千種駅
千種駅(ちくさえき)は、愛知県名古屋市千種区内山三丁目および東区葵三丁目にある、東海旅客鉄道(JR東海)・名古屋市交通局(名古屋市営地下鉄)の駅である。 JR東海の中央本線と、名古屋市営地下鉄の東山線が乗り入れ、接続駅となっている[1]。地下鉄の駅には「H12」、JRには「CF03」の駅番号が設定されている。 JRの運行形態の詳細は「中央線 (名古屋地区)」を参照。 JR東海
歴史
駅構造大曽根方の掘割構造と鶴舞方の高架構造の狭間にあり、また、駅舎のある東側は地盤が一段高くなっていることから、地上駅といえども、半掘割構造ともいうべき構造になっている。駅舎からは跨線橋が平面で接続し、階段を降りればホームとなっている。駅舎とホームを連絡するエレベーターが名古屋寄り端に設置されている。また、ホーム直上を跨線橋(新千種橋)により幹線道路である錦通が通過している。 のりば
(出典:JR東海:駅構内図) 改札口は、地上の駅舎のほか、地下にもある。両方とも駅員が終日配置されている。地下改札口は、地下鉄東山線の改札口へとつながっており、朝夕を中心に地下鉄への乗り換え客で混雑する。ただし、地下改札口とホームの間にはエレベータはないため、地下鉄東山線から車椅子等での乗り換えには、地下改札の近くにあるエレベータで一度駅外へ出て、地上改札口から入る必要がある(JR→東山線乗り換えの場合は逆ルートとなる)。 駅長・駅員配置駅(直営駅)である。管理駅として、大曽根駅・新守山駅を管理している。 JRの特定都区市内制度における「名古屋市内」の駅である。「名古屋の東の玄関口」として扱われており、中央西線沿線や長野方面から名古屋一の繁華街である栄に最も近い(栄駅へは地下鉄東山線で2駅)こともあり特急「しなの」を含めた全旅客営業列車が停車する。
構内テナント駅舎内に、東海キヨスクが運営するコンビニエンスストア「ベルマート」が入居している。JR東海の子会社である。 またホーム上には、名古屋名物のきしめんを販売する飲食店がある。 旧駅跡地1961年(昭和36年)9月に、地下鉄への連絡口の整備と貨物事業の新守山駅への移転のため、広小路通(愛知県道60号名古屋長久手線)の千種橋の南側の旧駅から現在地の北側へ移転した。 旧駅跡地は長い間JRバスの東名ハイウェイバスの車庫等として活用されていたが、その後ほとんど売却され再開発がすすみ、一部が保線機器の留置用側線、設備の保守点検の教育場などとして使用されている。 名古屋市営地下鉄
歴史
駅構造相対式ホーム2面2線を有する地下駅で可動式ホーム柵が設置されている。 駅施設は錦通の地下に位置する。改札はJR地下改札に近い東側と、新千種橋西交差点(錦通と市道赤萩町線の交点)に近い西側の2か所に設置されている。利用客が多くエレベーターが整備され駅長室があるのはJRの地下改札がある東側の改札である。なお西側の改札は終車まで利用可だが、ラッシュ時以外は駅員が不在となりインターフォンで呼び出すようになっている。JR地下改札内にエレベーターはないのでエレベーターのみで地下鉄とJRを乗り換える場合、一度地上に上がる必要がある。また、JR地下改札は地下鉄改札内に直接繋がっているわけではないので乗り換えの際には地下鉄改札も通らなければならない。 当駅は、東山線駅務区名古屋管区駅が管轄している。 現在は分岐器のない停留所であるが、2000年(平成12年)までは新栄町側に非常用の片渡り線が存在した。 のりば
(出典:名古屋市交通局:駅構内図) 地下1階のコンコースには小規模な商店街があったが現在は通路としてのみ利用されており、地下2階がホームとなっている。コンコースにはセブン-イレブンとスターバックスがあり、後者は改札内からでも利用できる。
利用状況
東山線の駅では22駅中6位(名古屋、栄、伏見、藤が丘、星ヶ丘に次ぐ)[11]。名古屋市営地下鉄全駅では87駅中8位(金山と矢場町が入る)。JRとの乗り換えもあり高水準を維持している。 乗換駅としての当駅は、主にJR線沿線の愛知県春日井市、岐阜県多治見市方面と名古屋市の栄地区および名古屋市東部の地下鉄東山線沿線地域を結びつける形となっている。 駅周辺当駅は名古屋市の行政区3区(千種区・東区・中区)の境に位置する形となっている[注 1][12]。当駅からみて(当駅は2事業者の複合駅であるためJR・地下鉄両者の結節点付近を駅中心として記述すると)時計回りに駅北東部は千種区内山三丁目、南東部は千種区今池一丁目・二丁目、南西部は中区新栄三丁目、北西部は東区葵三丁目となる。なお、住所表記上の「千種区千種」地域は当駅のすぐ近辺にはなく、当駅から見て南方向、今池一丁目・二丁目・三丁目のさらに南側に位置する地域となる。 周辺には三大予備校の一角である河合塾本部を始めとして予備校、専門学校などが多くあり、学生相手の飲食店、書店などが集まる学生街となっている[2]。再開発により建てられたアクシオス千種や住友生命千種ニュータワービルなどの超高層ビルも見られる。また中高層のマンションが数多く建設されている一方で低層住宅が並ぶ地域も残るなど、商業地としての性格と住宅地としての性格を併せ持つ地域である。なお、当駅の少し北を東西に走る桜通には名古屋市営地下鉄桜通線 車道駅があり、当駅北側の地域については徒歩での最寄り駅が車道駅となることも多い(出発地・目的地による駅の使い分けも可能である)。 千種区
東区
中区周辺道路バス路線最寄りのバス停は、千種駅前である。 路線バス停留所名は「千種駅前」。名古屋市営バスの一般路線バスが運行されている。JR駅舎東側にバスターミナルがある。発着する系統は少ないが、個別に乗り場が割り当てられている。 名古屋市営地下鉄桜通線の開通前は今池から名古屋市道名古屋環状線(通称:環状線)を経由して新瑞橋・笠寺駅・鳴尾車庫方面へ向かう系統も存在した。 高速バスジェイアール東海バス(東海)、ジェイアールバス関東(関東)、ジェイアールバステック(BT)、京成バス(京成)の高速バスが運行されている(名古屋駅行・岐阜駅行は降車のみ取り扱い)。なお、高速バスの停留所は広小路通(愛知県道60号名古屋長久手線)上にある。
夜行便
隣の駅
かつて存在した路線脚注注釈出典
参考文献
関連項目
外部リンク |