩計のような実用性はなく、パンチとチョップで経験値を稼ぐ「パンチョシステム」と命名されていた)。「メダロッチ」は劇中同様、内部にメダルが収納可能で、様々な種類があるメダルごとに異なる機体を育成し、育てた機体を記録し、そのデータを収集する機能を備えていた。その肝となるメダルは、本体に同梱・或いは単品で発売されたほかに、『コミックボンボン』の付録や、「メダロットカードゲーム」などのメダロット関連商品に付属し、各媒体を結ぶ役割を担っていた。最初期の「メダロッチ」はゲーム一作目に対応していたが、後に新作ゲームの発売に合わせ、『2』に登場する新メダロットを追加し、そして『3』登場のメダロットに対応し通信機能も備えた「メダロッチアドバンス」が発売される。また各「メダロッチ」にはカブト・クワガタのバージョン違いが存在した。「メダロッチアドバンス」と同時期には、同様にメダルを収集しメダロットのデータを集める「メダネットボード」も発売される。この頃には、登場するメダロットの数が膨大になったためか、穴の開いていない生メダルに自ら穴を開けてオリジナルのメダルを作るキット(「メダロッチ」は各メダル背面にある穴で、メダルを認識している)「メダルX」が発売され、メダルは収集により各媒体を結びつけるという役割を終えた。なおメダルには、メダル自体を飛ばして遊ぶ「メダルシューター」としての遊び方もあり、後には「メダロットオフィシャルカードゲーム (OCG) 」でのヒットポイントを示すマーカーとして用いられもした。 また、メダロット玩具の大半はもう一つのメインスポンサーであるタカラ(現タカラトミー)が発売し、手頃な小サイズのフィギュア「メダロットコレクション」、組み立て式キットの「バトルメダロット」、ティンペットにパーツを装着する方式を再現した「デュアルモデル」の三種がそのメインであった。これらはどれも、同シリーズ内でのパーツの交換が可能であった。これらシリーズは、ゲーム一作目の時よりラインナップを開始したが、後にアニメが開始すると、アニメに合わせた商品展開となり、『メダロット魂』の終了をもってその幕を閉じた。またこれらシリーズには、劇中の「メダフォース」を再現し、メタリック塗装やメッキコーティングが施されたバージョンも存在し限定品としてクリアバージョンも販売されている。タカラの商品にはほかに、声を認識して動く大型の玩具「ボイスコマンドモデルメタビー」などがある。イトーヨーカドー限定の全身に金メッキ加工が施されたメダフォースVerや『3』のキャンペーン当選のクリアパーツVerもあった。 そのほかの商品には、セイカノートの文具、天田印刷加工の遊具(シール・メンコなど)、タニイの日用品、有井製作所のプラモデル、グリコの「メダロットウエハースチョコ」などがあるが、これらはいずれもゲーム一作目、或いはアニメ無印の頃の商品であり、『navi』や『5』になると「OCG」以外(OCGにおいても、『5』はゲーム初回版に付属した2枚のみ)の商品は一切無かった。 その後暫くは関連商品の発売はなかったが、メダロットDSが発売されたのをきっかけにコトブキヤよりカブトバージョンの主人公機ガンノウズのプラキットが発売される。2011年4月発売。第2弾はメタビーで2011年夏発売。また、D-Artsからも2011年7月にメタビーが発売。さらに同じくD-Artsからクワガタバージョンの主人公機ロクショウの発売が決定した。 他作品とのコラボレーション
雑誌での連載『メダロットnavi』では『コミックボンボン』以外でも、複数の雑誌での連載記事があった。 以前から何度か単発の作例が載ることはあった『ホビージャパン』では、"メダロット・ナビ パースペクティブ(立体感覚)"と題して、2001年9月号 (No.387) 以降4ヶ月(一度休止あり)にわたって登場メダロットが立体化された。模型製作は全て模型の王国が担当。掲載されたのは順にグランビートル、ソニックスタッグ、ブレザーメイツ、ドライシイスト、ナビコ。初回のみ2体掲載で、これはゲームのキャンペーン賞品にもなったものである。 また『Colorful PUREGIRL』でも連載された。 ラジオ『メダロット ガールズミッション ラジオハイスクール』のタイトルで、2016年1月10日から4月3日まで超!A&G+にて配信されていた動画ラジオ番組。全13回。毎週日曜日 18:30 - 19:00 配信。パーソナリティは木戸衣吹(豊穣みのり 役)、洲崎綾(海堂めぐみ 役 ※第2回放送より出演)。[15] デザイナーメダロットシリーズは主に原作者であるほるまりん自身がキャラクター・メダロットデザインを行っている。しかしそれ以外のデザイナーを起用した作品もある。 前述の通り、『R』のメダロットのデザインを担当したのはまるかたである。『真型』のキャラクター、メダロットデザインは北沢直樹。 『4』でのメダロット80体、『5』のメイン男女2人以外のキャラクター、メダロット110体はTAGROがデザインを担当した[16]。 『navi』では、メインデザイナーの藤岡建機の他にも様々なデザイナーが参加した。100体以上登場するメダロットのうち、核弾頭(ヒライユキオ)はソーナンズのテントウムシ型、カマキリ型、カメムシ型で初期型・可変型それぞれや、アシカ型、ニワトリ型、クロコサギ型、ブタ型など、20体ほどのベースデザインを担当し[17]、まるかた、『ホビージャパン』で作例を担当した模型の王国などもデザインに参加している。これらのデザインは、最終的に藤岡建機がデザインの統一を行った[17]。 加えて、一般公募によるメダロットの募集は『4』以後恒例となっていたが、『navi』では『コミックボンボン』誌上で行われた読者参加企画「X計画」を反映させたために、特にそれが多い。中には『ボンボン』で『ハダカ侍』を連載していた漫画家サダタローのデザインした機体もある。 『7』以降、ほるまはメダロットデザインのみ行い、キャラクターデザインはその都度変更されている。7、Dualはむっく。8、9は神藤かみち。ガールズミッションは泉彩。 なお、ナンバリングシリーズの人間のキャラクター名について、何らかの共通テーマが含まれている(1が農作関係、2から4が酒関係など)。 起源もともとのメダロットのモチーフは、人間のグラディエーターのようなものを戦わせるものだった。その断片は、『メダロット』連載開始直前、『コミックボンボン』1997年5月号に掲載された短編漫画「ボンボンオリジナルゲーム計画発動!!ほるまの世界征服日記」からもうかがえる。その内容は、メダロットの誕生を大幅な脚色を交えて追ったもので、ボンボン編集部とイマジニアに一度不採用とされたほるまの企画が、手直しを受けて『メダロット』として完成していくさまが描かれていた。 脚注
外部リンク
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