『人間万事塞翁が丙午』(にんげんばんじさいおうがひのえうま)は、青島幸男作の小説。著者の母をモデルとしている。書名は主人公ハナが丙午に生まれたことによる。戦中から戦後にかけての下町の生活を、講談調で記述している点に特徴がある。タイトルは中国の古書「淮南子」に書かれている故事「人間万事塞翁が馬」のパロディ。
1981年第85回直木三十五賞(直木賞)受賞作品。1982年にTBSによりテレビドラマ化された。
なお、本作には以下の様な特徴がある。
- 直木賞を取ると周囲に公言して執筆を始めた作品
- 小説としては処女作
- 処女作での主要文芸賞の受賞
このような要素が重なった作品は日本の文学史を見渡しても他に無く、「超マルチタレント」とも称された青島の優れた才能の一端を示すエピソードとして知られる。
あらすじ
呉服問屋が並ぶ東京日本橋の堀留町にある仕出し弁当屋「弁菊」が舞台となっている。主人公ハナは21歳のときに、人情味あふれるにぎやかな下町に嫁いだ。そして夫の次郎とともに謙一、幸二の二人の息子を育て上げる。また様々な事件に遭遇するが、持ち前の明るさとたくましさで乗り越えていく。
夫の次郎に召集令状が届き従軍、復員、再召集、帰還、そして戦後に旅館業を営み次郎が亡くなるまでを描く。
テレビドラマ
1982年4月28日から同年7月21日までTBS系列の『日立テレビシティ』で放送された。全13回。
出演者
スタッフ
主題歌
TBS系列 日立テレビシティ |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
テレビ・夢・未来 (1982.4.21)
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人間万事塞翁が丙午 (1982.4.28 - 7.21)
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王貞治物語 -我が青春の甲子園- (1982.7.28 - 8.4)
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脚注
- ^ a b c 参考・テレビドラマデータベース
外部リンク
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1930年代 - 1950年代(第1回 - 第42回) |
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1940年代 |
- 第11回 堤千代『小指』他/河内仙介『軍事郵便』
- 第12回 村上元三『上総風土記』他
- 第13回 木村荘十『雲南守備兵』
- 第14回 該当作品なし
- 第15回 該当作品なし
- 第16回 田岡典夫『強情いちご』他/神崎武雄『寛容』他
- 第17回 山本周五郎『日本婦道記』(受賞辞退)
- 第18回 森荘已池『山畠』『蛾と笹舟』
- 第19回 岡田誠三『ニューギニヤ山岳戦』
- 第20回 該当作品なし
- 第21回 富田常雄『面』『刺青』他
- 第22回 山田克郎『海の廃園』
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