全日本女子ボクシング選手権大会
全日本女子ボクシング選手権大会(ぜんにほんじょしボクシングせんしゅけんたいかい)は、日本ボクシング連盟(JABF)が主催する女子アマチュアボクシング大会である。JABF公認当初は毎年2月または3月に持ち回りで開催されていたが、後に全日本社会人ボクシング選手権大会と併せて開催され、現在は全日本ボクシング選手権大会(男子)と併せて行われている。男子とは異なり、選手権になる前は演技の部と実戦の部で構成されていた。 歴史1996年に関西でスパーリング大会として開催された。参加者は20名。 1997年からは大阪市在住のピアニストで後の日本アマチュアボクシング連盟女子委員会委員長・原千恵が中心となり主催に当たる。 1999年の第4回から大会事務局に主催が移り全日本女子アマチュアボクシング大会となったが、2002年にJABFに女子の部が設けられた事に伴い、2003年3月15日から16日の2日間にかけて、東京の日野市にある日野自動車健保プラザで、同連盟主催の「第1回全日本女子アマチュアボクシング大会」が開催された[1]。 2008年からは世界女子選手権への派遣が始まったのを機に、国際大会への選考会も兼ねて行われる。また、同年より女子プロボクシングも本格始動したため、好成績を残した選手のプロ転向も見られるようになった。 ロンドンオリンピックより女子ボクシングが追加されるのに伴い、2010年の第8回より大会名が「全日本女子アマチュアボクシング選手権大会」に改められ正規の日本選手権となる。それまで参加者の多かった階級の分割を廃止して全階級とも日本一を決定する。 第11回(2012年)からは男子の全日本社会人ボクシング選手権大会と同時開催に移行される[2]。 第12回(2013年)からアマチュアの名称が外された。 第13回(2014年)よりエリートとジュニアに分けて開催[3]。 第19回(2020年)よりエリートの部は全日本ボクシング選手権大会(男子)との併催で東京都の墨田区総合体育館での固定開催になり、ジュニアの部のみ引き続き全日本社会人選手権との併催となる予定であったが[4]、新型コロナウイルス感染拡大の影響により複数日にかかるトーナメントの継続が困難と判断されたため、2020年大会は中止が決定された[5]。 第20回(2021年)の大会はエリートの部は開催されたものの、ジュニア部門が全日本社会人選手権とともに中止になり[6]、代替大会として2022年1月5日~8日の日程で四日市市総合体育館にて「全日本女子ボクシング選手権ジュニア四日市大会」を開催する[7]。同年9月にジュニア部門が第1回全日本女子ジュニアボクシング選手権大会として開催。 概要参加資格18歳以上41歳未満で練習開始から1年以上が経過したJABF登録女子選手。演技種目の採点がC級以上。各都道府県においては、ボクシング競技に耐える技術と体力を備えている証明書が必用。 2013年までは15歳以上(高校生)も参加できたが、AIBAより通達されたため出場不可になった[8]。また、上限も2012年までは35歳未満だった。 出場枠各階級ごとに、各都道府県代表選手に加えて、国際大会にて顕著な活躍を見せた日本ボクシング連盟推薦選手が出場する。但し、日本連盟推薦選手を除く選手の申し込みが10名以上あった場合は、日本連盟9ブロック(北海道・東北・関東・北信越・東海・関西・中国・四国・九州)で予選会または選考会を行いブロック1名の代表選手を決定する。 演技の部ボクシングの技術と体力を「構え」「フットワーク」「打撃」「防御」「体力」「攻防と体力」の演技種目により試す競技。 原則として演技種目を指示する担当者1名及び競技を採点するジャッジ3名による協議で採点が行われ、その結果でA級~E級の5段階にレベル分けされる。 参加資格は10歳以上65歳以下。 第8回(2010年)を最後に全日本女子選手権では廃止され、以降は各ブロック及び都道府県連盟主催で行われている。 歴代開催地
歴代最優秀選手
全日本女子優勝歴のあるプロボクサー・格闘家JABF公認後
脚注
関連項目 |