『秘密のデカちゃん』(ひみつのでかちゃん)は、1981年4月15日から1982年1月6日まで、TBS系ほかで放送されたコメディタッチの刑事ドラマである。大映テレビ制作。全30話。放送時間は、毎週水曜20:00 ‐20:54(JST)。
概要
大映テレビのヒット作であった『噂の刑事トミーとマツ』の一時休止による、インターバル作品である。
主人公である男女が夫婦でありながらそれを明かせないという設定はかつての『おくさまは18歳』を彷彿とさせており、その上男女がそれぞれ所轄の同僚にモテるというラブコメディ的な位置づけももっている。
最終回にて、登場人物たちにより続編の可能性が語られたが、続編は製作されず現在に至っている。
ストーリー
刑事・日暮庄助と婦人警官・日暮祥子は、表面上は父娘(養子縁組)だが、実際には夫婦だった。
二人が結婚したいきさつというのは、祥子の実父が、祥子5歳の時にある詐欺事件に巻き込まれて自殺を図り、亡くなる間際「祥子が20歳になったら、結婚してくれ」と頼んだのを、事件の担当刑事だった庄助がつい承諾してしまったというものだった。
そして警察学校を出た祥子は、庄助のいる朝日警察署に配属された。祥子は同僚の独身男性刑事達にラブアタックを掛けられ、庄助は庄助で医師の奈々子や署長の娘の雅子、小百合婦警に迫られる。
主要登場人物
- 朝日警察署刑事課の刑事。さえない中年のヒラ刑事で、同僚達から「夕暮れ刑事(デカ)」と影で呼ばれ、馬鹿にされている。だが、実直で優しく思いやりのある性格のため、その人柄を知る女性達にモテている。また捜査についても事件の大小にかかわらずコツコツと地道に情報をたどる丁寧な聞き込みを持ち味としており、凶暴犯の説得にも長けるなど署内の他の刑事にはない長所を持つ。
- 娘の祥子の20歳の誕生日の日に、祥子の実父、木下(演:井川比佐志)との約束を盾に祥子から強引に迫られ結婚することになる(ただし、署長の旭日奈から入籍を猛反対されているため入籍出来ず、形式上は内縁関係)。当初は娘としてしか見ていなかったが、強引に祥子から迫られてからは女性として意識するようになり、ラブラブなカップルとなっている。
- 実は、独身の庄助が祥子を養子にするのは何かと問題があるだろうと考えた庄助の父(石立の2役)が、自分が養父となることを提案し、養子縁組を行っていたため、二人は親子ではなく、戸籍上は義兄義妹の間係だったことが番組中盤に判明している。
- 日暮庄助の娘であり妻(戸籍上は義妹)、朝日警察署に新人婦警として配属される。
- 幼い頃に実父と庄助がした約束を一途に想い続け(ただし、実際に庄助に恋心を抱き結婚を意識したのは、高校生くらいの頃だと祥子が庄助に語っている)、20歳の誕生日に庄助にその想いを告白し、強引に迫り夫婦の関係になる。養子縁組前の姓は木下。
- 美人で活発な性格なため、同僚の独身刑事たちからの人気が高く、積極的なラブアタックをかけられているが、うまくかわしている。
- 朝日警察署刑事課の刑事で日暮庄助の同僚達。秋葉以外の刑事たちは庄助のことを「夕暮れ刑事」と影で呼び馬鹿にしているが、その一方で庄助が女性達にモテているのを羨ましがっている。夏井・小川・春野の三人は祥子に積極的なラブアタックを繰り広げているが、その都度かわされている。夏井と秋葉は同期であるが夏井の方が先に昇進試験を受け通っているため夏井が秋葉をコキ使うなど境遇が庄助・松岡の関係と似ており、なおかつ庄助の日頃の地道な捜査活動に気付いている秋葉は庄助に一目置いており、失礼な言動や行動はとらない。
- 朝日警察署刑事課の婦警。日暮庄助に積極的なアタックをしているが、大川女医や署長の娘・雅子とは異なり、他の独身刑事達にも色目を使っているので、庄助だけを一途に思っているのでは無い様子。松岡と二人だけになるタイミングになると松岡にも色目を使うことがある。
- 本庁から朝日警察署に転属。庄助とは同期で旧知の間柄だが、自分の方がエリートコースを歩み出世しているため、庄助をはじめ刑事課の刑事たちに対して常に高圧的な態度で接している。庄助にとっては上司なので同期であっても庄助は敬語を使うが、自分の意見を通そうとした時や、どうしても言いたいことがある時などは、あえて呼び捨てにすることもある。
- 朝日警察署の嘱託医。日暮庄助が好きで、色々と理由をつけては朝日警察署にやって来て、庄助へ積極的にアタックしている。
- 朝日警察署の署長。日暮庄助から娘の祥子と結婚したと報告され、パニックを起こし猛反対するが、結局は二人の関係を秘密にするという条件で渋々認める。だが、本心から二人が別れてくれることを願っていて、二人が喧嘩をするたび、非常に喜んでいる。
- 親子は結婚出来ないことを知り喜ぶも、実際は二人が戸籍上は義兄義妹で、結婚が可能だということを知りガッカリしたと同時に、二人が結婚するのに何の障害も無くなったにもかかわらず、二人が兄妹であることの公表を許さず、さらに正式に籍を入れることも許さず、二人に秘密をそのまま守らせている。
- 署長の娘で高校1年生の15歳。日暮庄助が好きで積極的にアタックし、捜査中の庄助を見つけては声をかけるため捜査の邪魔となることもしばしば。
- 庄助と結婚することを夢見ており、祥子をもライバル視していたが、二人が戸籍上は兄妹であることは知らず、親子だと思っている為、親子は結婚出来ないことを知ってからは、ライバルが一人減ったと喜んでいる。
- 朝日警察署の婦警。先輩婦警として祥子を指導しているが、祥子が若い刑事たちにモテている事が気に入らず、妬みも含めて厳しく指導している。セミレギュラー出演。
スタッフ
主題歌
放映リスト
備考
- 撮影は他の大映ドラマと同様、東京都の多摩地域(主に大映テレビのスタジオが所在した調布市および府中市)で行われた。ドラマの舞台となる「朝日警察署」の建物は、府中勤労福祉会館(現存せず)が使われた。
再放送
- CS・TBSチャンネル1で2013年1月から再放送されているが、IPTV向けのみの放送となっている。これは権利上の理由でIPTVでの放送ができない「3年B組金八先生」第8シリーズからの差し替えで放送される。
- 2015年9月に、TBSチャンネル2にて『大映テレビドラマ総選挙』と題して特集放送された大映ドラマ全63作品の内の1つとして最終話のみが放送され、2016年10月には『大映テレビドラマ総選挙2016』の1つとして、第1話のみが放送された。
関連項目
外部リンク
TBS系 水曜20時台(1981年4月‐1982年1月) |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
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秘密のデカちゃん
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噂の刑事トミーとマツ (第2シリーズ)
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番組 |
1960年代 | |
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1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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役員・スタッフ |
- 香取雍史
- 近藤一男
- 渡辺良介
- 明石竜二
- 小森忠
- 柳田博美
- 千原博司
- 川口武夫
- 荒川洋
- 安倍道典
- 野木小四郎
- 野添和子
- 春日千春
- 塙太志
- 熊谷理恵
- 八木亜未
- 平池拓一
- 野村知正
- 都築歩
- 北川俊樹
- 長坂淳子
- 佐野奈緒子
- 木村康信
- 渡辺良介
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出演俳優など |
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大映ドラマ出演者 |
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音楽 |
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ナレーター | |
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プロデューサー | |
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脚本 | |
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関連人物 | |
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関連項目 | |
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放送局 | |
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