船橋署刑事課・香山亮介シリーズ(ふなばししょけいじか・こうやまりょうすけシリーズ)は、翔田寛による日本の推理小説のシリーズ。2017年から、KADOKAWAより刊行されている。
本シリーズを原作としたテレビドラマが2021年から放送されている。
登場人物
- 香山亮介(こうやま りょうすけ)
- 千葉県警船橋警察署刑事課の主任。40代後半(第1作『冤罪犯』)。巡査部長。
- 感情をあまり表に出さないことから、高校時代は「埴輪の兵士」という綽名を付けられていた。
- 卒業配置は銚子警察署で、そこで松下朱美と出会い25歳で結婚する。だが、朱美が乳癌に侵され、自身も疲労とストレスから顔の右側が帯状疱疹になる。
- 朱美の死後、刑事をしながら当時小学4年生だった娘の初美の面倒を見ることは無理だと考え、初美を妹夫婦の養女にする。
- 三宅義邦(みやけ よしくに)
- 千葉県警船橋警察署刑事課の刑事。40代前半(第1作『冤罪犯』)。巡査長。独身。
- 力士のような体形。黒縁眼鏡をかけている。
- 卒業配置は市原警察署。増岡の教育係。
- 増岡美佐(ますおか みさ)
- 千葉県警船橋警察署刑事課の新人刑事。30歳(第1作『冤罪犯』)。巡査。独身。
- 小学6年生のときにクラス内で虐められた経験を持つ。
- 香山朱美(こうやま あけみ)
- 亮介の妻。故人。旧姓は「松下」。亮介の1歳年上で、元警察官。
- 勤務していた銚子警察署で、卒業配置でやってきた亮介と出会う。
- 結婚後は警察を辞め、結婚から3年後に初美を授かるが、乳癌を患い他界する。
- 富田初美(とみた はつみ)
- 亮介と朱美の娘。20歳で大学2年生(第1作『冤罪犯』)。
- 小学4年生のときに朱美が亡くなり、亮介の妹・富田幸子夫婦の養女となる。
- 大学卒業後は旅行代理店に勤め、同僚の今西浩二と結婚する(第3作『時効犯』)。
シリーズ一覧
- 冤罪犯
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- 黙秘犯
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- 時効犯
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- 文庫本:角川文庫、2022年6月10日発売[5]、ISBN 978-4-04-112607-3
- あらすじ:美術史の非常勤講師の女性がマンションの非常階段から墜落死する。彼女は画家・門脇修太郎の未発表作品について研究していた。門脇は25年前の強盗事件で殺され、その事件は時効を迎えていた。
- 知能犯
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- 文庫本:角川文庫、2023年10月24日発売[6]、ISBN 978-4-04-113881-6
- あらすじ:路地裏で男を刺した疑いで、殿山和雄が現行犯逮捕される。被害者は死亡。殿山もパトカーで連行中に、心筋梗塞を起こして急死してしまう。その2ヵ月後、美容師の小田嶋英司の前に刑事が現れる。
テレビドラマ
2021年8月30日にテレビ東京系「月曜プレミア8」枠で『冤罪犯』が放送。主演は小泉孝太郎[7]。
2022年8月8日に『黙秘犯』が放送。
原作では香山がいる警察署は「船橋警察署」だが、テレビドラマでは「船橋北警察署」に変更されている。
キャスト
千葉県警船橋北警察署刑事課
その他
ゲスト
- 第1作「冤罪犯」(2021年)
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- 第2作「黙秘犯」(2022年)
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スタッフ
- 原作 - 翔田寛
- 脚本 - 寺田敏雄
- 演出 - 木下高男(共同テレビ)
- 法律監修 - 小林健太郎、矢野亜紀子
- 警察監修 - 古谷謙一
- 医療監修 - 恩田秀賢
- ロケ協力 - 千葉もばらロケーションサービス、木更津ロケーションサービス、流山市フィルムコミッション、凹まない企画事務所 ほか
- プロデュース - 高橋萬彦(共同テレビ)、岩田和行(共同テレビ)
- チーフプロデューサー - 中川順平
- 制作 - テレビ東京、BSテレ東、ベイシス
放送日程
話数 |
放送日 |
タイトル |
原作 |
脚本 |
監督
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1 |
2021年08月30日 |
冤罪犯 |
『冤罪犯』 (角川文庫/KADOKAWA刊) |
寺田敏雄 |
木下高男
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2 |
2022年08月08日 |
黙秘犯 |
『黙秘犯』 (角川文庫/KADOKAWA刊)
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脚注
外部リンク