梶原昂希
梶原 昂希(かじわら こうき、1999年9月19日 - )は、大分県大分市出身のプロ野球選手(外野手)。右投左打。横浜DeNAベイスターズ所属。 経歴プロ入り前小学4年生の時に第2回WBCで2連覇をした日本代表の姿に心を打たれて野球を始め[3]、金池少年野球団に入る[4]。大分市立上野ヶ丘中学校では軟式野球部に所属していた[5]。 中学校卒業後は、大分県立大分雄城台高等学校に進学[6]。1年生時からレギュラーを獲得[6]。2年生秋からは4番を任され、秋季大会では初戦の情報科学高校戦で3安打を放つなど活躍し、県ベスト8に貢献[3]。3年生夏の選手権予選では、2回戦で3安打、3回戦でも安打を放つもチームは敗戦した[6]。高校の同級生に陸上選手の兒玉芽生がおり、100m走対決を挑んだことがある。 高校卒業後は神奈川大学人間科学部に進学。1年生春からベンチ入りし、春季リーグでは開幕から3番センターで出場。神奈川工科大戦と横浜商大戦の2試合連続本塁打を放ち、リーグ優勝に貢献。続く全日本大学野球選手権では東日本国際大学戦で2本の二塁打を放っている。秋には2本の本塁打、打率.400で首位打者を獲得しベストナインに選出[5]。冬には大学野球日本代表候補に選出されている。2年生時も夏と冬に大学野球日本代表候補に選出されている[7]。 2021年10月11日に行われたプロ野球ドラフト会議において、横浜DeNAベイスターズから6巡目で指名を受けた[8]。担当スカウトは欠端光則[9]。11月27日に契約金2500万円、年俸690万円(金額は推定)で仮契約を結んだ[10]。12月3日に行われた2022年度新入団選手記者発表会で背番号が58になったことが発表された[11]。 DeNA時代2022年はルーキーの野手ではただ1人、春季キャンプから一軍に帯同していたが、開幕一軍とはならず[12]。開幕から二軍の試合に出場していたが、4月6日から一軍選手に新型コロナウイルスの陽性者が相次ぎ、4月12日に代替指名選手として一軍登録される[13]。同日、沖縄セルラースタジアム那覇で行われた読売ジャイアンツ戦で「1番・中堅手」として先発起用されプロ初出場[14]。2打席目に戸郷翔征から、プロ初安打で初本塁打となる同点2点本塁打を放った[15]。その後もヒットを重ね5打数4安打と結果を残した。新人がデビュー戦で本塁打を放つのは球団史上3人目[16]。新人がデビュー戦で4安打を記録するのはセ・リーグでは初めてで[注 1]、本塁打を含めた4安打はNPB史上初めてだった[17]。その後はシーズン終了まで二軍での出場が中心だったが、フレッシュオールスターゲームではイースタン選抜として出場すると、両親が観客席で見つめる中4打席連続安打を放ち、優秀選手賞を獲得した[18]。最終的に一軍では6試合の出場だった。二軍では68試合に出場し、打率.270、2本塁打の成績を残した。 2023年は、開幕を二軍で迎えるも、打率3割をキープし、6月6日に一軍へ登録された[19]。6月10日に抹消されるも[20]、7月11日に再び登録されて以降は9試合に先発出場していたが、8月22日の広島東洋カープ戦(横浜スタジアム)の初回の守備でフェンス際でジャンプした際に負傷し、翌日に横浜市内の病院で右足関節靱帯損傷と診断され抹消[21][22]。その後出場のないままシーズンを終えた。イースタン・リーグ公式戦では73試合に出場し打率.338、チーム最多の98安打、7本塁打を放ち優秀選手賞を受賞した[23]。 2024年はキャンプ時から外野のレギュラー争いに加わり、主将の牧秀悟から「打って、守れて、なおかつ足も速くて長打力もある」とポテンシャルを評価される[24]。3月29日、「6番・中堅手」で開幕スタメンを勝ち取るも、3打席連続の空振り三振を喫してしまい[25]、以降も打撃の調子が上向かずに4月25日に登録を抹消された[26]。約1か月間の二軍調整の末[25]、5月26日に再び登録された[27]。7月15日の広島戦(横浜)で猛打賞を記録してから次第に状態を上げ[28]、7月19日から21日までの東京ヤクルトスワローズ戦(神宮球場)では3試合連続で猛打賞を記録[29]。8月9日のヤクルト戦(横浜)では、2年ぶりの本塁打含む3安打2打点の活躍で勝利に貢献し、初のお立ち台に上がった[30]。7月以降は一番打者として定着し、8月22日の中日ドラゴンズ戦(横浜)では、初回に自身初の先頭打者本塁打を記録[31]。8月25日のヤクルト戦まで16試合連続安打を記録するなど好調を維持した[32]。 選手としての特徴・人物打撃では、低めの打球も長打にできるパワーを持つ[6]。50m走5秒8の俊足で遠投110mと肩の強さも持ち合わせ三拍子揃った選手であり[1][11]、野球解説者の谷繁元信も「走・攻・守すべてのレベルが高い選手」とポテンシャルの高さを評価している[33]。四球を選ぶことが極端に少ない[34]。 愛称は「カジ」、「ゲジ」、「かじーた」[35]。 趣味は海釣り[36]。三枚おろしや料理も得意[10]。しかし、青星寮入寮時には「野球に集中したいから」という理由から釣り道具一式は持ち込まなかった[37]。 神奈川大学時代から家系ラーメンを好んでおり、体重増加のために入団会見後から入寮までの約1か月間で20杯のラーメンを食べて約4kgの増量に成功した[38]。 衛藤美彩の弟と幼馴染の同級生で、衛藤とも幼い頃から交流がある[39]。 詳細情報年度別打撃成績
年度別守備成績
記録
背番号
脚注注釈
出典
関連項目外部リンク
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