一ヨウ化アスタチン

一ヨウ化アスタチン
	IUPAC名 Astatine monoiodide
	別称 Astatine iodide
識別情報
ChemSpider	34496389
	SMILES [I-].[At+];
	InChI InChI=1S/AtH2.HI/h1H2;1H/q+1;/p-1 Key: TWAXUBWUPRBIEH-UHFFFAOYSA-M; InChI=1/AtH2.HI/h1H2;1H/q+1;/p-1 Key: TWAXUBWUPRBIEH-REWHXWOFAE;
特性
化学式	AtI
モル質量	336.904 g/mol
関連する物質
その他の陰イオン	一臭化アスタチン ; 一塩化アスタチン（英語: astatine monochloride）
関連するハロゲン間化合物	一塩化ヨウ素 ; 一フッ化ヨウ素 ; 一塩化臭素
	特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

一ヨウ化アスタチンは、化学式 At Iを持つ、ヨウ素とアスタチンによって形成される化合物である。

製造

水溶液中ではアスタチンと沃素は直接作用し化合物一ヨウ化アスタチンを生成する^[1]。

一ヨウ化アスタチンはアスタチンとヨウ素を1：1のモル比で直接化合させる事によって生成される:^[2]

2 At + I₂ → 2 AtI

AtIは、I⁻との付加作用で、AtI₂⁻形の化合物を生成する。

AtI+I⁻ AtI₂⁻.

AtIとCsIとが過剰なI₂と作用するとCsAtI₂が生成し得る。従って、AtIは溶液中でCsI₃により十分共沈澱して来得る。共沈澱物を濾別して空気中で加熱すると、最初にアスタチンが昇華してきて、続いて沃素が昇華し始め、CsIが残ってゆく。

AtIの稀酸溶液中では、IBr，Br⁻ ，I₂等の物質を加えると、極性が更に大きい化合物を形成する為、アスタチンに対する四塩化炭素の抽出作用も減少する。

AtI+IBr ⇌ AtBr+I₂(K=190)

AtBr+Br^- ⇌ AtBr₂^-