レクサス・LBX
LBX(エルビーエックス、Lexus LBX)は、トヨタ自動車が展開する高級車ブランド「レクサス」から販売されているコンパクトクロスオーバーSUVである。生産はトヨタ自動車東日本岩手工場で行われる[2]。 概要車名は「Lexus Breakthrough X(cross)-over」を意味しており[3]、「コンパクトながら、走りやデザインも上質である車」を目指して開発された[4]。 プラットフォームは、ヤリスクロスなどにも採用されているGA-Bプラットフォームを大幅に改良したものを採用[4]。ボディ剛性の向上や、低重心化と軽量化を実現している[4]。レクサスブランドでは初のBセグメント車となった。 エクステリアデザインは、デザインコンセプトを「プレミアム・カジュアル」とし、横に張り出したフェンダーなど上質なデザインを実現している[5]。また、フロント周辺では、5代目RXに採用された「スピンドルボディ」の進化版である「ユニファイドスピンドル」を採用。また近年のレクサスには珍しく、ボンネットフードにロゴマークを配置するデザインとなっている。リア周辺は「L E X U S」のバラ文字ロゴを採用し、ボディサイドまで回り込んだ一文字のフルLEDリアコンビネーションランプの下部中央に配置されている。 インテリアでは、人間中心の設計思想「タズナ・コンセプト」を取り込み、高級感のある内装と操作性を両立させている[4]。"Cool"と"Relax"の違いは、アルミホイールが"Cool"ではダークグレーメタリック塗装+切削光輝なのに対し、"Relax"ではダークプレミアムメタリック塗装になっている。インテリアでは、"Relax"はセミアニリン本革シートだが"Cool"はウルトラスエードとのコンビシートになっているという違いがある。 このモデルでは、ほかの次世代LEXUSモデル(NX・LX・RX・RZ・LM)と同様に紙カタログはギャラリーのStyles、グレードや装備・スペックのみ掲載しているSelections、簡易的な掲載のLexus Dealer Optionの3部に、専用のBespoke Buildを加えた4部構成で、その他の詳細などはホームページで見る形式になっている。 年表2023年6月5日、イタリアのミラノで世界初公開[5]。 同年11月9日に日本で正式発表された(同日より注文受付開始、12月下旬発売)[3]。日本仕様では"Cool"と"Relax"が導入され、オーダーメイド仕様の"Bespoke Build"も設定される。"Bespoke Build"は100台限定となるため、発表日から11月21日まで申込受付を行い、当選者には販売店から連絡が入る抽選販売の形態が採られる。 2024年7月18日には、追加モデルとして「MORIZO RR」を発表、同日より受付を開始した[6]。発売は8月下旬予定。同時に、「MORIZO RR "Bespoke Build"」を同日から2024年7月31日まで100台限定抽選販売。東京オートサロン2024等で「MORIZO RR CONCEPT」として展示されていたもので、パワートレインをモデル専用のものに変更、フロントロアアームにレスポンス向上減衰構造REDS(Response-Enhancing Damping Structure)を世界で初めて採用した。"Bespoke Build"は、モリゾウのシグネチャーカラーであるイエローをあしらったブレーキキャリパーが専用アイテムとして用意される。 2024年10月31日、新グレード"Elegant"を発売[7]。価格は税込420万円とUX300hベースモデルよりも抑えられている。エクステリアカラーは"Bespoke Build"で選択できるアストログレーマイカメタリックを含めた全6色で、同じく"Bespoke Build"でのみ選択できる225/60R17タイヤ&17インチアルミホイール(ミディアムグレーメタリック塗装)を標準とした。インテリアでは「モーヴ」「ソリスホワイト」のL texシート(ステアリングもL texになる)を採用した。
パワートレインエンジンは1.5L直列3気筒エンジンのM15A-FXE型が搭載され、そこにギアトレーンとモーターが一体となったトランスアスクルとバイポーラ型ニッケル水素電池を組み合わせたトヨタ・ハイブリッド・システムが採用されている[8]。このため変速システムは、動力分割機構(電気式無段変速機)となる。ハイブリッドシステム自体は第4世代の技術をベースに、ギアトレーンとモーターは第5世代の技術を組み合わせている[8]。前輪駆動に加え、リアにもモーターを備えた電気式四輪駆動システム「E-Four」が設定されている。 MORIZO RRはエンジンをGRヤリス向けに開発された1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジン(G16E-GTS)に変更している。トランスミッションはDirect Shift-8ATに加えて、日本のレクサス史上初となる6速iMT(インテリジェントマニュアルトランスミッション)を選択可能にした。駆動方式は電子制御フルタイムAWDのみである。
脚注
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