「愛が呼ぶほうへ 」(あいがよぶほうへ)は、ポルノグラフィティ の楽曲。2003年11月6日にSME Records より13作目のシングル としてリリースされた。
概要
前作『メリッサ 』から1か月半ぶりのリリースとなるリリースラッシュ第3弾シングル。
本作のジャケットではメンバー3人の写真が使用された(『ヒトリノ夜 』以来)。
オリコン週間シングルチャートでは9週連続(合算週含む)トップ10入りを記録。これはポルノグラフィティのシングルとしては最長記録であり、さらに前作『メリッサ』、次作『ラック 』とそれぞれ同時トップ10入りも記録した。
2004年11月にSME がコピーコントロールCD から撤退した為、2005年10月26日にマキシシングル盤で再リリースされた。
収録曲
全編曲: ak.homma , ポルノグラフィティ。 # タイトル 作詞 作曲 時間 1. 「愛が呼ぶほうへ」 新藤晴一 ak.homma 4:18 2. 「夕陽と星空と僕」 岡野昭仁 岡野昭仁 4:35 3. 「Hard Days, Holy Night」 新藤晴一 ak.homma 4:19 合計時間:
13:12
楽曲解説
愛が呼ぶほうへ
日曜劇場 『末っ子長男姉三人 』の主題歌として書き下ろされたミディアムテンポのバラード[ 2] [ 3] 。モチーフが「愛 」であることもあり、ポルノグラフィティの音楽の世界観やキャリアにおいてターニングポイント となった曲のひとつ[ 2] [ 3] 。
ドラマサイドからのリクエストを受け、「日曜劇場」「家族」「心あたたまる」といったキーワードをもとに計8曲を制作し、その中から本楽曲が選ばれた[ 4] 。「愛」を擬人化して描いた歌詞は選曲後に手直しした程度で、だいたいは仮歌詞のときに出来ていたという[ 4] 。「ドラマの雰囲気をふまえた詞なのか?」という問いに対し、新藤は「いや、メロディからこういう歌詞がいいかなと。いつもどおり。優しい詞なのは、曲が優しかったからですね。まぁ、"日曜劇場"っていうのは知ってたし、台本はまだなかったけど、ドラマのタイトルまではわかってたから、そのへんをちょっとふまえたくらいで。」と回答している[ 4] 。
『ミュージックステーション 』『ポップジャム 』『COUNT DOWN TV 』など、リリース直後の音楽番組 出演時には岡野がオルガン (ピアノ )演奏を披露した。
本楽曲の発表から10年目に当たる2012年に発表された「カゲボウシ 」は、本楽曲をルーツとして制作された[ 注釈 1] [ 5] [ 6] 。
2005年に地元・因島 で市内 の小中高生を招待し、因島市民会館で開催した『ポルノグラフィティ ライブ in 因島市』では本楽曲を会場全体で合唱した。現在でも島内の学校では合唱曲に採用されているところもあり、2018年にもライヴで母校・因島高校 の学生とともに合唱している(詳細はポルノグラフィティ#因島 を参照)。岡野は本楽曲について「ファンの皆さんに愛され育った曲。ファンの皆さんによってどんどん大きくなっていった曲」とライヴMCで語っている[ 7] 。
夕陽と星空と僕
岡野曰く「自然とメロディが出てきて作った」とのことで、「音のない森 」のレコーディング期間に家でアコギ を弾いてたらメロディが出てきたのだという[ 4] 。
『13thライヴサーキット "ラヴ・E・メール・フロム・1999"』のツアー前に実施された「シングル曲以外で聴きたい楽曲」の投票で第1位を獲得するなど、ファンからの人気が高い楽曲である[ 8] 。後に岡野は本楽曲について「非常に聴いてもらったみなさんの反響が良くて、自信になった」と語っている[ 9] 。
Hard Days, Holy Night
ポルノグラフィティ初のクリスマスソング[ 注釈 2] 。なお、新藤とTamaは"アンチ"クリスマス・ソングだと主張している[ 4] 。
コーラス には4人組R&B グループ・SMOOTH ACE が参加している。曲中で岡野と掛け合いを行っている女性ボーカルは、同グループメンバーの重住ひろこ である。
2006年 『CDTV 』の「クリスマスに聴きたい歌」アンケートで、カップリング曲ながらも2位を獲得したことがある[ 注釈 3] 。
歌詞の中に山下達郎 のヒットソング「クリスマス・イブ 」へのオマージュと思われる一節があり、歌いだしの「猫も走るほど忙しい」は、「猫の手も借りたい」と「師も走る」が混ざってしまうほどの忙しさという意味。 [要出典 ]
ライヴでは12月やクリスマスシーズン限定の定番曲となっている。
タイアップ
愛が呼ぶほうへ
Additional Musicians
愛が呼ぶほうへ
夕陽と星空と僕
Hard Days, Holy Night
収録作品
タイトル
収録作品
愛が呼ぶほうへ
アルバム
ミュージックビデオ
ライヴ映像
ライヴ音源
夕陽と星空と僕
Hard Days, Holy Night
ライヴ映像
ライヴ映像作品『"74ers" LIVE IN OSAKA-JO HALL 2003』
ライヴ映像作品『7th LIVE CIRCUIT "SWITCH" 2005』
ライヴ映像作品『幕張ロマンスポルノ'11 〜DAYS OF WONDER〜 』
ライヴ映像作品『14thライヴサーキット "The dice are cast" Live in OSAKA-JO HALL 2015』
ライヴ映像作品『15thライヴサーキット "BUTTERFLY EFFECT" Live in KOBE KOKUSAI HALL 2018』
51stシングル『テーマソング[ 注釈 8] 』
ライヴ音源
ライヴ映像作品『18thライヴサーキット "暁" Live at NIPPON BUDOKAN 2023』
脚注
注釈
^ 「カゲボウシ」は岡野昭仁による作詞・作曲。
^ 実際には2002年にライヴで披露された未音源化楽曲「X'mas is made of Love 」が初のクリスマスソングである。同楽曲は『SPECIAL LIVE 2002-2003 "BITTER SWEET MUSIC BIZ"』12月24日・25日公演のために書き下ろした楽曲であり、リリース等はされていない。
^ 2011年 の「あなたが好きなクリスマスソングTOP20」でも12位を獲得している。
^ メドレー内の1曲として収録。
^ 特典映像の『Amuse Fes 2015 BBQ in つま恋 ~僕らのビートを喰らえコラ!~』に収録。
^ 『"NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY1 』『"NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY2 』に収録。
^ 『16thライヴサーキット "UNFADED" Live in YOKOHAMA ARENA 2019』に収録。
^ 特典映像の『CYBERロマンスポルノ'20 〜REUNION〜』に収録。
出典
参考資料
出典となる書誌
もりひでゆき「SPECIAL TALK SESSION ポルノグラフィティ」『Monthly Music Magazine PATi PATi 2012年10月号(VOL.334)』第28巻第10号、エムオン・エンタテインメント 、2012年9月7日、061-063頁、JAN 4910075551023、雑誌 07555-10。
藤井美保「INTERVIEW ポルノグラフィティ」『WHAT's IN? 2012年10月号(No.304)』第25巻第10号、エムオン・エンタテインメント、2012年9月14日、064-065頁、JAN 4910198551023、雑誌 19855-10。
外部リンク
岡野昭仁 (Vo) - 新藤晴一 (Gt) シングル
オリジナル
1990年代
2000年代
00年 01年 02年 03年 04年 05年 06年 07年 08年 09年
2010年代
10年 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年
2020年代
配信限定
1.m-FLOOD - 2.Zombies are standing out - 3.フラワー - 4.サウダージ - From THE FIRST TAKE - 5.テーマソング - From THE FIRST TAKE - 6.アビが鳴く - 7.THE DAY - From THE FIRST TAKE - 8.アゲハ蝶 - From THE FIRST TAKE - 9.ヴィヴァーチェ
参加作品
1.Let's try again - 2.それを強さと呼びたい(配信限定) - 3.それを強さと呼びたい 〜2015ver.〜(配信限定) - 4.それを強さと呼びたい 〜2017ver.〜(配信限定) - 5.それを強さと呼びたい 〜2018ver.〜(配信限定) - 6.それを強さと呼びたい 〜2019ver.〜(配信限定)
アルバム
映像作品
その他 ラジオ 関連項目
カテゴリ