『ユニバーサル・ソルジャー』(Universal Soldier)は、1992年のアメリカ映画。SF映画。ローランド・エメリッヒのハリウッドでの初監督作品である。
あらすじ
1969年、ベトナム戦争後半、リュック・デュブロー二等兵は任務中に錯乱した上官、アンドリュー・スコット軍曹を喰い止めようとするも相討ちとなり、二人とも死亡してしまう。そして他の戦死した人間と合わせて約10名の遺体は、軍によって遺体袋に入れられ回収される。それから25年後、二人は軍部の極秘裏の実験によりユニバーサル・ソルジャーとして蘇ることになる。
登場人物
- リュック・デュブロー(英語版)
- ベトナム戦争時代の戦士。当時の階級は二等兵で正義感に満ちた青年だった。暴走したスコットと戦った結果、死亡したが最新鋭の技術によって感情や記憶を消された改造人間「ユニバーサル・ソルジャー」の一員としてよみがえる。しかし、ヴェロニカとの出会いが様々な体験から徐々に記憶が戻ると共に心から惹かれ合った。そして両親がいる故郷へと帰ることを考えるようになる。
- アンドリュー・スコット
- ベトナム戦争時代の戦士。当時の階級は軍曹。戦争で正気を失い、誰をも敵と認識し、味方や非武装の人間にまで手をかける残虐な性格になる。デュブローと戦った結果、相打ちとなり、死亡したが最新鋭の技術によって感情や記憶を消された改造人間「ユニバーサル・ソルジャー」の一員としてよみがえる。しかし、リュック同様、記憶が蘇り、当時の残酷な性格も戻り、邪魔な相手を躊躇なく殺害する虐殺を行うようになる。
- ヴェロニカ・ロバーツ
- 人気テレビリポーター。しかし、怠惰な行動から解雇されてしまう。名誉挽回の為に正体が秘密とされるユニバーサル・ソルジャーの特ダネを掴もうと移動トレーラーへ近づくが見つかってしまい。殺されそうになる所でリュックに救われて共に逃亡し、指名手配にされる。当初は変わらずリュックのことを特ダネとしか見ていなかったが、次第に純粋な気持ちを持つようになり、自分の出世よりも、彼のご両親の元へ向かう事に決意すると共に心から惹かれ合うようになった。喫煙者で引火すると危ないガソリンスタンドでも吸っていたほど。
- ヒューイ・テイラー
- カメラマン。ヴェロニカと共にユニバーサル・ソルジャーの秘密を掴むがアンドリューに殺された。しかし、この惨状がデュブローの生前の記憶を取り戻す一因となり、デュブローの意思を動かした。
- ペリー
- ユニバーサル・ソルジャーの最高司令官。階級は大佐。政府の許可を得ずにプログラムを実施していた。しかし、リュックの巧妙に仕組んだ罠に嵌められて、ヴェロニカを指名手配するなどで体制を立て直すが自我と記憶を取り戻したアンドリューによって、殺害された。
- ウッドワード博士
- ユニバーサル・ソルジャーの設備責任者で専属の医師。ペリー大佐のやり方に疑問を覚えながらも任務を強要されており、しかし、アンドリューに殺害された後、彼の暴挙を止めようとするが助手のガースに託すが失敗し、最終的に用済みとなり殺された。
- ガース
- ユニバーサル・ソルジャーの設備担当者の一人でウッドワード博士の助手。彼も同様にペリー大佐のやり方に疑念を抱いており、アンドリューに殺害された後、彼の暴挙を止めようとするが、逆に殺された。
- クリストファー・グレガー博士
- ユニバーサル・ソルジャーの研究者であり、生みの親でありながらも、リュックを蘇らせたことを長年悔やみ、そのことに苦しんでいる。
- モーテルのオーナー
- 愛想はいいが必要以上のサービスは提供せず、ヴェロニカが電話の使用を頼んでも従業員用という理由で却下した。
- ガソリンスタンドの店主
- デュブローとヴェロニカに治療のために勝手に部屋を使われて辟易していた。その後、ユニバーサルソルジャーとの戦いで店を破壊されてしまうが危ないことに巻き込まれたくないという理由でそのまま隠れた。
- ハンク
- デュブローとヴェロニカが入った料理店のコック。
- ブレンダ
- デュブローとヴェロニカが入った料理店のウェイトレス。
キャスト
評価
レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは35件のレビューで支持率は34%、平均点は4.50/10となった[4]。Metacriticでは15件のレビューを基に加重平均値が35/100となった[5]。
シリーズ作品・続編
出典
外部リンク
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