特別仕様車(とくべつしようしゃ)とは、自動車やオートバイの装備品等を充実させ、商品の魅力を高めたモデルのこと。期間限定や台数限定などの販売方法がとられることもある。特別限定車、スペシャルエディションとも呼ばれる。本稿では主に日本の自動車メーカーが日本で販売されている特別仕様車について述べる。
概要
同「空色のクラウン」
Eセグメント高級車であるクラウンは歴代モデルを顧みてもこのようなポップな色は設定されないが、あえて設定することで市場にインパクトを与えた。
記念限定車
- 「○周年記念」、「生産累計○万台突破」、「カー・オブ・ザ・イヤー受賞」、といったかたちで特別仕様車が発売されるケースも多い。車種ごとに発売するケースが多いが、主に日産自動車の場合、1983年に創業50周年記念限定車を各取り扱いチャネル毎(日産店、モーター店、プリンス店、サニー店、チェリー店)に発売し、話題となった。
- 生産・販売終了に伴う特別仕様車が登場するケースが存在する[注 3]。
- モータースポーツで活躍している車種の場合は、参戦するカテゴリで優勝、または年間タイトルを獲得したときに企画・発売されることが多い。単にデカールやアクセサリー程度の差異ものから、特別なチューニングを施したり、カラーリングに実際の競技車両と同じデザインを設定するものまである[注 9]。
地域限定車
- 前述のように1985年に関西地区限定で発売されたダイハツ・ミラの阪神タイガース仕様車が元祖といわれている。
- 1993年にはJリーグがスタートし、各クラブの親会社が自動車メーカーだったこともあり、Jリーグ仕様が限定発売された。代表的なものとしては、浦和レッズ仕様の三菱・リベロレッズバージョンがある。また傘下にJリーグチームを持たないホンダも静岡県のプリモ店限定で清水エスパルス仕様のシビックを販売していた。
- ディーラーがカタログモデルをベースに、独自に特別仕様車を設定する例が多く、特に地方ではユニークなネーミングのご当地向け仕様車の存在も少なくない。その一例としてトヨタカローラ秋田、および秋田三菱自動車販売が企画した秋田県限定販売車種の数々があり、2016年現在の時点での例を挙げると、前者の場合はトヨタ・カローラアクシオ(E160型)の「なまはげ」(「1.3X」がベース)、後者の場合は三菱・eKワゴン/eKスペースの「eーべ(いーべ)」(前期型はいずれも2WD、4WD共に「M」がベースだったが後期型はeKワゴンの2WDは「E」がベース、4WDは「M」がベース、eKスペースは2WD、4WD共に「E」がベースとなる)などがこれに該当する。尤も、トヨタカローラ秋田ではかつては数多くのご当地仕様車を販売していた。以下はトヨタカローラ秋田における地域限定特別仕様車のその一部である。
- その他、スバルディーラー独自のカスタマイズカーも販売され、富士スバル株式会社による、 富士スバル限定カスタマイズカー 「スバル・WRX STI TC380」[2]や、千葉スバルによる、千葉スバル40周年特別仕様車「C01F」[3]などが販売された。
女性仕様車、その他仕様車
脚注
注釈
出典
- ^ “フーガ ファイナルバージョン プレミアム セレクト エディション”. 日産東京. 2022年6月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月25日閲覧。
- ^ “富士スバル限定カスタマイズカー WRX STI TC380発表”. 富士スバル (2018年11月1日). 2020年7月24日閲覧。
- ^ “千葉スバル40周年特別仕様車「C01F」試乗会レポート”. 千葉スバル (2019年11月15日). 2020年7月27日閲覧。
- ^ “【かつてはよく見かけたのに…】めっきり見なくなったクルマや仕様や装備たち 6選”. ベストカーweb (2020年1月9日). 2020年7月27日閲覧。
関連項目