『ロジカル真王』(ロジカルしんきんぐ)は、小学館から発売されたボードゲーム、およびそれを原作とした漫画。ボードゲームはフリューからコンピュータゲーム版もリリースされている。また、漫画はゲームのキャラクターデザインを担当した森多ヒロにより『別冊コロコロコミック』(同社)にて、2021年12月号から連載されている[2]。
あらすじ
天才小学生轟木一(とどろき かず)は、最後の勝者が大国を手に入れ王となることができる頭脳戦「ロジカル真王」に挑むこととなる[1]。高度な読み合いの心理戦を制する者は誰になるのか。
登場人物
- 轟木一(とどろき かず)
- 主人公[3]。小学5年生であるが、東大の入試問題を解くほどの頭脳を持つ。妹である零(れい)の病気を治すため、王を決める戦い「ロジカル真王」への出場を決める。
- 四方田四希(しもだ しき)
- 第1話で轟木とボードゲーム「ロジカル真王」で対戦した。轟木たちと一緒にトート王国で行われている「ロジカル真王」に出場する。
- シグマ
- アンカ王国第六王子。轟木たちと一緒に「ロジカル真王」に出場し、ともに戦う。
用語
- ロジカル真王
- カードの効果などを使って相手の隠した2つの数字を当てるボードゲーム。作品世界では広く遊ばれている。ルールなどについては下記の#ボードゲーム「ロジカル真王」節を参照。
- また、下記のトート王国で行われる「王を決める戦い」の名前でもあり、ボードゲーム「ロジカル真王」の変形ルールなどにより頭脳戦が繰り広げられる。
- トート王国
- 大国であり、古来より「王によって必要な『民の心を見抜く力』に一番優れた者を選ぶゲーム」としてボードゲーム「ロジカル真王」が行われている。
書誌情報
ボードゲーム「ロジカル真王」
2021年11月18日に小学館から実際のボードゲームとして発売され、森多ヒロがコンセプトデザイン、コロコロ編集部員の杉本和希(コロコロカーくん)がゲームデザインを務めた[7][8]。相手の選んだ数字カードを、カードの効果を使い推理しながら当てるゲーム。ボードゲームは書籍扱いで[9]、書店で販売[4]。ISBN 978-4-09-942025-3。
2023年4月13日、各カードのルールが第1弾と異なる「LEVEL2」が発売[10]。組み合わせて遊ぶこともできる。こちらも書籍扱い。ISBN 978-4-09-942030-7。
2024年2月28日、『ドラえもん』をテーマに据えた「ドラえもん のび太のロジカル真王」が発売予定[11]。こちらも書籍扱い。ISBN 978-4-09-942801-3。カードはひみつ道具になっており、原作同様に森多がカードデザインを担当する。なお、「ドラえもん初の本格カードゲーム」という触れ込みで宣伝されているが、実際には「ドラえもん のび太の恐竜2006 ドラベンチャーカードゲーム」が過去に存在した。
ゲームの遊び方
公式サイト[8]による。
準備
- カードを0から9まで10枚ずつ配る。
- カードスタンドを左右に配置して、10枚のカードのうち2枚を選びそれぞれスタンドに立て隠す。
- 残りの8枚のカードを手札として持つ。
- プレイヤー間のスペースは「場」とする。
- じゃんけんをして勝った方を先攻とする。
遊び方
- 先攻はまず手札を一枚出し、効果を発動させる。使用したカードは表面を上にして自分の場に並べる。
- 相手の左右どちらかのカードの数字を予想し、1回だけ宣言する。これを「攻撃」とする。
- 当たっていた場合は相手は「ロジカル」と宣言し、そのカードを相手に見せてから手札に加える。
- 当たっていなかった場合は相手は「ノーロジカル」とだけ言う。
- 後攻も同様にターンを進める。
- これを繰り返し、先に2つとも数字を当てたほうが勝者(手札がない状態でターンが移っても負けとなる。)。
カードの効果
カードの効果が発動しない場合でも場に出すこと自体は可能(例えば、「5 比較の指輪」を相手の隠しカードが残り1枚の時点で出す、など)。
以下はLEVEL1のルール。
- 0「守護の盾」 - 相手は次のターンに攻撃できない(「2 連撃の銃砲」を使っても一回も攻撃できない)。
- 1「破壊の剣」 - 相手の手札からウラ面のままカードを1枚選び表を上にして相手の場に置く(破壊したカードの効果は発動されない)。
- 2「連撃の銃砲」 - このカードを出したターンは2回攻撃できる(左右1回ずつでも片方に2回攻撃でもよい)。
- 3「循環の首飾り」 - 場にあるカードを1枚自分の手札に戻す(このカード自体を戻すこともできる)。
- 4「真実の杖」 - 相手の隠しカードを1枚選び、4以下か5以上かを知ることができる。
- 5「比較の指輪」 - 左右のカードのどちらのほうが大きいか知ることができる。
- 6「予知の冠」 - 相手の手札から裏のままカードを2枚選び表面を見ることができる(相手の手札が2枚以下の場合は全部公開する)。
- 7「交換の外套」 - 自分の隠しカードを自分の手札1枚と交換できる。
- 8「回避の鎧」 - 次のターンに相手が出したカードの効果が発動しない。
- 9「復活の玉座」 - 相手の場に出ていない数字が手札にあり、自分の隠しカードが残り1枚の場合、場に出ていない数字から1枚を隠しカードにすることができる。
コンピュータゲーム版
2022年10月21日、フリューよりNintendo Switch用ダウンロード版専売で発売された。Nintendo Switch Online加入者はオンライン対戦が可能[12][13]。2023年8月24日にはPlayStation 5、PlayStation 4、Steamでもダウンロード版が発売された[14]。
ゲームのコンセプトデザインも森多ヒロが担当[15]。このソフトは「アナログゲームでの面白さはそのままに、デジタルならではのバトル演出が盛りだくさん」の内容のゲームである[15]。
その他
出典
外部リンク