僧帽弁狭窄症
僧帽弁狭窄症(そうぼうべんきょうさくしょう,mitral stenosis,MS)は、心疾患の一種であり、僧帽弁口の狭窄によって左心房から左心室へ血液が流れにくくなる疾患である。また、指定難病に指定されている[1]。 定義(概念)心臓の左心房と左心室の間には、僧帽弁 (mitral valve) と呼ばれる、二枚の尖弁(前尖、後尖)が存在する。 この弁は、左心房の収縮時には開いて、左心房からの血液を左心室へ流入させる一方、左心室収縮時には閉じて、左心室から左心房への逆流を防いでいる。 通常僧帽弁口の面積は4 - 6cm2であるが、僧帽弁尖の癒着などにより僧帽弁口の面積が1.5cm2以下になると、様々な症状を呈するようになる。 病態僧帽弁口の面積が減少すると、心拡張期(つまり左心房収縮時)に左心房から左心室へ血液が十分に流れなくなる。 左心房圧の上昇により、肺高血圧、肺水腫、右心不全、心房細動などを引き起こす。 左心室血液流入量低下により、左心不全を引き起こす。 左心室への血液が足りなくなるので、左心室肥大はあまりみられない。 症状左心室血液流入量低下によるもの
左心房圧上昇によるもの 合併症
検査
治療
脚注
|