弥彦村
弥彦村(やひこむら)は、新潟県の村。西蒲原郡に属する。燕市への通勤率は34.1%・新潟市への通勤率は14.6%(いずれも平成22年国勢調査)。 越後国一の宮、彌彦神社の鳥居前町。弥彦山や弥彦温泉、弥彦公園とあわせて観光客が多く訪れる。弥彦競輪場では、日本で唯一の村営開催による公営競技が行われている。 地理
隣接する自治体・行政区歴史
人口
行政
市町村合併弥彦村は当初、西蒲原郡分水町、三島郡寺泊町との合併による新市設置を目指していたものの、弥彦村が合併の条件を不服として合併協議会から離脱した。その後、両町による合併協議も結果的には破綻するに至り、分水町は燕市および西蒲原郡吉田町と合体して燕市(新設合併)となり、寺泊町は長岡市の合併協議に合流して同市に編入合併した。これによって弥彦村は、単独での町づくりを目指すこととなった。昭和の大合併期にも、吉田町との合併を勧める県からの二度にわたる勧告を拒否し単独で存続している[2]。 対外関係 (海外の姉妹都市)
経済弥彦山、弥彦温泉、彌彦神社などがあり、観光業が盛んである。また、弥彦競輪場も重要な集客施設となっている。村は2019年時点では県内で唯一ワイン特区に指定されており、隣接する西蒲区とともにワインづくりが盛んな地域である[4]。このほか、特産品として枝豆「弥彦むすめ」[5]、ジャンボ椎茸「やひこ太郎」[6]などが挙げられる。 燕市との境界付近は工業地帯となっており、2009年頃までは富士テクニカの工場[7]もあった。
教育閉校となった麓小学校の木造校舎が残されており、民俗資料展示室「弥彦村ふるさと学校」として開放されている[8]。 図書館は長らく公民館図書室という形であったが、2023年6月に「らいわ弥彦」として役場敷地内に移転オープンした[9][10] ライフライン
交通鉄道バス村内ではかつて、新潟交通グループの新潟交通観光バスによる路線バスが運行されていたが、2003年(平成15年)6月をもって全線廃止となり、以後は村が運営する無料巡回バスのサービスにより路線が維持されてきた。 村では2015年(平成27年)度から燕市との共同事業による公共交通サービスを開始し、4月1日からは巡回バスに代わり、村内と燕市吉田地区を連絡する広域循環バス「やひこ号」の運行を開始したほか、7月1日からは燕市の乗合制デマンド交通「おでかけきららん号」のサービスエリアを村内全域に拡大するなど、公共交通網の維持を図っている。 また、隣接する新潟市西蒲区内で岩室温泉やカーブドッチ・ワイナリー、上堰潟公園といった主要観光地と越後線巻駅を結んでいた「にしかん観光周遊ぐる〜んバス」が、2020年9月からは弥彦駅・彌彦神社経由に延伸され、土曜・日曜を中心に運行されている[15][16]。
また村内ではかつて、新潟交通グループが運行する新潟駅前発着の県内高速バスが運行されていた。ピーク時には巻潟東IC経由と三条燕IC経由の2路線が設けられ、JR越後線とともに新潟市中心部から直通する公共交通の一つであったが、前者の巻線は1990年代前半に巻駅前 - 弥彦神社前間が、燕線も2011年(平成23年)9月30日限りで燕駅前 - 弥彦神社前間がそれぞれ廃止され、いずれも現存しない。 道路
名所・旧跡・観光弥彦駅から彌彦神社にかけて多くの店が並ぶほか、観光案内所や足湯、観光施設「おもてなし広場」など観光整備が行われている[17][18]。 また、長岡市寺泊や国上山など隣接市町村にも観光エリアが広がっており、これらの弥彦村内外の観光地と上越新幹線・燕三条駅を結ぶ観光タクシーも運行されている[19]。 祭り
名産
主な出身者
脚注
外部リンク
|