金田康正
金田 康正(かなだ やすまさ、1949年 - 2020年2月11日[1])は、日本の計算機科学者。東京大学名誉教授。兵庫県揖保郡(現・たつの市)出身。 1981年より円周率の研究を始め、計算の世界記録を次々と更新していることで知られる。金田が開発した円周率計算ソフト「スーパーπ」はWindows等にも移植され、ベンチマークソフトとしても広く使われている。 2009年11月13日の行政刷新会議で1京FLOPSを目指す次世代スーパーコンピュータ開発予算の議論に参加し、予算削減に賛同した(事業仕分け (行政刷新会議)#第1弾 (平成22年度予算編成に係る事業仕分け)および京 (スーパーコンピュータ)#議論を参照)。 略歴
円周率の記録金田が計算実行に携わった記録のうち主なものである。共同研究者の氏名は略。なお、実際の計算は、末尾の桁の誤差を見込んで桁数を若干多めに行っている。また、引き続き検算(検証)も行うのであるが、公式記録としては発表されない。『
行政刷新会議2009年11月13日行政刷新会議に民間有識者の一員として参画、科学技術関連事業の予算削減議論に携わる。次世代スーパーコンピュータ開発予算の議論などで予算削減に賛同した。 金田の主張は、コンピュータによる高性能計算 (HPC) を専門とする見地からのものであった。日本のHPC技術を伝承させていくためにも、本来は立ち止まるべきではない。しかし、当初の目的は忘れられ、どのように応用に使うかという議論もないまま、世界一の速度をベクトル型とスカラー型のハイブリッドシステムでやる、という目標だけの計画となってしまい、しかもベクトルを担当するNECが撤退したのに見直しもなく続けられているというものであった[5]。 著書
参照
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