石川馨石川 馨(いしかわ かおる、1915年7月13日 - 1989年4月16日)は、日本の化学工学者。工学博士。東京大学名誉教授、東京理科大学教授、武蔵工業大学(現東京都市大学)元学長。旧経済団体連合会(現日本経済団体連合会)初代会長の石川一郎は父。鹿島建設会長、日本商工会議所会頭の石川六郎は弟。 来歴・人物東京都出身。 1928年に東京高等師範学校附属小学校(現・筑波大学附属小学校)、1933年に同附属中学校(現・筑波大学附属中学校・高等学校)を卒業。附属中の同級生には、中村光夫(文芸評論家)、島田秀夫(日本サッカー協会名誉会長)、小川平四郎(初代駐中国大使)などがいる。 1939年に東京帝国大学工学部応用化学科卒業。同年日産液体燃料(現在の日産化学の前身の一つ)入社。戦後、1947年に東京大学工学部助教授、1960年に同教授を歴任。1976年に退官して東京理科大学教授となり、1978年に武蔵工業大学学長に就任。 日本の品質管理の父と賞され、QCサークル活動の生みの親。日本における品質管理、特にTQC(Total Quality Control、全社的品質管理)の先駆的指導者の一人である。 1962年、雑誌『現場とQC』(1973年に『FQC』、1988年に『QCサークル』と改称)を創刊。職場内で小グループをつくって自発的に品質管理活動を実践していくことを提唱し、この小グループを「QCサークル」と名づけた。 また、クレーム事項に関連する多数の要因をマッピングする手法のひとつ、特性要因図(cause and effect diagram、ishikawa diagram、fishbone diagram)を創案した。「品質管理は教育に始まり教育に終わる」との名言を残している。 1952年デミング賞本賞(日本科学技術連盟)、1982年シューハート・メダル(American Society for Quality)受賞。墓所は染井霊園。 著作
関連項目
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