八芳園
八芳園(はっぽうえん)は、東京都港区白金台に所在する、1万2000坪の敷地内に庭園のあるレストラン・結婚式場である。明治学院大学、シェラトン都ホテル東京と近接している。庭園の名称は「四方八方どこを見ても美しい」に由来する。 歴史江戸時代前期には譜代の江戸幕府旗本・大久保忠教(彦左衛門)の屋敷(ただし、現在の園全域ではなく一部が彦左衛門の屋敷地)であったが、その後薩摩藩の抱屋敷、島津家(松平薩摩守)の下屋敷を経て、明治時代に渋沢喜作の手に渡る[2]。 1915年(大正4年)、実業家・久原房之助[3]邸宅時に現在の建物と庭園が整備された。戦後久原(当時公職追放中)は、銀座や築地で料亭などの経営を手がけていた長谷敏司[4]に、海外からの旅行者(賓客)向けに、日本庭園を生かした本格的な料亭の共同経営を持ちかけ、自ら「八芳園」と命名し1950年(昭和25年)に創業。数年後全面的に長谷側の所有となり、経営が本格化した[2]。 2022年(令和4年)5月23日、日米首脳会談のため来日していたアメリカ合衆国大統領のジョー・バイデンと、日本国首相の岸田文雄が八芳園を訪れ、敷地内の料亭「壺中庵」にて日米首脳の夕食会が催された[5]。 料亭現在の八芳園は株式会社八芳園[6]により運営され、結婚式場やパーティなどにも広く利用されている[7]。利用者は広大な庭園を散策でき、庭園内には横浜で生糸の貿易商を営んでいた田中平八[8]の建てた茶室が移築されている。 脚注
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