金沢市立工業高等学校 (かなざわしりつ こうぎょうこうとうがっこう、英 : Kanazawa Municipal Technical High School )石川県 金沢市 畝田東にある市立 の工業高等学校 。通称は石川県立工業高等学校 の「県工」に対し、「しりこう」『市立(しりつ)工業(こうぎょう)から』と呼ばれることが多く、地元では校名を「金市工(きんしこう)」と表記されることが多い。石川県立工業高等学校と共に校名表記が無い珍しい学校である[ 注釈 1] 。
設置学科
概要
2012年 (平成 24年)度に新校舎が完成した。金沢市設置の唯一の工業高校であり、「ものづくりコンテスト」への出場や「2級、3級の技能検定」の取得など、資格取得の活動が盛んである。全国的にも2級技能検定を高校生で取得させることは難しく、地域からの高い評価を受けている。教育理念(詳細下記)は「金沢市及び地域産業の発展に貢献する」ことを目的としていることから、地域産業のニーズにあった教育が展開されている。生徒指導について高い評価を得ており、生徒の通学の「傘さしゼロ運動」や「挨拶運動」など実施している。部活動も盛んであり、相撲、水球、吹奏楽などで全国大会入賞をする実績がある。石川県庁 や石川県立金沢西高等学校 の近くに所在する。
1.教育理念
金沢市立工業高等学校は、金沢市及び地域産業の発展に貢献するために、質実剛健にして勤勉進取の気概を備えた有為なる人材を育成する。
2.校訓
(1) 高い教養と優れた技能を
(2) 責任ある言動と協調の精神を
(3) 勤労の喜びと健全な心身を
3.教育方針
(1) 「ものづくり」の感性と工業の基礎・基本を身に着けた創造性豊かな人材を育成する。
(2) 部活動、生徒会活動、学校行事への積極的な参加を通じて、豊かな人間性や自主・自立の精神、ルール・マナーを守る人材を育成する。
(3) 実習や課題研究を通して、働くことの意義や喜びを実感するとともに、社会の動きに関心を持つ人材を育成する。
沿革
1928年 (昭和 3年)
4月1日 - 金沢市立工業学校が金沢市小将町高等小学校内で開校。
5月25日 - 開校式(以後、この日をもって開校記念日と定める)。
1930年 (昭和5年)8月25日 - 本館新築落成につき移転。
1934年 (昭和9年)9月1日 - 中等学校卒業を入学資格とする専修科を併設。
1935年 (昭和10年)3月26日 - 専修科を第二部と改称。
1938年 (昭和13年)4月11日 - 第二本科(夜間授業)新設。
1942年 (昭和17年)3月3日 - 第二部廃止。
1944年 (昭和19年)4月1日 - 校名を金沢市立第一工業学校と変更。
1945年 (昭和20年)4月1日 - 第二本科を専修科と改称。
1948年 (昭和23年)4月1日 - 金沢市立工業高等学校(機械・電気・建築・土木課程:本科第一部)を設置。専修科を廃止し、本科第二部(機械・電気・建築課程:定時制夜間授業)併設。金沢市立第二工業学校廃止に伴い同校生徒を編入。
1949年 (昭和24年)4月1日 - 本科第一部に家庭課程新設。
1959年 (昭和34年)4月1日 - 本科第一部に電子課程新設。
1963年 (昭和38年)
4月1日 - 本科第一部に精密機械科新設し、家庭科を募集停止。
12月25日 - 金沢市畝田町に新校舎竣工、移転。
1968年 (昭和43年)10月5日 - 創立40周年記念図書館竣工。
1978年 (昭和53年)9月26日 - 創立50周年記念同窓会館竣工。
1979年 (昭和54年)4月1日 - 設備工業コース新設。
1986年 (昭和61年)12月12日 - 特別教育活動学習棟竣工。
1987年 (昭和62年)11月15日 - CAI教室開設。
1989年 (平成元年)
4月1日 - 本科第一部に電子機械科と情報科を新設。
12月20日 - 情報教育実習棟竣工。
1994年 (平成6年)4月1日 - 第一実習棟改築竣工。
1995年 (平成7年)4月1日 - 精密機械科募集停止。
1996年 (平成8年)11月11日 - 校内LAN完成。
1997年 (平成9年)7月7日 - 屋内温水プール棟竣工。
2000年 (平成12年)4月1日 - 機械科と電子機械科、電気科と電子科をくくり募集実施。
2001年 (平成13年)4月1日 - 本科第一部に機械テクノロジー科と情報システム科を新設。
2003年 (平成15年)4月1日 - 2学期制を導入。
2005年 (平成17年)7月29日 - 新体育館竣工。
2008年 (平成20年)
4月1日 - 本科第一部の機械テクノロジー科を機械科、情報システム科を電気情報科に学科改編。
7月30日 - 新第二実習棟竣工。
2009年(平成21年)3月‐専攻科廃止。
2010年 (平成22年)12月1日 - 教室棟・管理棟竣工。
2011年 (平成23年)3月31日 - 本科第二部(夜間定時制)閉校。
2012年(平成24年)4月1日 - 電気情報科を電気科と電子情報科に学科改編。
2013年 (平成25年)3月24日 - 全館改築竣工。
校歌
校歌 - 作詞:鴻巣盛広、作曲:今井松雄
応援歌
金工魂
千古の鎮め - 「千古の鎮め」の元歌は軍歌の「歩兵の本領 」である。
野村が丘
覇者の腕
賛歌
学校行事
4月 - 始業式、入学式、定期健康診断、生徒会リーダー研修会
5月 - 遠足、1学期中間考査、3年生三者懇談、創立記念日、前期PTA総会、高校相撲金沢大会全校応援
6月 - 石川県高校総体・総文、北信越高校体育大会、高文連文化教室、学校周辺クリーン活動
7月 - 民間企業求人開始、1学期末考査、校内体育大会、保護者懇談会
8月 - 全国高校総体、就業体験 全国ソーラーラジコンコンテスト 高校生ものづくりコンテスト 体験入学
9月 - 2学期始業式、石川県高校新人体育大会(前期)、ロボット相撲北信越大会、民間就職試験開始
10月 - 2学期中間考査、2年生修学旅行、金工祭(文化祭)、保護者懇談会、アイディアロボット石川県大会、金沢マラソンボランティア活動
11月 - 石川県高校新人体育大会(後期)
12月 - 2学期末考査、校内読書会
1月 - 大学入試センター試験、3学期始業式
2月 - 3学期末考査、予餞会、後期PTA総会
3月 - 卒業式、3学期終業式
部活動
相撲部、水球は毎年のように全国大会で入賞している。吹奏楽部は全日本吹奏楽コンクールに数回出場。測量部ではものづくりコンテストの全国優勝。電気技術部では高校生で全国初の2級技能検定合格など。野球部は第42回と第55回全国高校野球選手権大会に出場。
運動部 - サッカー、女子サッカー、野球、バレーボール、バスケットボール、ハンドボール[ 1] 、テニス、バドミントン、卓球、水泳・水球、陸上競技、剣道、弓道、柔道、相撲、チアリーダー、新体操
文化部 - 生花、英語、茶道、写真、将棋、新聞、吹奏楽、美術、放送、マイクロコンピュータ、エレクトロニクス、PC検定、建築、メカトロニクス、和装、土木技術、電気技術
同好会 - 進学学習クラブ
所在地
〒920-0344 石川県金沢市畝田東一丁目1番地1
アクセス
著名な出身者
注釈
^ 「工業」は「商業」「農業」「実業」などと同様に教育課程上の種別を示す用語であり、通常は「●●工業」などと称される。そのため、「工業」だけでは校名にはならない。
出典
関連項目
外部リンク
部活動 実績1950年代 1960年代 1970年代 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代 2020年代
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