早稲田大学大学院アジア太平洋研究科早稲田大学大学院アジア太平洋研究科(わせだだいがくだいがくいんアジアたいへいようけんきゅうか、英:Graduate School of Asia-Pacific Studies, Waseda University)は、東京都新宿区西早稲田にキャンパスを構える早稲田大学の大学院で、早稲田大学国際学術院に所属する。通称はGSAPS(ジーサップス)。 アジア太平洋を中心とする地域の歴史、政治、経済、産業、経営、社会、文化および国際間の諸問題をグローバルかつ地域的観点から学際的に研究するとともに、躍動するアジア太平洋地域を理解し、この地域の未来を担う専門家、研究者の育成目的とし、新卒者および数年以上の実務経験を有する社会人を対象とした教育を行っている。 修士課程(標準修了年限2年)および博士後期課程(標準修了年限3年)を設置し、修士課程をMAプログラム、博士後期課程をPhDプログラムと呼ぶ。修士課程、博士課程ともに4月、9月の年二回入学を実施している。毎年の課程博士修了者数(博士学位取得者数)は早大文系のトップクラスである。 国際関係大学院協会(APSIA)の准会員として加盟し、国際的なネットワークを有する世界最大規模の国際関係学を専攻とする大学院である。 沿革
定員・学位
キャンパスと施設本部キャンパス(早稲田キャンパス)の19号館5階~8階に施設を構えている。 特徴
担当教員とプロジェクト研究地域研究
国際関係研究
国際協力・政策研究
グローバルCOEプログラム2007年に文部科学省によるグローバルCOEプログラム「アジア地域統合のための世界的人材育成拠点」(通称GIARI)に選定され、その中心母体が早稲田大学大学院アジア太平洋研究科である。大学院アジア太平洋研究科からは8名の教員が参加しており、「政治統合とアイデンティティ」、「経済統合とサステイナビリティ」、「社会統合とネットワーク」の3つの領域に分けてアジア地域統合・地域協力に関する研究ならびにそのための高度な人材育成を目的としており、研究会、国際シンポジウム、各種プロジェクト、出版事業、アジア地域統合セミナー、サマー・インスティテュート等の教育研究事業を実施している。またヨーロッパのエラスムス・ムンドゥスのパートナー機関の一つともなっている。 大学の世界展開力強化事業(キャンパス・アジア構想)2012年に文部科学省による「大学の世界展開力強化事業のキャンパス・アジア構想」の拠点の一つとして採択された。「アジア地域統合のための東アジア大学院(EAUI)拠点形成構想」を実施し、北京大学(中国)・高麗大学(韓国)・タマサート大学(タイ)・ナンヤン工科大学(シンガポール)の4大学と連携し、前述のGIARIにおける活動を継承し、アジア地域統合のための人材育成を行い、令和2年に東アジア大学院(EAUI)の開設を目指す。修士課程および博士後期課程における5大学間のセメスター交換留学、サマー/ウィンター・スクール、ダブル・ディグリー・プログラム、共同研究を開発・実施する。 箇所間協定校アジア
アメリカ
ヨーロッパ
アジア太平洋研究センター1997年に早稲田大学社会科学研究所と早稲田大学システム科学研究所が合併して誕生した早稲田大学の研究センターであり、開設当初、専任教員は全員、この研究センターを本属として研究活動を行い、その研究成果をアジア太平洋研究科に還元して教育活動を行う体制を敷いた。その後、早稲田大学の制度変更により、教員の本属はアジア太平洋研究科となったが、専任教員はアジア太平洋研究センターの兼任研究員でもあり、研究部会の研究活動、科学研究費を用いた研究、早稲田大学が助成する特定課題研究費および個人研究費を用いた研究を実施している。また、アジア太平洋地域とのネットワークを形成し、国内外からの研究員を受け入れ、受託研究や共同研究、公開講座等を行っている。研究成果は、『アジア太平洋討究』にまとめられ、社会に還元されている。 原口記念アジア研究基金2010年に早稲田大学校賓の原口歌氏からの篤志による寄付金をもってインドネシアを中心とする東南アジア研究の発展を図るための研究基金を開設した。アジア太平洋研究センターが基金の事務を司る。インドネシア研究プロジェクト、フィールド・リサーチ補助金制度、「近代日本とアジア」科目の開設等を通じて、東南アジア研究を支えている。 フィールド・リサーチ補助金制度は、東南アジア地域の研究を行う早大の修士・博士課程在学生全員に応募資格がある。毎年2回募集し、25万円の研究費を毎年20人程度に支給している。 出身者
参考文献
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