近畿大学附属豊岡高等学校・中学校
近畿大学附属豊岡高等学校・中学校(きんきだいがくふぞくとよおかこうとうがっこう・ちゅうがっこう)は、兵庫県豊岡市にある近畿大学に附属する中学校・高等学校である。 沿革
概要学習中学校・高等学校共に週6日制[1]、50分7時間授業であり(現在は暫定的に授業時間は45分となっている。)、授業日数は年間235日以上と定められている。ちなみにかつては、夏季(4月~9月)と冬季(10月~3月)で始業時間が異なっていた。補習授業が設けられている場合もあるため、一般の公立高校・中学校より授業日数・授業時間とも多い。完全下校時刻は高校で19:00(22:00まで開放されているので残って勉強することができる)、中学校で18:00と定められている。また、他の学校とは違って職員室への立ち入りが許可されており、課題や授業でわからなかったところを質問することができる。また、共通テスト後も志望大学レベル別の二次試験対策の授業が行われることも特徴である。2023年2月より時間割が変更され始業時間が以前より35分遅くなった影響により、最終下校時刻が高校は19:30、中学は18:30に変更されている。 各コースの特徴中高一貫コース・文理特進コースからほとんどの国公立大学合格者が輩出される。 かつては文理特進コースも進学探求コースにもそれぞれレベル別に2クラスの計4コースあり、細かなコースの違いがあった。現在ではレベル別の分け方は撤廃されており特進コースのみとなっている。[2] これについては学校長がYoutubeで説明している。[3] 男女共学制に移行した際は実務コースと呼ばれるものもあった。 補習放課後や休日に補習授業が設けられている。補習授業の科目や量は担任及び教科担当が決めるので、学年やコース、文系・理系によって様々だが、文理特進コースや中高一貫コースは補習授業が非常に多かった。しかし、現在では必須であった補習の参加も任意になったり、そもそも開講しない科目があったりと、全体的に縮小している。 ICT教育図書室等を含むほぼ全ての教室で黒板の代わりにホワイトボードが導入されており、それに投影できるプロジェクターが設置されている。 また、2019年からは生徒が一人一台、個人端末としてChromebookを購入し普段の授業などで利用している。また図書室でもChromebookの貸し出しを行っている。ChromebookのほかにもiPadの貸し出しも行われている。 教員には1人1台iPadが配布されており、プロジェクターに手元の画面を移しながら授業を行う場合もある。 入試山陰地方のみならず、他府県からも通学生する生徒も多い。そのため高校入試は3ヶ所で行われる。高校入試の成績等によっては、進学探求コースを受験していても、文理特進コースに入学できることがあった。中学試験では面接があり、特待生制度を申請した場合は保護者と一緒に行う。また出願は全てWeb出願で行う。[4] 特待生制度入試の成績によって特待生制度を利用でき、授業料の一部(2分の1か4分の1)または、全部が免除される。これは出願時に申請が必要である。休学、退学又は除籍、及び学業成績が不良の場合は特待生の資格が喪失することがある。中学生は3年間資格が保証され、高校生は1年ごとに資格が更新される。 行事月ごとに整理されたものが公式サイトに載っている。(中学生の行事予定、高校生の行事予定) また行事によっては写真がFacebookやInstagram、さらにはYoutubeに掲載されている。ここでは代表的なものを詳細に記載する。 9月に文化祭がある。#文化祭参照。 そして2学期には体育祭がある。体育祭はコースや学年の壁を越えたブロックを決め、そのブロックで得点を競い合う。種目は基本的には中高生共に同じでブロック対抗リレー、クラス対抗リレー(これは得点に関係なく行われ、閉会式の表彰も分けて行われる。)、障害物競走、ムカデ競争、綱引き、大縄跳び、スプーン(ラケットにボールを乗せて運ぶ競技)、部活動対抗リレー、台風の目である。また、かつてはエアロビックパフォーマンス、スウェーデンリレー、騎馬戦、棒引きや組体操、男子寮生による近大節の披露が行われていた。特に近大節の披露は2017年ころまで行われていた。2021年度までは中学生は紅組と白組に分かれて行い、高校生と競技は一切しなかったが現在は中高関係無くチームが作られている。 2学期にはかつてロードレース(マラソン大会)があった。これは女子校時代から存在していた。これは高校男子は約10km,高校女子と中学生男子は約5km,中学生女子は約2.5km走り、そのタイムを競うものである。発送順としては、中学生女子、高校生女子、中学生男子、高校生男子で、高校生男子の発走はそれまでの参加者が全員完走等でコース上からいなくなってからの発走であった。上位入賞者には賞状とトロフィーが授与された。初期は平日に行い、午後からは通常通り授業が行われていたが、晩年は土曜日に行っていた。度々コースの変更があった。学校の周りの車通りが多くなり生徒の安全が保証できないため現在は行われていない。 1学期と3学期には球技大会が行われる。年によって違うが、基本的にはバレーボールやバスケットボールなどの屋内競技である。クラス対抗のことが多いが学年とコースで数チーム作ることもある。以前は1学期に中学生男子がサッカーをしたり、高校生男子がソフトボールを行っていたが、熱中症防止の観点から最近は行っていない。 遠足は4月と10月にある。4月は中1が、10月は中6高3がそれぞれ参加をしない。行き先が学年、年度によってばらばらであるが、但馬や隣の京丹後地域内であることが多い。また文化祭を意識した場所が設定されることが多く、学年によっては文化祭で学んだことを展示で発表したりバザーで食品を調理して出品したりすることがある。そして中3の10月は近畿大学東大阪キャンパス、中4の10月は医学部のある近畿大学狭山キャンパスと決まっている。(2019年現在) 研修旅行は2019年の段階では中学生が2月に東京、4月に高校生(中高一貫コース)がオーストラリアのケアンズ、高校生(進学・文理コース)が沖縄であった。ほかにも時代により行き先は異なる。中高一貫コースの高校生はシンガポールやマレーシアに行っていたこともある。また社会情勢によって行き先が変更したこともしばしばある。[5] また、3学期にはかるた大会と呼ばれるものが中高分かれて行われる。そのため日程も異なる。これは体育館で小倉百人一首をするものである。クラスの中でいくつか班を作成し、他のクラスの班と試合を行う。数試合行い、獲得枚数が一番多いチームが優勝である。そのため表彰は班単位で行われる。 そして合宿が学年ごとに年1回ある。2019年現在の情報ではあるが以下記述する。中1、高1は新入生合宿があり、親交を深める。中2は自然体験学習合宿があり、浜坂でウニの研究を行う。受精卵がプルテウス幼生になる過程を観察する。ほかにも様々なマリンアクティビティを行う。8月には中1、中2以外の全学年で勉強合宿を行う。神鍋高原やハチ北高原で行われる。9月には素行に問題がない成績上位者を対象としたトップ合宿があり、学年をまたいだ授業が行われる。1月には中4、高1を対象としたスキー合宿がある。他の合宿は2泊3日で行われるが、この合宿のみ1泊2日で行われる。季節上流行生感冒の影響で時期が延期されることがある。また近年では降雪量が原因によるスキー場が開かず、延期や中止になることもある。そして3月には近畿大学付属の各高校から選ばれた上位成績者が集う付属合同トップ合宿がある。こちらは瀬戸内海の島で行われる。また以前は校内合宿と呼ばれるものがあり、文字通り学校で合宿を行っていた。新型コロナウイルスの影響もあり、現在は行われていない。(2024年現在) 文化祭但馬地域内最大規模であるこの文化祭は 近梅祭(きんばいさい)と呼ばれ、2021年までは6月の土曜・日曜の2日間行われていた。6月に実施されていた理由は、大学入試を控えた高3生・中6生の学習時間の確保のためである。現在では9月に行われる。近梅祭の由来は近畿大学の近と、学園花である梅を合わせたものである。 催し物は主に展示、バザー、演劇、ストリートの4つに分けられる。バザーはジュースやカレーなどの飲食物が販売され、年度により食べ物は異なるが、これまでにあったものとしてはラーメンやそば、串カツにピザやもっふる、回転焼きに大学芋やサーターアンダギー、ポップコーンに唐揚げにジャーマンポテト、焼き鳥、そして綿がしなどその種類は多岐にわたる。演劇は、隣接する豊岡短期大学のホールを借りて、照明や音響など本格的な機材を使って行われている。 初期は2年ごとに開催されており、新入生歓迎フェスティバルというものと交互に行われていた。以前は、警備上の理由からチケットを持った保護者や地域の子供しか参加できなかったが、2010年から2日目に一般公開が行われている。また過去には3日間行われていた時期もあり、3日目は保護者も一般の人も立ち入れず、生徒のみが文化祭に参加できた。 キャンパス4つの棟A,B,C,D棟がある。職員室はA,B,C棟にある。かつてはD棟にも職員室が置かれている時期があった。 教室はコースや学年ごとにA~D棟に校舎が分かれている。以前はB棟にも教室があったが、クラス数の減少等により現在はない。またかつてはA棟が中高一貫コース、C棟が文理特進コース、D棟が進学探求コースの教室となっていた。 かつて果樹園だった山の斜面上にあるため、棟をまたぐと階数が変わるのも特徴的である。たとえば、A棟の3階はB棟の2階、D棟の3階そしてC棟と同じ高さである。A棟の2階はB棟の1階、D棟の2階と同じ高さである。またD棟4階にある武道場に行くにはD棟3階にある階段から行く以外方法はない。 下駄箱はA,C,D棟に設置されている。またA,D棟の下駄箱は隣接している。 女子寮は校内の敷地に設置されており、体育館とD棟の間にある。男子寮は校門外の学校敷地内にある。寮についての詳細な記述は#寮にある。ちなみに男子寮の隣には保護者の方が生徒を送迎する際に乗り降りするための場所がある。 公衆電話は体育館前に2台とA棟事務室前とC棟職員室付近にそれぞれ1台設置されている。全てテレホンカードに対応している。また、B棟にはトイレがなく、他の棟のトイレを使う必要がある。ただし、D棟3階にはトイレがないので注意が必要である。 C棟の隣には数寄屋造りの茶室があり、茶道部や筝曲部が部活で使用する。紅葉の頃合いになると部室からの眺望は見事なものである。 学食は隣接する豊岡短期大学のものと共通のものを使用する。2階建てであるが、2階部分を使用できるのは寮生のみとなっている。食券を買い、ラーメンやどんぶり、うどんや定食を食べることができる。売店ではアイスやパン、即席カップめんなどが販売されているが、中学生はアイスやカップ麺を購入できない。また高校生もアイスやカップ麺を購入するのは放課後の利用時のみである。売店ではほかにも傘や文房具、制服や体育に使用する靴などが売られている。
寮
制服制服はカッターシャツや靴下まで指定品である。 [6] 学校の創立50周年を記念して、制服が新しくなった。男子のブレザーとスラックス、女子のスカートは中学校・高校で共通のものである。そのため中高一貫の生徒はそのまま使うことができる。さらに2022年、制服が変更される。かつては指定されたものと異なるものを着用して登校した場合は略装許可願を提出し、生徒指導部の印が入った許可証を得る必要があったが、この慣習は風化しつつある。 男子半袖シャツ(襟は、高校は前に紺のライン、中学校はサックス色)・グレーのスラックス 女子
服装検査
部活動中学校
高等学校
関連校
脚注
外部リンクInformation related to 近畿大学附属豊岡高等学校・中学校 |