ヨアナ・イェンジェイチック
ヨアナ・イェンジェイチック(Joanna Jędrzejczyk、1987年8月18日 - )は、ポーランドの元女性総合格闘家、元キックボクサー。ヴァルミア=マズールィ県オルシュティン出身。アメリカン・トップチーム所属。元UFC世界女子ストロー級王者。ポーランド人史上初のUFC世界王者。UFC殿堂入り。ヨアナ・イェンドジェイチェクとも表記される。 来歴10代の頃にシェイプアップのためにムエタイを始め、2005年からプロのファイターに転向した[1]。キックボクサー時代はチーム・ミスターパーフェクトでアーネスト・ホーストの指導を受け、数々の世界タイトルを獲得。日本でも3度試合を行い、佐々木仁子、大石綾乃、AZUMAを相手に勝利を収めた[2]。 2012年から総合格闘技に参戦し、プロデビュー以降6連勝を飾った。 UFC2014年7月26日、UFC初参戦となったUFC on FOX 12でジュリアナ・リマと対戦し、3-0の判定勝ちを収めた。 2014年12月13日、UFC on FOX 13で自身と同じくキャリア無敗のクラウディア・ガデーリャと対戦し、2-1の判定勝ちを収めた。 UFC世界王座獲得2015年3月14日、UFC 185のUFC世界女子ストロー級タイトルマッチで王者カーラ・エスパルザと対戦し、パンチラッシュで2RKO勝ちを収め王座の獲得に成功した[3]。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。UFC世界王座を獲得した初めてのポーランド人となった。 2015年6月20日、UFC Fight Night: Jedrzejczyk vs. PenneのUFC世界女子ストロー級タイトルマッチで女子ストロー級ランキング3位の挑戦者ジェシカ・ペネと対戦し、パンチラッシュと膝蹴りで3RTKO勝ちを収め王座の初防衛に成功。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。 2015年11月14日、UFC 193のUFC世界女子ストロー級タイトルマッチで女子ストロー級ランキング8位の挑戦者ヴァレリー・レターノーと対戦し、3-0の判定勝ちを収め、2度目の王座防衛に成功した。 2016年4月、リアリティ番組「The Ultimate Fighter」のシーズン23でクラウディア・ガデーリャとそれぞれのチームのコーチを務めた。 2016年7月8日、The Ultimate Fighter 23 FinaleのUFC世界女子ストロー級タイトルマッチで女子ストロー級ランキング1位の挑戦者クラウディア・ガデーリャと再戦し、3-0の判定勝ちを収め、3度目の王座防衛に成功した。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。試合後のインタビューで因縁のあったガデーリャと和解した。 2016年11月12日、UFC 205のUFC世界女子ストロー級タイトルマッチで女子ストロー級ランキング2位の挑戦者カロリーナ・コバケビッチと対戦し、3-0の判定勝ちを収め、4度目の王座防衛に成功した。 2017年5月13日、UFC 211のUFC世界女子ストロー級タイトルマッチで女子ストロー級ランキング3位の挑戦者ジェシカ・アンドラージと対戦し、3-0の判定勝ちを収め、5度目の王座防衛に成功した。 世界王座陥落2017年11月4日、UFC 217のUFC世界女子ストロー級タイトルマッチで女子ストロー級ランキング4位の挑戦者ローズ・ナマユナスと対戦し、パウンドで1RTKO負け。キャリア初黒星を喫し王座から陥落した。 2018年4月7日、UFC 223のUFC世界女子ストロー級タイトルマッチで王者ローズ・ナマユナスとダイレクトリマッチを行い、0-3の判定負け。王座奪還に失敗した。 2018年7月28日、UFC on FOX 30で女子ストロー級ランキング5位のティーシャ・トーレスと対戦し、3-0の判定勝ち。 2018年12月8日、階級を1つ上のフライ級に上げ、UFC 231のUFC世界女子フライ級王座決定戦で女子フライ級ランキング1位のヴァレンティーナ・シェフチェンコと対戦し、0-3の5R判定負け。王座獲得に失敗した。 2019年10月12日、UFC Fight Night: Joanna vs. Watersonで女子ストロー級ランキング7位のミシェル・ウォーターソンと対戦し、3-0の5R判定勝ち。 2020年3月7日、UFC 248のUFC世界女子ストロー級タイトルマッチで王者ジャン・ウェイリーに挑戦し、打撃戦で互角の展開を繰り広げたものの、僅差で1-2(48-47、47-48、47-48)の判定負け。敗れはしたものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。また、この試合は同年のUFC ファイト・オブ・ザ・イヤーを受賞した。 2022年6月12日、約2年3カ月ぶりの復帰戦となったUFC 275で女子ストロー級ランキング2位のジャン・ウェイリーと再戦し、右バックハンドブローで2RKO負け。試合後のインタビューで総合格闘技からの引退を発表した[4]。 2024年3月9日、UFC 299でイェンジェイチックのUFC殿堂入り(現代部門)が発表された[5]。 人物・エピソード
戦績
獲得タイトル
表彰
出典
関連項目外部リンク
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