浦臼町(うらうすちょう)は、北海道空知総合振興局管内にある町である。樺戸郡に属する。
町名の由来
町内を流れる浦臼内川のアイヌ語名に由来するとされているが諸説あり、アイヌ語研究者の山田秀三は「ウラユシナイ(uray-us-nay)」(簗・多い・川)から、とする説を支持している[1]。このほか、語尾が同様に川を表す「ペッ(pet)」に置き換わった「ウラユシペッ(uray-us-pet)」からと紹介されることもあるが[1]、山田は幕末の探検家・松浦武四郎の記録や古い小地名における「ウラウスナイ」「ウラウシナイ」に記載から、懐疑的に見ている[1]。
このほか永田方正による「ウラシナイ(uras-nay)」(笹・川)からのという説があるが[2]、山田はこれについても、道内諸地に「ウラシ」由来の地名がある(例:浦士別など)ため、混合したのではないか、とみている[1]。
地理
北海道空知総合振興局管内のほぼ中央に位置し、西部は隈根尻山などの樺戸連山が南北に走る。市街地は石狩川右岸にあり、周辺部は水田がひろがる。
- 山 : 隈根尻山、樺戸山、浦臼山、鳥越山、天狗鼻
- 河川 : 石狩川、樺戸境川、浦臼内川、黄臼内川、滝田川、於札内川、札的内川、晩生内川
- 湖沼 : ピラ沼、トイ沼、浦臼沼、鶴沼、新沼、月沼、東沼、西沼、ウツギ沼
隣接している自治体
歴史
経済
浦臼町は北海道内では数少ないコンビニエンスストアが出店していない自治体であったが、2019年(令和元年)6月1日に「ローソン浦臼町店」が開店しコンビニエンスストア空白地帯が解消された[3][4]。
産業
- 農業:米、花卉、メロン、ばれいしょ、アスパラガス、ぼたんそば、ブドウ(ワイン用)
立地企業
農協
金融機関
郵便局
宅配便
公共機関
警察
消防
姉妹都市・提携都市
国内
地域
人口
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浦臼町と全国の年齢別人口分布(2005年)
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浦臼町の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 浦臼町 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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浦臼町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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5,245人
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1975年(昭和50年)
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3,960人
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1980年(昭和55年)
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3,654人
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1985年(昭和60年)
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3,400人
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1990年(平成2年)
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3,058人
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1995年(平成7年)
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2,854人
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2000年(平成12年)
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2,643人
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2005年(平成17年)
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2,417人
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2010年(平成22年)
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2,206人
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2015年(平成27年)
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1,985人
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2020年(令和2年)
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1,732人
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総務省統計局 国勢調査より
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消滅集落
2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[5]。
教育
- 中学校
- 小学校
交通
鉄道
町内の鉄道は廃止されている。最寄り駅は函館本線奈井江駅。
廃止された鉄道路線
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
バス
かつてはジェイ・アール北海道バス(石狩線)が町内で運行しており、同社撤退後は一部路線を浦臼町のほか北海道中央バス(滝川営業所)が承継したもののこちらも撤退している。
タクシー
道路
名所・旧跡・観光スポット
- 札的沢大滝
- 美浦渡船[8]
- 鶴沼公園
- 浦臼町自然休養村センター/浦臼町温泉保養センター
- 浦臼神社
- 東洋一の鶴沼ワイナリー(ワイン用葡萄畑の作付け面積・収穫量が日本一)
- 坂本龍馬家の墓(往時の龍馬ゆかりの人々が眠る)
- いこいの森公園(樺戸連山が一望、野生小動物の鑑賞が出来る)
- カタクリとエゾエンゴサクの群生地浦臼神社
- 浦臼郷土資料館(蝦夷地開拓の夢を抱いた幕末のヒーロー龍馬に触れることが出来る)
- 恋人の聖地(石造り倉庫「蔵」)
- 田園空間博物館農機具展示場 (歴史的農機具展示施設)
- 山口誓子(俳人)の句碑
- 日本キリスト教会聖園教会(明治26年に浦臼に入植した、武市瑞山の親戚武市安哉が設立した教会。)
イベント・祭事・催事
- 浦臼夏祭り
- ワインの里フェスティバルin 浦臼
- ぼたんそば収穫祭 in 浦臼
出身者
ウラウスリゾート問題
- 第三セクターの「ウラウスリゾート開発公社」に関係する一連のスキャンダルと倒産劇。
- バブル期に大規模なリゾート開発が計画され、ウラウスリゾート開発公社が設立された。バブルがはじけたにもかかわらずある程度造成が進んだ。
- しかし1992年、富士銀行(現みずほ銀行)赤坂支店不正融資事件が発覚。逮捕された人物がウラウスリゾートに深く関わり、またリゾート計画そのものが事件と関与していることが国会でも取り上げられ、工事が中断。
- 1998年、開発公社は135億円の負債を抱え、札幌地方裁判所滝川支部に特別清算を申し入れ、倒産。
脚注
関連項目
外部リンク
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