幻想牢獄のカレイドスコープ
『幻想牢獄のカレイドスコープ』(げんそうろうごくのカレイドスコープ)は、エンターグラムより2020年12月17日に発売されたアドベンチャーゲーム。企画・シナリオは竜騎士07、原画は樋上いたる[1]。公式の略称は「ゲロカス」[2]。 概要仲良しの女子高校生4人組が突如謎の部屋に閉じ込められ、デスゲームを強いられる。4人の少女の首につけられている鉄の首輪は部屋の四隅にある拷問椅子に繋がれており、天井から吊るされている檻の中には白衣を着た少年が入っている。そこで謎の声が響き、4人のうち3人だけが助かるか、あるいはタイムリミットにより4人全員が死ぬかの選択を迫られる。 シナリオ開始時に少年から以下の4枚のカードが渡され、プレイヤーは4人の少女に配役を割り当てる。
罵詈雑言が飛び交う壮絶なやり取りの末に死刑囚の拷問が実行されると、残りの3人は首輪が外れて部屋を脱出できる。1つのシナリオが終了すると場面はカードが渡される時点まで戻り、プレイヤーが別の配役を割り当てると新たなシナリオが開始される。これを繰り返すことで物語が進行していき、カードの組み合わせにより12種類のシナリオが展開される[2]。 登場人物
主題歌
制作企画・シナリオの竜騎士07と原画の樋上いたるは2011年発売の恋愛アドベンチャーゲーム『Rewrite』(Key)で一緒に仕事をしており、これをきっかけに、竜騎士07は樋上いたると最初から組んで何かできればと考えていた。そうした中で本作のプロジェクトが立ち上がり、竜騎士07は「先生(樋上いたる)のふわっとしたかわいらしいキャラクターを、僕のワールドで徹底的に料理したい」という熱意が湧いて樋上いたるに話を持ち掛けた。竜騎士07は断られることを覚悟していたが、話をする中で、樋上いたるもホラーテイストの作品に興味があることがわかり、挑戦の幅としてやってみたいと快諾を受けた[2]。 2018年3月22日開催の「竜騎士07プロジェクト発表会」の中で、本作の情報が『惨劇サンドボックス』というタイトルで初公開された[3]。このタイトルは、惨劇の環境で特定の負荷を与えた4匹のモルモットを集めたらどのように殺しあうのかを実験し、カードを配ったプレイヤーが研究者のような気分で俯瞰する、というコンセプトを表したもので、竜騎士07は自ら「すごく悪趣味」と冗談交じりに語っている[2]。また、本作の「ゲロカス」という略称も竜騎士07が考案したもので、かわいらしいヒロインたちであっても万華鏡(カレイドスコープ)のように見方や状況によっては最低最悪な面も見せるかもしれないという考えを元に、「幻想牢獄のカレイドスコープ」という美しい名前と「ゲロカス」という名前が対になるようなニュアンスにしている[2]。 脚注
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