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この項目では、日本のバンドについて説明しています。その他の用法については「ラストショー」をご覧ください。 |
ザ・ラストショウは、日本のバンド。
概要
- 1974年に泉谷しげるのバックバンドとして結成。ピーター・ボグダノヴィッチ監督の名作映画『ラスト・ショー』にちなんで泉谷が “ザ・ラスト・ショウ" と命名、2年間ツアーを共にする。その後セッション・バンドとして杉田二郎、アグネス・チャンなどのバックも務める。
- 1976年、日本コロムビアからアルバム『アリゲーター・ラジオ・ステーション』(1977年)、『ラストショウ2』(1978年)の2枚のオリジナルアルバムと1枚のサウンドトラック・アルバム『火曜日のあいつ(TBS系で放映)・ブルファイト』をリリースした。
- 『アリゲーター・ラジオ・ステーション』では 鈴木慶一、岡田徹、吉川忠英などのゲストを迎え、『ラストショウ2』では、エイモス・ギャレットがゲスト、『火曜日のあいつ・ブルファイト』のゲストキーボードは当時新進の坂本龍一、ボーカルに俳優の小野寺昭が参加した。3枚とも今ではマニアックなレア・レコードになっている。(2009年12月に『アリゲーター・ラジオ・ステーション』、『ラストショウ2』が再発された)2008年に再結成してライブ活動を始め、2010年にポニーキャニオンよりアルバム『家路 ~My Sweet Home~』を発売。
メンバー
- 松田幸一 (ハーモニカ)
- 1972年にアーリータイムスストリングスバンドを結成、1973年にザ・ラストショウを結成。日本のブルースハープのパイオニアであり、プロで活躍するハーピストの中でもキャリア、実力共に日本を代表するプレーヤーの一人。ゴンチチ、Original Love、高橋幸宏、チャーリー・マッコイ、徳武弘文、ブレンドン・パワー、大瀧詠一、高田渡、高石ともや、太田裕美、小泉今日子、福山雅治、石川さゆり、さだまさしなどのレコーディングやライブに参加。ソロアルバムでは1996年に『ヴォイスオブハーモニカ』、2009年に4枚目のアルバム『Popit Pop』を発表。
- 村上律(ペダル・スティール・ギター)
- 1971年に中川イサトとデュオ“律とイサト”を結成し、コンテンポラリー・フォーク・ミュージックを追求する。1972年にCBS・ソニーからアルバム『村上律と中川イサト』をリリース。同年にグループは解散し、当時交流のあった渡辺勝、松田幸一、今井忍、竹田裕美子らとアーリータイムスストリングスバンドを結成し、CBS・ソニーからシングル盤1枚をリリース。その後、泉谷しげるのバックバンドとして活動していた時に知り合った徳武弘文らとザ・ラスト・ショウ結成。以降、加川良、泉谷しげる、長渕剛らのサポートをする。2003年ソロ・アルバム『ホロロラ』をリリース。
- 徳武弘文(ギター)
- 大学時代にブレッド&バターのサポートをつとめ、以後はちみつぱいのメンバーと共に山本コウタローと少年探偵団を結成し、本格的な音楽活動を開始。後に吉川忠英&ホームメイドに参加しながら、スタジオ・ミュージシャンとして幾多のセッションを行なう。1974年に泉谷しげるのバックバンド、ザ・ラスト・ショウを結成。その後ニューミュージック系アーティストを始め、五輪真弓、吉田拓郎、長渕剛、杉田二郎、大瀧詠一、南こうせつ、高橋幸宏、山本耀司などのレコーディング、ライブに参加する。1998年、最も啓蒙を受けたナッシュビルのプログレッシブ・カントリー・ロック・バンド、ベアフット・ジェリーの再結成コンサートでのリード・ギタリストとして参加。ソロ活動ではDr.K(ドクターK)として9枚のアルバム、またDr.K Projectとして10枚のアルバムをリリースするなど精力的に活動を続けている。サムピックを使用したフィンガー・ピッキングにアメリカン・フィーリングを活かした独自のギター・スタイルを確立した彼のプレイは、カントリー・ミュージック、ルーツ・ミュージックの色が濃い。
- 島村英二(ドラム)
- 1974年ごろ、吉川忠英とともに「ホームメイド」を結成。同時期にスタジオ・ミューシャンとしての活動を始める。その後「ザ・ラストショウ」に参加。以後ライブとスタジオの活動を両立させている。いままでのレコーディングサポートは吉田拓郎、松任谷由実、CHAGE and ASKA、井上陽水、伊勢正三、竹内まりや、THE BOOM、宗次郎、さだまさし、泉谷しげる、南こうせつ、大瀧詠一、長渕剛、山下達郎、ゆず、BEGIN他。現在は「NOBU CAINE」「ONE NIGHT STAND BROTHERS」のライブに参加。
- 河合徹三(ベース)
- 高校生のときにバンド「クラウディ」でプロデビューが決まるが、進学を決意しデビュー直前に脱退。しかし希望大学に入れずに、浪人生活の傍ら再び音楽活動を開始する。そのときに“ザ・ラストショウ”にベーシストとして参加した。また、ザ・ラストショウの活動とは別にベーシストとして多くのレコーディングに参加する。サポートしたアーティストは岡林信康、古井戸、アリス、堀内孝雄、アグネス・チャン、木之内みどり、丸山圭子など。 ザ・ラストショウ解散後は、スタジオ・ミュージシャンを続け、アリス、杉田二郎、ふきのとう、中山美穂、島田歌穂などのコンサートのサポートも始める。ふきのとう、永井龍雲、高橋忠史などのレコーディングでは編曲家も務める。最近では南こうせつ、伊勢正三、鈴木康博、浜田省吾、藤井フミヤ、BEGIN、都留教博、中村由利子、Toshlなどのレコーディングやコンサートのサポートを行う。またこれらのサポート以外に、山本康世やメンバーとして参加しているアコースティックカフェ等のレコーディングにおいてサウンド・プロデュースも担当している。2003年に自身のソロアルバム『Trapezium』をリリース、また河合徹三、夏目一朗、金武功の3人からなる弾き語りソロユニットpig-innを結成。2013年には、古橋一晃(G)尾崎博志(prg)と共に、インストゥルメンタル・バンドtri barrelを結成、カントリー、ブルーグラスなど、カバーやオリジナル曲からなる『詩のかけら』をリリース。精力的にライブも行なっており、2022年6月にセカンドアルバムのリリースも決定している。
作品
シングル
発売日
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規格
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規格品番
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面
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タイトル
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東宝レコード
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1976年
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EP
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AT-4011
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A
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ブルファイト
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B
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燃えてるあいつ
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日本コロムビア/BLOW UP
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1977年
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EP
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LK-31-A
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A
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キングコング
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B
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ワゴンに乗れば
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1977年
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EP
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LK-46
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A
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ブルー・ロンサム・レディ
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B
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燃えてるあいつ
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アルバム
発売日
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規格
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規格品番
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アルバム
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日本コロムビア/BLOW UP
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1977年3月25日
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LP
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アリゲーター・ラジオ・ステーション
Side:A
- キングコング
- ロード・ランナー
- ヒゲとルージュとバルコニー
- タイガー・ラグ
- 作曲:Edwin B Edwards, Harry De Costa, H. W. Ragas, Larry Shields, Anthony Sbarbaro
- 地図に埋もれた町
- リラックス
Side:B
- 天国の扉
- ワゴンに乗れば
- キャブオール・ブルース
- 旅の終り
- ローリング・ダウン
- ホワイ・アスク・ホワイ
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2009年12月9日
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CD(紙ジャケ)
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RATCD-4334
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2020年12月23日
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配信
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COKM-43058
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1978年
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LP
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LX-7034
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ラストショウ2
- Smoky Mountain
- Tokunology
- Slowmotion Whisky
- Blue Lonesome Lady
- Banjo Man
- Beans
- Shot-gun Rainey
- 漂う旅よ
- Mexico
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2009年12月9日
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CD(紙ジャケ)
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RATCD-4335
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2020年12月23日
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配信
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COKM-43059
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ポニーキャニオン
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2010年1月20日
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CD
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PCCA-03083
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家路 ~My Sweet Home~
- Strike Out
- ダンラン
- KC's ブルース
- ともに元気
- ひとりあるき
- It~それ
- ましなくらし
- HOME
- わけようぜ
- My Sweet Home
- FUKUKITARU
- サンズリバー
- BABY WON'T YOU PLEASE COME HOME
- 作詞:C.Warfield、作曲:C.Williams
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ライブ・アルバム
発売日
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規格
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規格品番
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アルバム
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Vivid
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2010年2月24日
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CD
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RATCD-4336
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The Noise From 80’s
- ロックフォード氏の事件メモ
- タイガー・ラグ
- To、To、To Walking
- How High The Moon
- Bonanza
- バンジョーマン
- Blue Sky
- Fancy Free
- ランドサット
- Classical Gas
- Leona 86
- 漂う旅よ
- ワゴンに乗れば
- キングコング
- JD's Boogie
- 天国の扉
- Shenandoh
- Tokushin
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サウンドトラック
発売日
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規格
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規格品番
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アルバム
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日本コロムビア/BLOW UP
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1976年
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LP
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LQ-7010
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ブルファイト
※「火曜日のあいつ」オリジナル・サウンドトラック
Side:A
- ブルファイト
- リオの恋人
- ポイントブランク
- オルゴールワルツ
- ジーンズトラベラー
- 陽気な家族連れ
- 真夜中のハイウェイ
Side:B
- 燃えてるあいつ(歌/小野寺昭)
- 愛のテーマ
- 悪魔のスナッピング
- ピエロの謎
- #45便
- 故郷へ続く道
- マルガリータ
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2020年12月23日
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配信
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COKM-43057
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ベスト・アルバム
発売日
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規格
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規格品番
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アルバム
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日本コロムビア
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1992年
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CD
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CDCA-10052
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ANTHOLOGY OF LAST SHOW
- キングコング
- 作詞・作曲:松田幸一、ホーン・弦楽器アレンジ:矢野誠
- ロードランナー
- ヒゲとルージュとバルコニー
- 作詞:鈴木慶一・村上律、作曲:鈴木慶一、ホーン・弦楽器アレンジ:村上律
- タイガー・ラグ
- 作曲:Edwin B Edwards, Harry De Costa, H. W. Ragas, Larry Shields, Anthony Sbarbaro
- 地図に埋もれた町
- リラックス
- 天国の扉
- ワゴンに乗れば
- 作詞:村上律、作曲:徳武弘文、弦楽器アレンジ:瀬尾一三
- キャブオール・ブルース
- 旅の終わり
- ローリング・ダウン
- ホワイ・アスク・ホワイ
- スモーキー・マウンテン
- トクノロジー
- スローモーション・ウィスキー
- ブルー・ロンサム・レディ
- 作詞・作曲:松田幸一、コーラス・弦楽器アレンジ:瀬尾一三
- バンジョー・マン
- ビーンズ
- ショットガン・レイニー
- 漂う旅よ
- メキシコ
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脚注
出典
外部リンク
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