日本作物学会(にほんさくもつがっかい、英語: Crop Science Society Of Japan、略称: CSSJ)は、農学を研究領域とする日本の学術研究団体の一つ。
概要
農学を学術研究領域とし、その主要な要素である作物学分野[注 1]の進歩を目的としている[3][注 2]。国内においては日本農学会に、国際学術連合体としてはAsian Crop Science Association(アジア作物学会)
[4]に加入している[3]。
1927年(昭和2年)4月8日設立[3]。学術研究団体としての種別は単独学会である[3]。学会事務局は庶務幹事の在籍機関に置かれる[5]。
学会賞として、1954年(昭和29年)から日本作物学会賞を授与している[6]。そのほかに2023年現在、日本作物学会研究奨励賞(1993年– )、日本作物学会技術賞(2002年– )、日本作物学会論文賞(2004年– )を授与している[7]。歴代の受賞者と業績は学会公式ウェブサイトに掲載されている[7]。
沿革
刊行物
日本作物学会紀事 (日作紀)
- 誌名(和文):日本作物学会紀事(日本作物學會紀事)[8]
- 誌名(欧文):Japanese Journal of Crop Science
- 創刊年:1927
- 資料種別:ジャーナル(査読付き論文を含む)
- 使用言語:日本語のみ
- 発行形態:印刷体、eジャーナル
- 著作権帰属先:学会
- クリエイティブコモンズ:-
- 購読:有料
Plant Production Science (PPS)
- 誌名(和文):Plant Production Science[9]
- 誌名(欧文):Plant Production Science
- 創刊年:1998
- 資料種別:ジャーナル(査読付き論文を含む)
- 使用言語:英語のみ
- 発行形態:eジャーナル
- 著作権帰属先:著者
- クリエイティブコモンズ:-
- 購読:無料
日本作物学会講演会要旨集
- 誌名(和文):日本作物学会 第xxx回講演会要旨集[10]
- 誌名(欧文):Abstracts of the xxxth Meeting of the Crop Science of Japan
- 創刊年:-
- 資料種別:会議録・要旨集
- 使用言語:日英混在
- 発行形態:印刷体、eジャーナル
- 著作権帰属先:-
- クリエイティブコモンズ:-
- 購読:有料
主な刊行書籍
- 『作物学用語事典』(日本作物学会 編、農文協 発行)
- 『作物の形態研究法 : ミクロからマクロまで』(前田英三, 三宅博, 井上吉雄 編著、日本作物学会 発行)
- 『作物調査基準』(日本作物学会九州支部作物調査基準編集委員会 編、日本作物学会九州支部 発行)
- 『作物栽培体系』シリーズ(日本作物学会「作物栽培大系」編集委員会 監修、朝倉書店 発行)
脚注
注釈
- ^ 作物学について学会公式ウェブサイトは、「作物学とは, 大気や土壌などの自然環境に対して作物がどのように遺伝的な能力を発揮し, 環境はどのように作物の生産を向上させるのか, すなわち自然環境–作物のインターフェースの動きを扱う分野です.」[2]と定義している。「作物(さくもつ)」については、「農業分野で作物とは, イネ, ムギ, ダイズ, トウモロコシ, サツマイモ, ジャガイモなどの有用植物のことをさします.」[2]とある。
- ^ 学会の趣旨について公式ウェブサイトは、「日本作物学会は, 農作物や有用植物を研究して, 食料, 飼料, 繊維, バイオマス燃料などとしてより上手に利用するとともに, 環境を修復・保全・改善するために, みんなで知恵を出し合おうという非営利団体です。」[1]と記載している。
出典
参考文献
関連項目
外部リンク