塩尻和也
塩尻 和也(しおじり かずや、1996年11月8日[1] - )は、群馬県伊勢崎市出身の陸上競技選手。専門は長距離走。群馬県立伊勢崎清明高等学校、順天堂大学スポーツ健康科学部卒業[1]。富士通陸上競技部所属。 人物・来歴高校時代まで高校2年時の2013年、インターハイの男子3000mSCで5位入賞[3]。1月の全国都道府県対抗駅伝では1区で12位という成績を残す[3]。 高校3年時の2014年、5月の群馬県高校総体3000mSCで当時高校歴代6位の記録で優勝。6月の第98回日本選手権3000mSCで当時高校歴代4位の記録で7位入賞[3]。7月にアメリカのユージーンで開かれた第15回世界ジュニア陸上競技選手権大会の3000mSC代表となり、8分45秒66の記録(当時高校歴代2位)で9位となった[4]。8月のインターハイ3000mSCは8分53秒42で優勝。 大学時代大学1年時2015年に順天堂大学に進学。3000mSCでの記録向上を目指して順天堂大学(日本記録保持者の岩水嘉孝の出身校で監督の仲村明も元選手)を選択したという[5]。入学直後に自転車で転倒負傷したり、7月に熱中症に罹患するアクシデントもあったが、第99回日本選手権3000mSCで6位入賞。10月の第47回全日本大学駅伝では2区区間4位[2]。2016年1月の第92回箱根駅伝では1年生ながら2区に起用され、区間5位であった。 大学2年時リオデジャネイロオリンピック代表選考会となった6月の第100回日本選手権3000mSCでは8分36秒45の記録で2位に入ったが[6]、オリンピック参加標準記録は突破できず[7]、6月27日の代表選手発表時点では選考に漏れた。7月7日の順天堂大学記録会3000mSCで8分31秒89の自己ベストをマークする[8]。 オリンピック開幕直前の8月3日、他国の個人出場枠の選手が辞退したため、国際陸上競技連盟からのInvitationにより3000mSCの日本代表に選出された[7][9]。オリンピック本番では8月15日の予選に出場したが、8分40秒98の11位で敗退となった[10]。 2017年1月の第93回箱根駅伝では2区で8人抜きの快走を見せた。 大学3年時4月1日の金栗記念選抜では5000mで13分33秒14の自己ベストを記録。11月25日の八王子ロングディスタンス10000mでは日本人学生歴代4位となる27分47秒87を記録した[11]。 大学4年時2018年6月の第102回日本選手権3000mSCでは当時日本歴代8位となる8分29秒14の自己ベストで優勝。8月のジャカルタ・アジア大会3000mSCでは銅メダルを獲得。終盤まで先頭でレースを引っ張る果敢な走りを見せたが「メダルを取れたことはうれしいけど、ラスト1周のところで順位を落としてしまったのは悔しい。」とコメントした。9月の第87回日本インカレ3000mSCでは4連覇を達成した[12]。 10月13日の第95回箱根駅伝予選会では1時間01分22秒の自己ベストで個人2位・日本人トップでゴールし予選通過に貢献。11月の第50回全日本大学駅伝では13位でタスキを受けるとオープン参加の日本学連選抜を含めた10人をかわし4位に浮上する好走を見せた。箱根駅伝本戦では4年連続で2区を担当。19位でタスキを受けると10人抜きの快走で9位に浮上。2区日本人歴代最速タイムとなる1時間06分45秒を記録した。 実業団時代2019年4月に富士通に入社。ドーハでの第23回アジア陸上3000mSCでは8分32秒25で銅メダルを獲得。同大会での日本選手メダル獲得第1号となった[13]。 2021年4月10日の第29回金栗記念選抜5000mでは13分22秒80の自己ベストを記録。同年12月10日のエディオンディスタンスチャレンジin京都5000mでは、日本歴代7位となる13分16秒53を記録した。 2023年6月1日、8月に開幕する世界陸上ブダペストの代表選考会を兼ねた第107回日本陸上競技選手権大会男子5000m決勝で13分19秒85を記録し優勝[14]。世界陸上の参加標準記録(13分07秒00)の突破はできず、代表内定はならなかった[14]がターゲットナンバーに入り出場。予選1組13分51秒00で18位敗退[15]。 12月10日、2024年パリ五輪の選考を兼ねて行われた第107回日本陸上競技選手権大会10000m決勝で相澤晃(旭化成)の持っていた27分18秒75の記録を破る27分09秒80の日本新記録で初優勝[16][17]。6月の5000m優勝と合わせ2冠制覇となる。2位の太田智樹(トヨタ自動車)が27分12秒53、3位の相澤が27分13秒04で、メダル獲得の3人がいずれも従来の日本記録を上回る快挙となった[16][17]。しかし2024年パリ五輪の参加標準記録27分00秒00は突破できず[16]。 趣味趣味としてアニメ・ゲームをたびたび挙げており、特に『ラブライブ!』のファン「ラブライバー」である。大学の3年先輩である稲田翔威(コトブキヤ)によると、高校の時の遠征で触れた『スクールアイドルフェスティバル』がきっかけとのこと[18]。大学4年時は『ポケモンカード』に熱中していた。 自己記録
主な戦績
大学駅伝戦績
脚注
外部リンク
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