杉田協士
杉田 協士(すぎた きょうし、1977年 - )は日本の映画監督・小説家。『春原さんの歌』(2021) などの作品で知られる[1]。 経歴1977年、東京都生まれ[2]。立教大学在籍中から映像製作を手がけ、振付家の伊藤都女らとダンスグループを結成、製作・撮影をおこなっていた[3]。大学卒業後に映画美学校初等科に入学、卒業制作として『月のある場所』で監督・脚本をつとめた。修了後、助監督として黒沢清『ココロ、オドル。』(2004)、青山真治『サッド ヴァケイション』(2007) など多数の作品に参加。また塩田明彦作品のメイキング製作、NHK番組のディレクターなども務める[4]。 2011年、初長編監督作品『ひとつの歌』が第24回東京国際映画祭日本映画・ある視点部門に出品され[5]、2012年に劇場デビュー。 第2作『ひかりの歌』が2017年の東京国際映画祭、2018年の全州国際映画祭に出品され、2019年に劇場公開。各主要紙や映画誌「キネマ旬報」において高評価を得たことなどで口コミも広まり、全国各地での劇場公開を果たす。 短編小説「河の恋人」「ひとつの歌」を文芸誌『すばる』誌上で発表、歌人の枡野浩一による第4歌集『歌 ロングロングショートソングロング』(雷鳥社)に写真家として参加するなど、幅広く活動をつづける。[6] 2021年、歌人の東直子による短歌を原作とした長編第3作『春原さんのうた』がマルセイユ国際映画祭(FID)にてグランプリ、俳優賞、観客賞の三冠を獲得[7]。さらにマンハイム・ハイデルベルク国際映画祭にで特別賞を受賞したほか[8]、同年秋にはニューヨーク映画祭にて世界の新進監督シリーズの1本に選出されている[9]。 2023年には長篇第4作となる『彼方のうた』を製作、ヴェネツィア国際映画祭などへの正式出品を果たした[10]。 監督作品長編映画短編映画
脚注
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