株式会社世界思想社教学社(せかいしそうしゃ きょうがくしゃ、英: Sekaishisosha-Kyogakusha Co., Ltd.)は、日本の出版社。学術出版部門では世界思想社、赤本などの教育書では教学社というように、ブランドを使い分けている。
統一協会系の出版社「世界思想出版」および同社発行の機関誌「世界思想」とは全く無関係である。
沿革
- 1948年 - 高島国男が「世界思想社」を創業。
- 1951年 - 教育図書出版部門として「教学社」を併設し、高等学校社会科副読本を発行する。
- 1954年 - 「大学入試シリーズ(赤本)」を刊行する。
- 1956年 - 文部省検定教科書の刊行を開始する。
- 1967年 - 雑誌(PR誌)『世界思想』を創刊する。
- 1969年 - 「株式会社世界思想社教学社」に改組。初代代表取締役社長に高島国男が就任。
- 2008年 - 第二代代表取締役社長に高島照子が就任。
- 2014年 - 第三代代表取締役社長に上原寿明が就任。大学図書館向け電子書籍配信開始。
- 2018年 - 個人向け電子書籍配信開始。
主な発行物
世界思想社名義
- SEKAISHISO SEMINAR
本シリーズは「人間が本来の姿に変えることを、眼目においている」とし、それはつまり「人間という生物を中心とする生態系のそれぞれの系に相当するところの、政治・経済・社会・文化・科学などについて、深く思索し、さらに問いたずねて、その上で、自然と調和し、均衡をもった人間の世界を作りあげてゆくところの、いとなみの一助であることを切望している」ということである。[1]
- Csikszentmihalyi, M. ,1990, Flow: The psychology of optimal experience. New York: Harper and Row, (=1996,今村浩明訳『フロー体験 喜びの現象学』)
- 佐藤寛,2005,『開発援助の社会学』
- 杉本厚夫編,1997,『スポーツファンの社会学』
- 伊藤公雄・牟田和恵編,2015[1998,2006],『ジェンダーで学ぶ社会学〔全訂新版〕』
- 平 英美・中河 伸俊編,2006,『構築主義の社会学―実在論争を超えて』
- 北澤毅,2015,『「いじめ自殺」の社会学―「いじめ問題」を脱構築する』
- Sacks, H., Schegloff, E. A., and Jefferson, G. ,1974,(=2010,西坂仰訳『会話分析基本論集―順番交替と修復の組織』)
- 好井裕明・山田富秋・西坂仰編,1999,『会話分析への招待』
- 串田秀也・好井裕明編,2010,『エスノメソドロジーを学ぶ人のために』
- 内田良,2009,『「児童虐待」へのまなざし―社会現象はどう語られるのか』
など
- 社会学ベーシック
本シリーズは世界思想社創業60周年記念企画である。同シリーズの企画趣旨は次のとおりである。「社会学を学ぶ人にとってベーシックな文献を、各10ページでガイド。文献の概要と学説史的背景、現代的意義を整理し、著者のエピソードや人脈に触れ、さらにポイントとなる引用文も加えて立体的に編成しました。執筆陣は、気鋭の若手から著名な研究者まで、第一線で活躍中の方々。社会学および隣接する諸学がこれまで蓄積してきた知の財産目録をコンパクトに鳥瞰し、読者を本の森へと誘います。初学者はもちろん専門家まで幅広く活用していただけるシリーズです。」[2]
- 井上俊・伊藤公雄編,2006,『社会学的思考』
- ――――,2011,『政治・権力・公共性』
- ――――,2010,『日本の社会と文化』
- ――――,2010,『身体・セクシュアリティ・スポーツ』
- ――――,2010,『近代家族とジェンダー』
- ――――,2009,『メディア・情報・消費社会』
- ――――,2009,『文化の社会学』
- ――――,2009,『ポピュラー文化』
- ――――,2008,『都市的世界』
- ――――,2008,『自己・他者・関係』
- ――――,2008,『社会の構造と変動』
教学社名義
近在の施設
脚注
- ^ シリーズ「SEKAISHISO SEMINAR」の書籍奥付「『世界思想ゼミナール』について」より。
- ^ “社会学ベーシック”. 世界思想社. 2020年1月18日閲覧。
関連項目
外部リンク