千眼美子
千眼 美子(せんげん よしこ・法名)(1994年〈平成6年〉12月2日[1][4] - )は、日本の宗教家、女優、女性ファッションモデル、グラビアアイドル[5]。東京都出身[1][4]。本名は、清水 富美加(しみず ふみか)。レプロエンタテインメントに所属していたが出家によって離脱、2017年5月20日に契約終了し[6]、新たにARI Productionに所属[7]。幸福の科学信者・出家者。 略歴1994年、三姉妹の末っ子として東京都で生まれる[8]。 2007年、東京都世田谷区の公立小学校を卒業後[9]、日大三中に進学[9]。2008年、中2の夏に、レプロエンタテインメント(以下、レプロ)のマネージャーに渋谷で声をかけられスカウトされる[9]。2010年、日大三中卒業後、高校は堀越高等学校に進学するが[9]、『仮面ライダーフォーゼ』の仕事があまりにも忙しく単位が取れないので、通信制の高校に転校した[9]。 2008年、「レプロガールズオーディション2008」グッドキャラクター賞を受賞し、デビュー[8][4]。 2009年3月から2012年3月の休刊まで、女子小中学生向けファッション雑誌『ラブベリー』(徳間書店)の専属モデルを務めた[10]。 2010年5月、アメーバブログでブログ『めげず、だいず、しみず!』を開設するも、9月13日に閉鎖し、ヤプログ『清水のみなぎるblog』へ移行。同年7月25日、ミスマガジン2010で、ミス週刊少年マガジン賞・JOYSOUND賞・高校ラグビー賞を受賞[11]。9月に雑誌『B.L.T.』企画の「B.L.TRAVELファンイベントバスツアー」がきっかけで結成された事務所非公認ユニット「LPG」のメンバーとなる[注 1]。 2011年4月30日、映画『アバター』に山根孝美役として出演。同年9月4日 - 翌年8月26日までの連続テレビドラマ『仮面ライダーフォーゼ』(テレビ朝日)および12月10日公開の映画『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』に、城島ユウキ役として出演[注 2]。 2013年1月12日、日本オタク大賞2012にて審査員個人賞を受賞[13]。同年4月5日、オフィシャルファンクラブ「幸せ祭りメンバー」を開設。同年8月21日 - 28日、初舞台『心霊探偵八雲 いつわりの樹』に小沢晴香役として出演。 2015年3月30日 - 9月26日、NHK連続テレビ小説『まれ』でヒロインの同級生・蔵本一子を演じ[14]、一躍知名度を上げた。 2017年5月23日、所属事務所を幸福の科学グループの「ARI Production」に移籍した[7]。 幸福の科学出家と芸能界引退報道2017年2月11日、日刊スポーツが、芸能界の引退を宣言し幸福の科学での活動に専念することを報道した[15]。法名(宗教名)は「千眼美子(せんげん よしこ)」[9]。 この報道と前後して、千眼は体調不良のため、2月11日の『にじいろジーン』(カンテレ)を欠席[16]、さらにこの翌日の2月12日にNHK総合テレビジョンで生放送された『シブヤノオト』も欠席し、渡辺直美が代演した[17]。『シブヤノオト』は不定期特番扱いであり、この日が2016年度内最後の放送でもあった[18]。 2月16日に、ニッポン放送は自らがパーソナリティを務めていた『清水富美加 みなぎるPM』の2月11日放送分での打ち切りを正式に発表[16]。本来2月18日に放送される予定だったものは、2月6日に収録が行われ、出家発表前の公での最後の仕事となったが、お蔵入りとなり、放送されず、終了のお知らせも千眼本人ではなく代替番組を担当したアナウンサーによって行われての最終回となった[19]。2月17日にカンテレも事務所からの意向によりという理由で、『にじいろジーン』の司会降板を正式に発表した[16]。しかし、同じく司会を務めていた『オトナヘノベル』(Eテレ)[18] と、声優で主演した『龍の歯医者』(NHK BSプレミアム)[20]については、出家発表前にすでに収録しており、差し替えをせずそのまま放送されることが発表された(ただし、出家発覚直後の2月16日の『オトナヘノベル』については、当初予定の内容を変更して、2016年11月10日に生放送された内容[21]をアンコール放送した)。『オトナヘノベル』については2016年度を最後に終了することが発表されたが、出家問題とは直接的に関連がないとしている[18]。KADOKAWAの雑誌『DVD&ブルーレイでーた』で連載していたコラム「清水富美加の誰だって映画の中。」は、2月上旬に3月号分の原稿を用意していたが、2月20日発売の3月号に掲載されず、お蔵入りとなった[22]。2017年11月公開予定の映画『泥棒役者』(監督:西田征史)にも出演予定で2月3日まで撮影に参加していたが、この出家問題により降板し、石橋杏奈が代役となった[23]。 2016年1月に撮影が行われ主要な役を演じた小路啓之の漫画『ごっこ』の映画化作品については、出家騒動などの影響で大手スポンサーが撤退して資金難から劇場公開の見通しが立っていなかったが[24][25][26]、3年越しで2018年10月20日の公開に漕ぎ着け「清水富美加」名義で出演した最後の映画となった[27][28][29]。 これらの突然の降板などには、千眼に対して批判が続出した[30][31][32]。 また、出家後は騒動前に撮り終えて主要人物で出演した映画の公開が控えていたが、千眼は宣伝や舞台挨拶や試写会などには一切登場しなかった[33][34][35][36]。さらに、出家後は各テレビ局は意図的に千眼の映像を使わないようにしており、映画『東京喰種』[注 3]の宣伝用の映像(特にCM)では、千眼が映っている場面は使われなかった[37]。2018年に公開された前述の『ごっこ』でも舞台挨拶を欠席しており、制作側は千眼に来場やコメントを求めたが実現しなかったという[29]。 告白本『全部、言っちゃうね。〜本名・清水富美加、今日、出家しまする。〜』を出版[9][38]し、本文中で「引退ではなく休止である」と宣言した。書籍発刊直後に1年前のKANA-BOON(当時)の飯田雄馬との不倫疑惑[注 4]が報じられたが、当時清水富美加は飯田雄馬が既婚者とは知らなかった。この件に関し飯田雄馬側から既婚を隠していたことの謝罪があった。 レプロ契約終了と新事務所「アリ・プロダクション」所属、再起動2017年5月20日、千眼は幸福の科学を通じてレプロとの専属契約が終了したことを発表し、レプロ側も専属契約終了をFAXで発表した[6]。その3日後、5月23日に幸福の科学が開設した新事務所「ARI Production(アリ・プロダクション)」の設立が発表され、所属することも公表された[39]。25日に、産経新聞の独占インタビューに応じ騒動以来3か月ぶりにメディアに顔を出した[40][41]。 5月26日、フジテレビのニュース・報道番組『みんなのニュース』の独占取材に応じ、騒動以来約3か月を経て“千眼美子”としては初のテレビ出演(VTR形式)をした。自らの言葉で出家に至るまでの経緯や宗教に対する考え、今後の芸能活動についてを語った[42][43]。 7月6日、雑誌『女性自身』に「8月女優復帰」の報道があり[44]、7月12日に2018年初夏に公開予定の映画『さらば青春、されど青春。』のヒロイン役が公表され[45]、主題歌「眠れぬ夜を超えて」を歌いCD歌手デビューも決定した[46]。 7月26日、「2017上半期タレントネットニュースランキング」で登場回数226回で1位となった[46][47][48][49]。 同年の8月には、東京ドームでの教団の講演会に出演し[50]、11月には出家後初のバラエティに出演した[51]。 2018年5月12日、復帰後初の映画出演作となる『さらば青春、されど青春。』が全国ロードショーとなった。 出家前の過去の出演作品の再放送や使用、引用は認めていなかったが、2018年にそれまで完成したものの公開無期延期になっていた映画『ごっこ』の公開が決定し、また『仮面ライダージオウ』第5話に、直接出演はなかったが千眼の写った写真が劇中で使用、2019年12月よりYouTubeの東映特撮YouTube Officialチャンネルで『仮面ライダーフォーゼ』の期間限定無料配信が開始された。 作品映像作品
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