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三教

孔子が老子に仏陀を手渡す画。「三教一致」を象徴する「三教図」の一つ。
曾我蕭白『虎渓三笑図』
「三教一致」を象徴する慧遠陶淵明陸修静中国語版の歓談を描く。

三教(さんきょう、さんごう)とは、中国で最も信仰者数の多い仏教道教儒教を一括する言葉。ただし、儒教は事実上の宗教では無いことから、この概念については異論がある。

概要

廃仏事件のあった北周の時期より、使われ始める。

廃仏を断行した武帝は、その廃仏断行前から、三教談論を数次にわたって開催して、その優劣を、儒者・僧侶・道士に討議させていた。

この三教談論の慣習は、にまで受け継がれ、形式化したものではあったが、宮中で行われる風が受け継がれた。

また、北周の廃仏に関与した衛元嵩には、『斉三教論』7巻の著作があったことが、『旧唐書』「経籍志」と『新唐書』「芸文志」の子部・道家類に著録されている。但し、既に散佚しており、その逸文も見られないことから、その内容を知ることは出来ない。

日本においては近世の一時期、道教が入らず、神道を入れて儒教、仏教、神道を指す言葉として「三教」という言葉が用いられていたことがある[1]

脚注

  1. ^ 泉武夫「[この一枚]○△□図」、泉武夫水上勉『水墨画の巨匠第七巻:白隠・仙厓』、講談社、1995、85-89、p. 88

関連項目

参考文献

  • 常盤大定著『支那に於ける佛教と儒教道教』(1930年)
  • 久保田量遠『支那儒道仏三教史論』(1931年)

外部リンク

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